共働き夫婦がお金のことを話し合うコツ。お勧めは「杖」と「夜のスーパー」「やさしいお酒」

2023/01/23

年間計画を立てて、小中高の子ども3人でも年200万円貯蓄しています。少し先を見通して教育費の不安を打ち消す&家族と話す時間を意識的につくるなど、計画を達成するために実践していることを教えてもらいました。

<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 Tさん(広島県 40歳)
夫(46歳)、長女(16歳)、二女(14歳)、三女(8歳)の5人家族+猫2匹。住まいは3LDKの持ち家一戸建て。夜勤もこなす、正社員の看護師。

◎TOTAL MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 23万5000円
妻月収(手取り) 23万円
夫ボーナス(年間・手取り) 70万円
妻ボーナス(年間・手取り) 50万円
夫年収(手取り) 352万円
妻年収(手取り) 326万円
月貯蓄額 17万500円
年貯蓄額 約200万円
総貯蓄額 約850万円

思いどおりにいかないからこそ、"少し"先を見通して教育費の不安を打ち消す

進路によって大きく変わる教育費。「どんな未来にも対応できるよう早め早めに備えておくことが、安心につながります」。

Tさんの教育費計画&history

●08年 『サンキュ!』の教育費特集を参考に、貯蓄+学資保険で「1人500万円貯蓄」を目標にする
二女を出産。児童手当とお祝い金などをまるっと貯め、学資保険と合わせて大学資金用に1人分500万円貯蓄するべく準備スタート。

●14年 三女出産 産休&育休で世帯収入ダウン
旅行などにかかるお金も増えて貯蓄が思いどおりにいかなくなる
→ 年に1回「年間計画」を立てて、出費を先読みする習慣ができる

●19年 長女高校受験に備える
第一目標だった「住宅ローン返済」のスピードを落とし、教育費の貯蓄を強化。

●22年 長女高校入学&物価上昇
予想外に出費が急増したため家族全員で家計を見直す
大学資金とは別に、高校進学用にも積み立てしていたが、出費が多くて足りない!でも家族で一致団結し、家計の立て直しに成功。

●これから 進路によって必要な教育費は変わるから、二女、三女の進路も早めに確認する

年間計画を見ながら危機を乗り越えたTさん一家がやったこと4

(1)スマホのプランを見直して月3000円減
夫婦と二女はdocomoの安いプランに変更し、ファミリー割引を利用。長女は自分で調べ、格安スマホの楽天モバイルに乗り換え。

(2)夫の昼食を社食からべんとうに変えて食費ダウン
夫は社食で好きなものを頼んでいたけれど、家からべんとうを持っていくことに。これで給食の三女以外、全員がべんとう生活に。

(3)長女と「無利子の奨学金制度」について調べた
大学資金用に貯めてはいるが、進路によっては足りない場合も。早々に奨学金制度について調べつつ、利用するかどうか検討中。

(4)妻の働き方を変えて収入アップ
夜勤は断っていたが、家族と相談して週末~休日に限り入ることに。月2回から徐々に慣らし、現在は月4~5回は夜勤に出て収入増!

妻が夜勤の日は夫や子どもも作れる"宅配の半調理キット"に頼る

やや割高になるけど、Oisixで焼くだけ&炒めるだけで作れる半調理キットを注文。「私がふだん作らないようなメニューを選べば、夫や子どもたちも喜んで調理してくれます」。

計画は1人じゃ達成できないから家族と話す時間は意識的につくる

計画どおりに貯められるのは、家族みんなの協力があるから。毎日忙しいからこそ、家族と話す時間を確保して暮らしと家計を守っています。

家計表の共有&見直しは、夫と晩酌しながら楽しくやる

【月1回】「2人ともあまりお酒に強くはないけど、おいしい果実のお酒を買っておいて、子どもたちが寝た後にたまに晩酌してます」。家計の相談だって、これなら気軽に&楽しくできます。

「相談しやすい関係」でいたいから長女、二女の話に積極的に耳を傾ける

【夕食作り中】思春期の二女と、橋渡し役の長女。夜勤の日以外は、夕食を作りながらカウンター越しに話をするのが日課です。「うちは何でも、それこそ小遣いの額も本人たちと相談して決めています」。

夫と、21時の割引品をチェック。行き帰りの散歩で、話しにくいことも共有

【週1回】夫とのデートは、もっぱら夜のスーパー。半額品を次々とゲットしながら、やりくりについて同じ方向を見ていることを再確認しています。家では話しにくいことも夜の散歩道ならOK。

子どもたちからは「赤札ゲッター」と呼ばれています(笑)。

お金の計画を崩さない健康でいるためにやっていること

将来のお金を守るためにも、健康をキープすることが大切!看護師であるTさんが実践していることを教えてもらいました。

3カ月に1回、家族で歯の定期検診を受ける

「三女を妊娠中に歯がボロボロになり、治療にお金がかかった経験が」。以来、虫歯予防に定期検診は欠かしません。歯は全身の健康にかかわるため、病気の予防にもつながります。

市でお得に受けられる「ガン検診」は必ず予約する

職場の健康診断は毎年受けていますが、40歳になって乳ガン検診の無料券が市から届き、すぐに予約。「早期発見が何より大事。人間ドックも安く受けられるので、年齢に応じて考えたい」。

心も体も元気でいるために夫婦で習い事に通う

運動習慣を身につけて体幹を鍛えるため、杖を使用する武道"杖道"を習い始めました。「夫婦で声を掛け合いながら、サボらずに続けています。夫の姿勢も少しよくなってきたかも!?」。

年を重ねても夫婦で続けられる"杖道"。

参照:『サンキュ!』2023年2月号「年100万円貯めてる人の『年間計画』ぜ~んぶ見せます!」より。掲載している情報は2022年12月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/出下真紀 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部

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