【始めたいけど始められない人へ】つみたてNISA&iDeCo「投資&運用」超基本のQ&A

2022/05/07

つみたてNISA&iDeCoを始めたら、そのあとは何するんですか? 「むずかしいことでもわかりやすく」がモットーのファイナンシャル・プランナーに、基本の基本から質問! 1日でも早く始めることがいちばんお得だそうです。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
「むずかしいことでもわかりやすく」がモットー。著書『今すぐできる!iDeCoとつみたてNISA超入門』(中野晴啓共著/扶桑社)

Q つみたてNISAと iDeCo、それぞれ何に投資するの?

●つみたてNISA

投資信託ETF(上場投資信託)etc.

金融庁の基準に該当した、"長期の積み立て、分散投資に適した株式投資信託、ETF"が対象です。

民間年金イデコと背景
bee32/gettyimages

●iDeCo

投資信託定期預金保険商品etc.

「元本変動型商品」というカテゴリーである投資信託と、「元本確保型商品」というカテゴリーである定期預金、保険商品が対象です。

Q どうしてお金が殖えるの?

●つみたてNISA

運用益&分配金に税金がかからないから。

お金が殖える仕組みは、積み立て投資で得られる運用益と、株式投資信託、ETFを長期運用していくなかで得られる分配金。これらを非課税で受け取れるためです。

家のモデル、電卓、コピースペースのある白い背景のペン
masa44/gettyimages

●iDeCo

運用益に税金がかからないから。

所得税と住民税の節税積み立て投資での運用益と分配金が非課税で受け取れるため。また、掛け金は所得控除の対象なので、年末調整や確定申告で、所得税や住民税の負担を減らすことができます。

Q 月々の投資額は途中で変えられるの?

●つみたてNISA

変えられます!

金融機関の店舗やネットバンキングの口座管理ページで、月に1回まで変更が可能です。

日本円
SB/gettyimages

●iDeCo

年に1回まで変えられます!

年に1回まで、1000円単位で変更が可能。金融機関(運営管理機関)に「加入者掛金額変更届」という書類提出が必要。

Q 金融機関は途中で変えられる?

●つみたてNISA

1年ごとに変えられます。

しかし、今まで運用していた商品は、新しい金融機関に移せないため、売却するか、通常の課税口座に移管する必要があります。

銀行のサイン
y-studio/gettyimages

●iDeCo

変えられます!

金融機関(運営管理機関)にある資産は現金化され、新しい金融機関に移されます。その際、現金を引き出すことはできません。多くの場合、移換手数料は無料ですが、4000円程度かかる運営管理機関もあるので確認しましょう。

Q  投資自体を途中でやめられる?

●つみたてNISA

やめられます!

投資期間は最長20年ですが、途中の売却は可能。しかし、長期投資の利益を充分に得られない可能性もあるため、掛け金を減額するなどして、できる限り続けるのが◎。

●iDeCo

原則60歳まではやめられません!でも、掛け金の減額や停止は可能です

60歳まで(22年5月以降は65歳まで)、解約、現金の引き出しはできません。しかし掛け金の減額や、拠出を一時的に止めることは可能。停止するには、金融機関へ「加入資格喪失届」という書類を提出すればOKです。

Q  最後、お金はどうやって受け取るの?

●つみたてNISA

金融機関からお金を引き出せばOK。

投資信託を売却して、現金化します。NISA口座に登録している金融機関の口座に現金を移し、引き出せば完了です。

key05/gettyimages

●iDeCo

一括or分割で受け取り方を選べます!

積み立てたお金は、60歳から70歳まで(22年5月以降は、75歳まで)の間に、全額一括、または年金として複数回に分けて受け取れます。ほかの退職金の状況と合わせて、選択しましょう。

Q 商品が多すぎて選べないんですけど……

A  私(井戸さん)なら「バランス型×全世界」。

リスクをさけて利益を狙うなら、投資先を"分散"させましょう。"全世界"を対象にしている商品や、株式や債券などを組み合わせた"バランス型"の商品から検討してみて。

Q 損することもありますよね……?

A あります!でも、長期運用すれば元本割れを避けられることも。

積み立て投資は、複利で殖える仕組みなので、短期でとりくずすと元本割れで損をする可能性が高くなります。リスクを回避するには、少額ずつでも長く運用し続けるのがコツです。

Q つみたてNISAとiDeCoどちらをやるべき?

A  できれば両方! より始めるハードルが低いのは「つみたてNISA」

どちらも非課税枠や期間が限られているので、両方をフル活用するのが◎。でも、つみたてNISAは、基本的に管理費がかからず必要書類も少ないため、投資の初めの一歩にはおすすめです。

Q 始めるのにおすすめの時期はありますか?

A いつでも「今」が得です!

積み立て投資は、運用期間が長ければ長いほど利益を得られる仕組み。つまり、できるだけ長く運用するためにも、1日でも早くスタートするのがいちばんお得です!

※特集内の情報は、22年2月現在の内容です。 
※投資は元本保証がありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。

参照:『サンキュ!』2022年5月号「つみたてNISA&iDeCo一発回答」より。掲載している情報は2022年3月現在のものです。監修/井戸美枝 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部

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