省けるところは省いて1500万円貯めました!最小限の手間で最大限貯める
2023/07/28
家計にとって時間は武器になる!タイムパフォーマンス、略してタイパを駆使して1500万円貯めました。最小限の手間で最大限貯めたシンプル家計簿と、省けるところは省くタイパテクを教えてもらいました。
- 時間があれば、家計にとってのベストを焦らず考えられます
- 最小限の手間で最大限貯めるシンプル家計簿
- Kさんのタイパの考え方 家庭でも使える業務の改善術
- 「スグにメモ」して頭のキャパを空けて買い忘れを省く
<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 Kさん(大阪府 42歳)
夫(44歳)、長女(18歳)、長男(16歳)の4人家族。住まいは築13年の持ち家一戸建て。扶養内でパートをしながら、先を見据えてスキルアップに励む。
◎TOTAL MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 37万円
妻月収(手取り) 10万円
夫ボーナス(年間・手取り) 180万円
夫年収(手取り) 624万円
妻年収(手取り) 120万円
月貯蓄額 8万9000円
年貯蓄額 150万円
総貯蓄額 1500万円
時間があれば、家計にとってのベストを焦らず考えられます
これまでに何度も『サンキュ!』のお金特集に登場したKさん。大学生と高校生の子を持ち、増え続ける教育費から防衛しながらも貯蓄額は1500万円に到達。その秘訣はタイパにあったのだとか。「実は昨年、パートが忙しく、時間に追われて家計が乱れた時期が。疲れてお惣菜を買ったり、外食や衝動買いが増えたり。時間というのは家計にとって武器になるのだと実感」。そこで、手間をとことん省いて時間を確保したら、家計にとってのベストを考えられるように。タイパのよい暮らしで再び家計が回り始めました。
Kさんの1カ月の家計表
<収入>
夫月収(手取り) 37万円
妻月収(手取り) 10万円
先取り貯蓄 8万9000円
(夫個人年金8400円、夫iDeCo2万円、夫つみたてNISA3万3333円、長男の学資保険料1万円、引き落とし用口座に残る現金1万7267円)
<支出>
住居費 10万円
水道・光熱費 1万8000円
通信費 1万2000円
保険料 5000円
(夫婦ガン保険料、夫収入保障保険料〈長男の大学卒業まで加入予定〉)
子ども費 5万2000円
(長女の英会話教室代、TOEFL関連費、長男の部活関連費、合宿費積み立て代)
夫婦の教育費 1万3000円
(書籍代、セミナー代、交通費、資格試験の受験料)
ガソリン代 3000円
食費 7万5000円
(長男の部活の試合の昼食代込み)
外食・レジャー費 2万5000円
(季節のイベント代、月1回の夫婦ランチデート代、友人を交えた家族の食事会代)
日用品費 1万円
被服費 1万円
美容品・美容院代 1万円
夫小遣い 2万円
妻小遣い 2万円
長男小遣い 8000円
(長男の下着・靴下を除く被服代込み。大学生の長女はバイトを始めたので小遣いはなし)
最小限の手間で最大限貯めるシンプル家計簿
【月末1回】〆切と報酬がある「家計簿モニター」でやる気を持続
家計データを提出する、家計簿モニターに登録。「毎月の収支を入力するだけ。〆切があると家計簿を続けるモチベにもなるし、図書カードの報酬もうれしい」。
【月2回】レシートを見て使った金額だけ記入
以前は市販の家計簿を細かくつけていたが、費目別に金額を書くだけに簡素化。レシートがたまったらまとめて転記するだけなので、書き込む時間も回数も大幅減。
【月末1回】クレカの明細を見て不明な費目だけ夫に確認
夫婦のクレカ明細が届いたら、金額だけ家計簿へ。「買い物をするときは家族間で相談するのがルールなので、夫の使いみちも把握。思い出せないときだけ確認します」。
一時期、家計簿をつけるのをやめたら「100円ならいっか」って気が緩んだんです
「家計管理に慣れた頃、半年ほど家計簿をやめたらチリツモ出費が月1万~2万円にもふくれてしまった」。以来、金額だけは書いて使える額を見える化。
Kさんのタイパの考え方 家庭でも使える業務の改善術
Eliminate なくせないか?
Combine まとめられないか?
Rearrange 入れ替えられないか?
Simplify 単純にできないか?
ECRS(イクルス)とはビジネスで生産性を上げるために使われる4原則。上から順に改善していくと効果が得やすい。家庭で試したら、家事の効率化に成功。
「スグにメモ」して頭のキャパを空けて買い忘れを省く
頭の中がキャパオーバーにならないよう何でも手帳にメモしてアウトプット。買い物リストを見れば買い忘れも重複買いも防げ、店の滞在時間も大幅カット。
メモしている内容
●買い物リスト
●今月のTODO
●掃除したい場所
●初めて知った情報
●忘れたくない言葉
●挑戦したいレシピ
その他、な~んでも!
週1回、カゴ2つ分のまとめ買いで、ムダ買いの機会を省く
買い物は週1回にまとめたら、菓子パンやジュースなどのムダ買いが激減。「ホームセンターで買った自前のカゴを使えば、レジ袋に移し替える手間も省けます」。
やる気があるときにおにぎり大量生産。朝食の手間とおやつ代を省く
時間とやる気があるときにおにぎりやピザパンを大量に作って冷凍ストック。「一度の手間で数日分の家事貯金ができてタイパ抜群。食べ盛り男子のおやつにも◎」。
「邪魔」と思ったら物の置き場所を見直して不機嫌を省く
物が邪魔でストレスを感じたときは、収納や家具の配置を見直すサイン。おかげで家の中はいつもスッキリ。掃除や片づけの時短になり機嫌よく暮らせます。
大して値段は変わらないから野菜は「カット」「冷凍」に頼って切る手間を省く
「長女が大学生になり、夕食を外で済ますことも増えたので、野菜は丸ごと買って余らせるよりカットや冷凍ものが便利」。包丁を使わずに作れ、時短調理に活躍。
健康のために玄米を導入。かける値段と手間に見合う価値があるかが基準です
「私と長女は腸活のため玄米に。玄米と白米、それぞれ炊くのは面倒だけど、お通じがよいので続ける価値大」。まとめて炊いて小分け冷凍し、手間を少しでもカット。
1人で全部抱えると家も家計も崩れるから"母が100%"はやりません!
家計は夫と共有し、家事は夫、子どもたちと協力。「家のことを自分1人で抱え込まない。家族に振り分けて負担を減らすことで、わが家はうまく回っています」。
子どもの小遣いは「家事をしたらもらえる仕組み」で分業できる!
家事を手伝うことでお小遣いがもらえる仕組み。「長男がべんとう箱を洗わず3日放置しても、私は絶対に手を出しません(笑)」。やらないと小遣いなしを徹底。
参照:『サンキュ!』2023年8月号「ちょ~っと変えるだけで、家計防衛できちゃった!SPECIAL」より。掲載している情報は2023年6月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/出下真紀 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部