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冬の光熱費節約のために今できることは?電気・ガス料金の現状とともに専門家が解説

2023/12/06

2022年は電気・ガスの高騰が続き、そのため2023年は政府の補助金が支給されました。でも、電気・ガス料金がもっともかかるのはこれからの季節。この冬、補助金はどうなるのでしょう?そして来年は?電気・ガス料金の現状と、光熱費節約のために今できることを、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年11月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「2023年の冬の光熱費」!

もっとも電気・ガス料金がかかる冬は、補助金があっても安心できない

2023年10月の電気・ガス料金は、大手電力会社10社とガス会社4社で値上がりしました。これは、政府による補助金が縮小されたことが原因です。電気は1kWhあたり7円→3.5円、都市ガスは1立方mあたり30円→15円に縮小されました。

でも翌月の11月請求分では、電力8社とガス全社で前月より値下がり。政府の補助金が3カ月(12月使用分まで)延長されたことに加え、11月請求分に反映される石炭や液化天然ガス(LNG)の燃料価格が下がったのが要因です。

その後、政府は電力・ガス料金の補助金を、さらに来年4月末まで延長する方針に。来年5月以降は国際的な燃料価格の動向などを見極めながら、支援の幅を縮小するとしています。

補助金が延長されたのはうれしいですが、電気・ガス料金は夏より冬の方が多くかかります。冬になると日照時間が短くなるため、照明などを使う時間も増えますし、寒くなってくると暖房器具も使うようになります。水温も下がるので、どうしても温めるためのエネルギーが上がってしまうのです。

補助金があると思って安心していると、請求書を見てびっくりということにもなりかねません。冬本番となる前に、節電&節ガスのためにできる準備をしておきましょう。

古い大物家電&暖房器具は買い替えの検討を。食洗機導入も効果的

節電&節ガスのための準備として、家で使っている暖房器具を点検がてら掃除しておくと安心でしょう。また、12月はボーナス時期でもあるので、10年近く使った大物家電や暖房器具を、このタイミングで省エネ性能の高いものに買い換えるのも有効です。

食器洗い乾燥機(以下、食洗機)を新たに導入するのもいいでしょう。経済産業省北海道経済産業局が発行する「実践!おうちで省エネ」(※1)によると、食洗機と手洗いの年間にかかる光熱費は、食洗機が2万2,791円、手洗いが3万740円。なんと、食洗機の方が7,949円も節約できるのです。

食洗機は、食洗機内にお湯をためて循環させて洗いとすすぎを行うため、水の使用量が大幅に少なくできます。時短効果も高いので、とくに家族が多い家庭や共働き世帯などでは生活改善にも役立ちます。

省エネ性能の高い家電や暖房器具に買い換えるにはお金がかかりますが、これから10年近く、毎月の光熱費が自動的に安くなるのですから、長い目で見ると「お得」と言えるでしょう。
物価高や円安はまだしばらく続くと言われているこれからは、先を考えて「投資」する意識でお金を使うことが、ますます大事になるのではないでしょうか。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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