決算セールに行くべき店とは!?節約の専門家が解説する「狙い目の業種&店」
2023/02/11
2~3月は決算セールの時期。家電量販店の決算セールはよく知られていますが、他にも狙い目の業種があると、節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。決算セールの中でも特にチェックしたい業種を聞きました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年1月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「狙い目決算セール」!
決算セールの狙い目1:車は決算期に出されるチラシをチェックしてから行く
多くの企業や店は2〜3月に、1年間の資産や負債などを計算してまとめた数字(財務状況)を明らかにする「決算」を行います。
決算の内容をより良いものにするには、在庫を減らして現金を増やす必要があります。決算セールは、そのために行われるセールです。
規模は業種や店によって異なりますが、大きな割引が期待できる業種の1つが「車」業界です。この時期には新車も中古車も、1台でも多く売るために広告やチラシなどをよく出します。車の買い替えを予定している場合は、チラシや広告をチェックし、希望の車が安く出ている店を見つけましょう。
最近は半導体不足などもあり、値引き交渉が難しくなっています。しかし、どの店も基本的にはノルマがあるので、「現金で買います」「今月中に契約します」などが言えるのであれば、値引き交渉にもっていける可能性大。
「値引きは難しいです」と言われてもすぐにはあきらめず、「では、何かオプションをつけてもらえませんか?」と相談してみましょう。決算期は話に乗ってくれやすいので、アタックしてみる価値はあります。
また、下取りに出す車を高く買ってもらえないか交渉することも大切。中古車は2~3月が動く時期ですので、下取りするなら1月頃からディーラーを回り、数社から下取り価格も含めた見積もりを取ることをおすすめします。
決算セールの狙い目2:ドラッグストアやホームセンターは「基準値」を決めて
ドラッグストアの決算セールも、狙い目の1つ。コスメは安くなりにくいですが、日用品は安くなるので大量買いのチャンスです。
日用品で言えば、ホームセンターの決算セールもチェックしたいところ。キッチン用品や寝具関係などを安く手に入れられることがあります。
ただ、いずれの場合も「大決算セール」とうたいながら、あまり値引きしていない場合があるので要注意。確実に「安くておトクなもの」を手に入れるには、自分なりの「基準値」を持つことが大切です。
基準値は「納得値」とも言えるもので、「この値段だったら買い」と自分で納得できる値段です。目安としては、ドラッグストアやスーパーなどのプライベートブランドの値段。それより安い場合は、買って損はないと言えるでしょう。
プライベートブランドの値段も店によっていろいろなので、「自分はこのくらいなら納得できる」という値段感を持っておくことが大切です。
さらに、よく行く店のアプリがある場合は、必ずスマホに入れておきましょう。なぜなら、セール情報だけでなく、決算時期はクーポンが通常よりも多く発行されることがあるから。店頭価格が安くなり、そこからさらにクーポンで値引きできれば、よりお得な買い物ができます。
決算セールの狙い目3:コスメやファッション系は実店舗よりネットショップ
先ほど、ドラッグストアの決算セールではコスメは安くなりにくいとお伝えしましたが、ネットのショッピングモールの決算セールならコスメの掘り出し物が見つかることも。
箱潰れなど訳ありのアウトレット品など、ブランドのコスメが安く放出されることがしばしばあるので、よく使うネットショッピングモールのキャンペーン情報などをチェックしておきましょう。
アパレルも、実店舗は3月になると春服の新作が並ぶ時期ですが、ネットの決算セールなら安く買える可能性があります。
ただし、ネットショップの中には、店頭に出している衣服とは異なる「ネット専用品」を持っているところもあり、そういう品の中には質が良くないものも。また、普段は返品可なのに、「セール品は返品不可」となることがほとんどです。
ネットの決算セールで服を買う場合は、お気に入りのブランドで店頭でも見たことがあり、かつ安くなっているものを狙うと安心です。
どの業種の決算セールを利用するにせよ、セール価格に踊らされないことが重要。「安くなっているから買う」ではなく、「必要だから買う」のを厳守して、上手にセールを活用しましょう。
取材・文/かきの木のりみ