実際どうなの?『つみたてNISA』がやっぱり気になる
2023/05/23
最近よく聞く「つみたてNISA」。「気になっているけど、実際のところ何がいいの?」と思っている人もいるはず。実際に利益は出ているのか、体験者の現状を調査しました!4銘柄に分けて比較する、気になる評価損益もご紹介。
<教えてくれた人>
【投資歴3年目年収390万円】サンキュ!アンバサダー Sさん(35歳)
夫(49歳)、長女(6歳)、長男(4歳)、義父母の6人家族。結婚7年目。パート勤務。食費月2万円台でも豊かな食卓を提案。
◎MONEY DATA◎
世帯月収(手取り) 31万円
世帯年収(手取り) 390万円
月貯蓄額 12万円
年貯蓄額 約170万円
総貯蓄額 約600万円
投資は資金がないとできないと思っていたけど、貯蓄感覚で簡単でした!
ライフプランを書き、夫の定年まであまり年数がないことに焦ってお金の勉強を始めたSさん。「投資ってお金持ちがやるものだと思っていたけど、書籍で"お金に働いてもらう"という言葉をよく目にし、低収入でも資産運用が大事だと知りました。つみたてNISAは一度設定してしまえば、ほったらかしで積み立てるだけだからお手軽!2年経って1万円以上利益が出ているので、老後資金用に継続していく予定です」。
そもそも「つみたてNISA」って何?
毎月定額(年間限度額40万円)で投資信託を購入するもの。一般の投資商品は得られた利益に20%以上の税金がかかりますが、つみたてNISAなら最長20年間非課税だから、長く投資するほど税金分がお得に。月100円以上から積み立てでき、金融庁お墨付きの商品リストから選ぶだけなので、初心者でも始めやすいのが利点。
※証券会社の口座開設の際に、非課税口座として「つみたてNISA 口座」を設定しておく必要があります。
●20年間非課税
●少額からできる
●長期保有に適した商品がメイン
SさんつみたてNISA
楽天証券計月3万3333円
【商品1】月1万円
楽天全世界株式インデックス・ファンド(21年1月から)
評価損益+3410円
【商品2】月1万円
楽天全米株式インデックス・ファンド(21年1月から)
評価損益+4255円
【商品3】月8333円
eMAXIS slim米国株式(S&P500)(21年3月から)
評価損益+1862円
【商品4】月5000円
eMAXIS slim米国株式(21年3月から)
評価損益+4523円
評価損益 合計+1万4050円
投資を始めるとき、何を参考にした?
「お金の増やし方」の本を読みあさりました!
初心者は、ネットで調べるにも何を検索したらいいかわからないもの。「お金の増やし方」についての本を数冊読んだら、投資信託の仕組みがよくわかり、やる気をあと押ししてくれました。
予算はどこから?
先取り貯蓄の一部を充てています。
月12万円分を先取り貯蓄として取り分け、その中から月3万3333円をつみたてNISAに。つみたてNISAは最初月1万円から始め、2年目から年間限度額ギリギリの月3万3333円に増やしました。
この投資商品を選んだ基準は?
実績、評価の高いものの中から、4銘柄に分けて比較を。
書籍やマネー雑誌でおすすめされていた商品で、実績や人気、評価の高いものを選びました。どの商品がどう動くのか比較してみたかったので、あえて4つに分けています。
※掲載している投資商品の評価損益(保有資産の購入時の価格と現在の価格の差額)は、23年3月27日現在のものです。
※投資は元本保証がありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
参照:『サンキュ!』2023年6月号「『つみたてNISA』ぶっちゃけ始めてみてどう?」より。掲載している情報は2023年4月現在のものです。撮影/天野良子、大森忠明、林ひろし 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部