水のボトルとアイスキューブ

節電よりも手軽で快適!?エアコンに頼らなくてもできる夏のおすすめ「冷却節電アイデア」3選

2024/06/25

東京電力など大手電力会社7社の電気料金がこの6月にまた値上げされました。そうなると気になるのが、家庭の電力消費量の多くを占める「エアコン」の電気代です。エアコンを使わず、節電しながら涼しくする方法ってあるのでしょうか?節約アドバイザーの丸山晴美さんに「冷却節電アイデア」をお聞きしました。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「冷却節電アイデア」!

冷却節電アイデア1:すぐ作れる「ペットボトル冷風扇」

最近はエアコンより手軽に設置できて、扇風機よりも涼しいといわれる家電製品「冷風扇」や「冷風機」が多く登場しています。しかし、エアコンと扇風機があるのに、さらに「冷風扇」を買うのは、お金もかかりますし置き場所にも困ります。

そこでおすすめなのが、家にある扇風機を活用してできる「ペットボトル冷風扇」です。
昔からある節約ワザの1つなのですが、最近の電気代高騰もあってか再び人気が出ているものです。

作り方はかんたんで、水を入れて凍らせたペットボトルをお皿の上に立てて置き、そこに扇風機の風を当てるだけ。凍ったペットボトルに触れて冷たくなった空気が部屋を循環することで、涼しさを感じることができます。

とてもシンプルですが、実はこれ、エアコンの除湿運転とほぼ同じ仕組みなんです。

除湿(弱冷房除湿)をかけるとエアコンの室外機から水が出ますよね。あれは室内の空気が冷やされて、空気に含まれる湿気が水滴となって排出されているもので、部屋の湿度も下がります。

「ペットボトル冷風扇」も、ペットボトルに触れた空気が冷やされて水滴となり、部屋の湿度も下げることができるのです。

エアコンと扇風機を併用している家庭は多いと思いますが、その扇風機の前に凍ったペットボトルを置くだけで、エアコンの設定温度を上げても涼しく過ごせます。また、熱帯夜に体を冷やさず快適に眠りたい時などにもおすすめです。

凍らせるペットボトルは、できるだけ強度があるものを選び、水の量は容量の8分目を目安にしましょう。使用時はペットボトルの下に必ず水滴を溜めるための受け皿を置きましょう。

冷却節電アイデア2:ハッカ油を入浴剤代わりに活用

「ハッカ油」は、「ハッカソウ」というミントの一種を乾燥させて抽出した植物油のこと。
なめると口の中がスーッとするハッカキャンディなどに使われています。

このハッカ油を入浴時に数滴お風呂に入れると、入浴後に清涼感が得られ、体感温度を下げることができます。暑さによる寝苦しさも緩和できるでしょう。

ハッカ油は、抗菌効果や消臭効果、リラックス効果などもあるので、気分もリフレッシュできておすすめです。

ただし、ハッカ油を入れ過ぎてしまうと、逆に熱を奪い過ぎて寒くなってしまいます。初めは少量からスタートして、そのときの気温などで適宜調節しましょう。

冷却節電アイデア3:市販の冷感アイテムもどんどん取り入れて

最近はひんやりした感触が得られるさまざまな「冷感アイテム」が市販されています。

すっかりお馴染みとなったハンディ扇風機もその1つですが、他にも体を拭くと清涼感が得られるボディペーパーや、冷凍庫で冷やして使用するネッククーラー、水でぬらして首もとを冷やすスカーフなど。

主に屋外で熱中症対策に使われることが多いですが、これらを家でも上手に組み合わせて使うことで、エアコンの設定温度を高めにしても快適に過ごすことが可能です。

とは言え、無理は禁物。熱中症は命に関わるので、暑いときは我慢せずエアコンを活用しながら、こまめに水分を摂りつつ健康的に夏を乗り切りましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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