1,000万円貯めた人がやってる意外なことVS.絶対やらないこと
2024/04/14
1,000万円貯蓄を達成した人たちには共通点があると言います。「共通点」と言っても、「ムダづかいをしない」「シャワーを出しっぱなしにしない」「特売品を買う」といった“ありそう”なことではなく、ちょっと意外なことが共通しているとか。
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
【やっている意外なこと1】子どもにお金の話をして“お金育”をする
「子どもの前でお金の話をするのは親の沽券にかかわる」と考えるせいか、「子どもの前でお金の話をしない」という人は意外と多いものです。
でも、1,000万円貯めた人は子どもの前でお金の話をします。そのひとつの例が「家族マネー会議」。1カ月に1回、給料日あとに家族みんなで、わが家の家計について話す機会です。会議の内容は今月の収入と支出。つまり、今月、家にいくらお金が入ってきて、何にお金がかかるのか?ということです。
「家族マネー会議」によって家計の状況を知ることで、子どもはお金を稼ぐことは容易ではないことや、親が働いて稼いだお金は大切に使うべきことなどを自然と学ぶことになります。
子どもが将来、お金に困らないようにするための大切な「お金の教育」です。
【やっている意外なこと2】自分のためにもお金を使う
1,000万円貯めた人の多くは、専業主婦で自分に収入がない場合でも、家計費の中から自分のこづかいを確保しています。金額は5,000~1万円程度。こづかいでコスメグッズや好きな雑貨を買ったり、友人とのランチ代に充てたりします。
妻のこづかいを独立させておかないと、生活費とごっちゃになり、ムダづかいの温床になりやすいことがわかっているからです。
自分の欲しいものや自分だけのために使うお金は、「妻こづかい」として確保し、その金額内で心置きなく使います。
【やっている意外なこと3】毎月決まった貯金をしたらあとは使う
1,000万円貯めた人の大半は「先取り貯蓄」をしています。「余ったら貯蓄にまわそう」ではなく、給料日に毎月決まった金額を貯金します。
給与振込口座から貯蓄用口座に自動的に入金される設定にしている場合が多く、強制的&手間なしで貯蓄します。
先に貯蓄分を取り分けているので、残ったお金は全部使ってもOK。赤字にさえしなければ、確実に貯蓄が増えていきます。
【絶対やらないこと1】夫のこづかいを減らす
節約を思い立ったとき「夫のこづかいを減らすのが、やりくりには一番ダメージが小さい」と思いがちですが、1,000万円貯めた人は夫のこづかいには手をつけません。
夫が減らしたこづかいでやりくりしてくれるならいいですが、途中で足りなくなって追加をねだられて、結果的に減らす前よりも多く渡すことになったら逆効果。
さらに、こづかいを減らす話を持ち出した時点で夫にイヤな顔をされてたり、ケンカになったり。夫の働く意欲を減退させる原因にもなり、いいことはなさそうです。
【絶対やらないこと2】“チリつも”の効果を軽んじる
たとえば、「歯を磨くとき水を出しっぱなしにしないと、月100円の節約になる」というとき、1,000万円貯めた人は「たった100円」とは思いません。
月100円でも、1年で1,200円、10年で1万2,000円のお金が浮きます。小さな節約でも、件数を実践したら、節約できる金額が大きくなりますし、長く続ければ、節約効果はさらに大きくなります。
小さなムダをなくす“チリつも”効果は侮れません。
【絶対やらないこと3】気のすすまないおつきあいを続ける
1,000万円貯めた人はお金を大事にしますが、時間も大事にします。気がすすまないおつきあいでランチやお茶をしてお金を使ったり、さらにそのために時間を費やすことはダブルのムダづかい。
「その場の雰囲気で誘われても、気がすすまないなら断ってもOK」と割り切ります。その代わり、大切な人とのおつきあいには時間をかけますし、お世話になった方へのお礼は欠かしません。
まとめ
「お金持ちになる近道はお金持ちのマネをすること」と言います。1,000万円溜めた人がやってること、やらないことの中でマネできそうなことがあったら、試してみてはいかがでしょうか?
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。