家電を買うならイマがいちばんオトク!?上手な買い方と狙い目商品をお金の専門家が解説

2023/02/04

2月、3月は年度末前の「決算セール」が行われ、いろいろなものを安く手に入れるチャンス。なかでも代表的なのが、家電量販店の決算セールです。ただし、「近年は家電量販店の決算セールの内容も少しずつ変わってきました」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。今年の家電量販店の決算セールを、上手に活用するポイントを聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年1月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「家電量販店の決算セール」!

決算セールでは「在庫」が多い商品ほど安くなる傾向が

2月、3月は実店舗やネットショップなど、いろいろなところで「決算セール」が行われます。決算とは、企業や店が資産や負債などを計算し、まとめた数字(財務状況)を明らかにすること。多くの企業や店が4月の新年度に向けて、2月や3月に1年間の総決算を行います。

なぜ、この決算期にセールが多いかというと、ひと言でいえば「決算書をより良い内容にするため」。在庫が少なく現金が多いのが理想的な決算内容なので、在庫をできるだけ減らして現金化しようというのが決算セールの狙いです。

なので、在庫が少ない売れ筋商品やメーカー指定価格の商品は、安くなりにくい傾向があります。決算セールでは、在庫が多く残っている商品ほど安くなるので、その中から自分が必要な物を上手に選んで買うのがコツです。

お買い得品を見つけるには「チラシ」をチェック

大きな決算セールが行われる店の代表といえば、家電量販店でしょう。ヤマダデンキ、ケーズデンキ、ヨドバシカメラ、エディオンなどは3月決算なので、2~3月に大きな決算セールが行われます。
ただし、コジマやビックカメラは2月は中間決算で、決算は8月。メインの決算セールはお盆の頃に行われます。

上手な買い物をするには、あらかじめ店のチラシや広告をチェックして、何が安くなっているかを押さえること。今はいろいろな店のチラシをチェックできるチラシアプリがあるので、そういうものをスマホに1つ入れておくと便利です。
よく行く店がある場合は、店のアプリやホームページもチェックしましょう。

ネットに欲しい商品名を入力して検索し、どのような価格で売られているかもチェックすると、そのセールでの価格が本当に安いかどうかの参考になるでしょう。

家電量販店の多くはオンラインショップも持っていて、オンラインショップと実店舗ではセール品が異なる場合があります。オンラインショップの価格が店舗より安い場合は、店員さんにオンラインショップの価格を提示して「この値段になりますか?」と聞くと、その値段になることがほとんどです。

両方の会員になって動向をチェックしておくと、よりお得な買い物ができるでしょう。

家電量販店の「日用品」は意外な狙い目ポイント

最初にお伝えしたように決算セールでは、在庫が多い商品ほどお買い得になる傾向にあります。特に最近はメーカーが「値引きNG」にしている商品が増えているため、人気の高い商品ほど安くなりにくい傾向が。
決算セールでは、メーカーやブランドにこだわらずに買えると、よりおトクな買い物ができるでしょう。

とはいえ、家電は安いものではないので、機能や性能などもしっかりチェックすることも忘れずに。

2〜3月の決算セールは引っ越しシーズンと重なるため、商品を購入したのはいいけれど、混んでいて配送や設置までの時間がかかる場合が少なくありません。設置依頼をする必要がある商品は、あらかじめ設置時期を確認してから買うようにしましょう。

この時期に引っ越しのタイミングと大型家電の搬入のタイミングを合わせたいときは、時間に余裕を持って購入して配送、設置の手続きをしておくと、引っ越し当日から家電を使うことができますよ。

最近は、日用品も販売している家電量販店が増えてきました。実は決算セールでは、この日用品が意外な狙い目。家電量販店は日用品をメインに売っているわけではないので、日用品が在庫になっているケースが多く、決算セールで安く放出することがよくあります。

家電量販店の決算セールは、家電以外の品もチェックしておくと、意外といい買い物ができますよ。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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