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「35歳以上で産んだ人」の【お金の心配】定年までの年数の少なさに冷や汗……

2022/06/19

35歳以上で子どもを生んだ人に、「お金の心配」を緊急調査! 晩産家庭の場合、定年までのタイムリミットが短い分、不安要素も増大しがち。そんな不安を解消するための家計の見直しポイントも解説します。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 竹下さくらさん
なごみFP事務所にて、個人のコンサルティングを主軸に、講演・執筆活動も行う。2児の母。最新著書は『緊急対策 奨学金 上手な借り方新常識』(青春出版社)など。

晩産家庭最大の課題は?

「教育費と老後資金を同時進行で準備しないと間に合いません」

晩産家庭にありがちな「家計の落とし穴」の見直しが大切!

赤は小銭を感じた
Michael Burrell/gettyimages

●落とし穴1●
出産前の生活レベルが下げられない
出産前まで買い物や旅行など自由にお金を使っていて、子どもが生まれてもその浪費グセが抜けない傾向が。妻の育休や退職などで収入が減るケースも多いので要注意!出産を機にお金づかいを見直さないと、貯蓄どころか、赤字に転じてしまうことになりかねません。

●落とし穴2●
夫婦別財布で、家計の話をしない
夫婦別財布で、お互いの支出や貯蓄の状況を知らない人も多いもの。入学時などに大金が必要になったとき、実は貯蓄がなかったというケースも。別財布の場合でも、子どもの教育や夫婦の老後をどうしたいのか、目標を話し合って貯蓄プランを共有し、計画的に貯めることが大切です。

●落とし穴3●
子どもにお金をかけすぎてしまう
共働きで比較的高収入の晩産家庭は、育児グッズや早期教育などにお金をかけがち。子どもが小さいうちは余裕があるかもしれませんが、最初にお金をかけすぎると、成長とともにそのレベルを下げにくくなり、大学進学時に必要な教育費、老後資金が不足してしまう可能性があります。

晩産の読者の心配事を聞いてみた

●学資保険に加入する際、ライフプランを書いてみて、定年まであまり年数がないことにゾッとしました。

●夫の収入だけで老後の貯蓄がたりるのか、先行きが見えません。

●目先の教育費の備えで精一杯で、老後のプランまで考える余裕がない!

●保育園や習い事代は、私の給料から。将来は留学もさせてあげたいけど、もし働けなくなったらどうしよう? 

●中学受験となると、塾代や受験料も恐ろしい額になると先輩ママから聞き、思わず寒気が……。

●共働きだから、漠然と将来も何とかなるかなと。なるべく娘のやりたいことをさせてあげたいな。

●家計のことは、夫と話し合ったことがありません。年金もいくらもらえるのかわからず不安。

●育休で給料が半減したとき、初めて焦りが!マイホームも欲しいし、少しでも貯蓄を殖やしておかないと……。

白い背景で隔離の若いアジア女性の肖像画
itakayuki/gettyimages

心配事を話してくれた晩産読者4名

Rさん(愛知県 45歳)
夫43歳、長男10歳、長女7歳の4人家族。パート。持ち家一戸建て。「教育費は保険と貯蓄で、1000万円は貯めたいと思ってます」。
・世帯月収 44万円
・世帯年収 620万円
・年貯蓄額 30万円

Yさん(東京都 41歳)
夫36歳、長女5歳の3人家族。専業主婦。持ち家一戸建て。「仕事を辞めたけれど、子どもの将来のための習い事代は削れません」。
・世帯月収 29万円
・世帯年収 528万円
・年貯蓄額 80万円

Lさん(埼玉県 41歳)
夫32歳、長女4歳の3人家族。個人事業主。持ち家一戸建て。「子ども費は月10万円。娘には将来好きな国に留学させてあげたい」。
・世帯月収 約70万円
・世帯年収 約900万円
・年貯蓄額 200万円

Oさん(東京都 45歳)
夫39歳、長男8歳の3人家族。美容師。賃貸住宅。「出産を機に家計のムダを見直し、貯め力をアップ。今は投資についても勉強中」。
・世帯月収 43万円
・世帯年収 716万円
・年貯蓄額 265万円

参照:『サンキュ!』2022年7月号「晩産家庭の家計のリアルをのぞいてみた」より。掲載している情報は2022年5月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

 
 

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