1,000万円貯めた人が口をそろえて言う「やらなくても大丈夫だった節約」5選
2024/03/31
お金を貯めている人は、せっせと節約しているイメージがあります。もちろんムダなことにはお金は使いません。節約もしています。
でも、なんでもやみくもに節約しているわけではありません。節約することと、しなくてもいいことをちゃんと見極めています。
1,000万円貯めた人が口をそろえて言う「やらなくても大丈夫だった節約」について、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
1.ストックの買いだめ
ドラッグストアでトイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗濯洗剤などの日用品が特売になっていると、「どうせ使うものだから」「日用品なら長くおいても腐るものじゃないし」と特売品を買いだめするのが、節約になるように思えます。
安い物を買うのはもちろん節約になりますが、買いだめすることで、その月の日用品費が予算オーバーするようなら、ちょっと待って。月予算は月ごとに〆て赤字にしないのが基本です。
またドラッグストアの特売は定期的にあるので、次のときに買ってもよし。特売の日用品の買いだめは「しなくてもいい」節約です。
2.食費を切り詰めすぎる
食費節約は結果がわかりやすいので、やり甲斐があります。でも、やりすぎはNG。豆腐、もやし、うどんなどの登場回数が多くなり、献立が白っぽくなってきたら要注意。食費の切り詰めすぎのシグナルです。
育ち盛り、食べ盛りの子どもの成長のためにも、働き盛りの夫の活力ためにも食費節約はほどほどに。食費を月1,000円削るよりも、スマホ代を見直したほうが節約効果が大きいです。
3.ポイ活をがんばりすぎる
ポイ活はゲームのようで楽しいものです。でも、よ~く考えてみると、ポイントがたまるというのは、その分、なにかを買っているということでもあります。
ポイント目当ての買いものではなく、ポイントは、必要なものを買うときについでについてくる「オマケ」程度に考えましょう。
獲得するポイントを多くするために、あれこれ手間をかけすぎるのは手間と時間のムダに。
4.家計簿をこまかくつける
家計簿をつけることは、家計管理の基本です。でも、費目分けがこまかすぎる家計簿は、つけるのに手間がかかるわりには節約効果がイマイチ。
家計簿をつける目的は支出を管理して、ムダな支出がないかを見直すことにあります。店名と使った金額をメモするだけの家計簿でも節約には十分役立ちます。
5.おつきあい費をケチる
1,000万円貯めた人は、「気のすすまないママ友ランチ」は“さりげなく”お断りします。でも、お世話になったかたへのお礼や、人から何かをいただいたときのお返しなどの「おつきあい費」はケチりません。
むやみにお金をかけるというわけはありませんが、感謝の気持ちを伝えるのにふさわしい物を用意します。
自分が大切にしたいおつきあいにかかるお金は節約しなくても、大丈夫です。
まとめ
やりくり初心者さんが、お金を貯めることを思い立つと、やみくもに「節約しなくちゃ」と思いがちですが、じつは、やらなくても大丈夫な節約もあるんです。メリハリのある節約なら、ストレスがたまらず長続きするので、貯蓄増に効果大です!
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。