カップルのスーパーマーケット

レジャーを楽しむ家庭はお金が貯まる!?「買い物上手」になるための4つの条件を専門家が解説

2023/07/29

値上げラッシュが続くと、「安い時に買い貯めしておこう」という心理になりやすいもの。「でも、必要以上に買うと、必要以上に消費してしまい、結局はムダ使いにつながることが少なくないんです」と、節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。

そこで、ムダを出さない買い方ができる「買い物上手」になるポイント教えてもらいました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年7月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

>>>節約アドバイザー 丸山晴美の記事をもっと見る

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「買い物上手の条件」!

買い物上手の条件1:具体的に「予算決め」ができる

予算の中でやりくりできるというのが、買い物上手の基本です。「そんなの当たり前」と思うかもしれませんが、実はこれができていない人が意外と多いのです。

予算決めができるということは、月の収入と支出をしっかり把握できているということ。「食費はだいたい月に○○円くらい」という漠然とした予算感の人は、収入も支出も「だいたい」で考え、漠然とムダ買いもしてしまいがちです。

「食費は1日1,000円まで」など、具体的な予算を立て、その中でやりくりすることが買い物上手の基本条件。
予算決めをしたことがない人は、まず1カ月の予算を決め、それを5週分に分けて1週間ごとの予算に振り分けると守りやすくなります。まずはこれで1カ月頑張ってみましょう。

買い物上手の条件2:買い物の「優先順位」が決められる

予算決めをするとなぜ買い物上手になるかというと、予算を守るために「本当に必要な物」と「今買わなくてもいい物」を判断するようになるからです。つまり、買い物の「優先順位」を決められるようになるのです。

優先順位が決められない人は、「必要じゃない物=ムダな物」を買ってしまいやすいもの。特に「数量限定」や「50%OFF」などと聞くと、必要じゃないのに優先順位が一気に上がってしまう人は多いのではないでしょうか。

買い物上手とはこうしたあおり言葉にも流されず、冷静に優先順位を判断できる人です。

買い物上手の条件3:出費を「投資」と考えることができる

例えば、スイーツやスナック菓子などをよく買い、それを食べて太ったら、今度は痩せるためにサプリやダイエット機器を買うというパターン。これは誰が見ても「ムダな出費」であるとわかるのではないのでしょうか。

同じお金を出すなら、フレッシュな果物を買って食べれば、健康的ですしその後のムダな出費も減らせます。これは健康な体をつくるための「投資」です。

私は家ではお酒を飲まないのですが、飲み会があればできるだけ参加しますし、そこではお酒も飲みます。なぜなら、飲み会への出費は「コミュニケーションを図る」「ネットワークを広げる」ための「投資」と考えているからです。

しかし、過去に不快な気分にさせられたなど会いたくない人がいたり、時間がムダになりそうだと直感的に負の感情が沸いた場合は、適当な理由をつけて不参加にします。

そういうふうに、お金を使う時、それによって何が得られるのかという「費用対効果」を考えられるかどうかも大切なポイント。普段から難しく考える必要はありませんが、お金を出す時に瞬時にそれを計算できるのが、買い物上手だと思います。

買い物上手の条件4:買い物と「レジャー」を区別できている

週末になると家族で、ショッピングモールや大型スーパーに遊び感覚で行っていませんか?行けば「せっかく来たのだから」と何か買いたくなりますし、家族それぞれ買いたい物が出てきます。食事は外食になりがちですし、休憩のために家族でカフェに入ればそれだけで数千円の出費になります。

買い物をレジャー代わりにするのは、最もムダ使いが増えるパターン。買い物上手とは、買い物とレジャーをしっかり区別し、ムダ使いをせずに貯めたお金で家族旅行など本当のレジャーができる人です。

これら4つの条件はどれも「私はやっている、大丈夫」と思いがちですが、家計診断をしているとできていない人が多数います。

コロナを経て買い物の仕方や遊び方が変わってきている今、改めて買い方を見直してはどうでしょうか?

◆教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND