大富豪に仕えてきた執事のつぶやき『お子様に何かをねだられたら、「なぜ欲しいのか」をお尋ねに』
2024/01/14
お金を豊かに引き寄せるにはコツがあった!?大富豪に共通する考え方や行動を、そばで見てきた執事が徹底解説!すべての行動の裏側にはお金が貯まる理由が隠されています。人生を豊かにまわすヒントを教えてもらいましょ。
ご自宅では、質素な食事を好まれます。
意外ですが、ご夕食は納豆とみそ汁、卵焼きなど、シンプルな献立を召し上がる大富豪は少なくありません。ただし、お米や卵など、食材は吟味して選ばれます。質素でも食卓がわびしくならないのは、1食をとことん大切に味わう姿勢があるからだと思います。
大富豪の教え
素材のおいしさを楽しむのが、最上の食事。
「気持ちの若さ」を保つための投資は、惜しみません。
大富豪にとって、健康=病気がない状態ではありません。気力とやる気もそろって初めて健康という認識なのです。ですから、見た目や気持ちを若く保つためのサプリメントや運動、美容にはお金を惜しみません。それが、次のお金を生み出す原動力とも言えるのです。
大富豪の教え
前向きな気持ちは、資産形成に不可欠。
「イライラ」の根源を断ちます。
ストレスで浪費や暴飲暴食に走る大富豪は、一人もいらっしゃいません。と言いますのも、そもそもストレスをためる前に対処されるからです。もし大富豪が主婦で家事を面倒に感じたなら、ロボット掃除機や家事代行サービスを使うなどして省力化するでしょう。ストレス解消にお金を使うより、ずっとコスパが良いからです。
大富豪の教え
家事を外注することに、罪悪感を抱かない。
服はシンプル。たくさんはお持ちになりません。
服は、1回当たりの着用コストや保管にかかるコストを考え、質が良く、長く着られるものを少しだけお持ちになります。実際にフランスの大富豪は、結婚式などのパーティにはレンタルを利用し、クローゼットには5着しかなかったほどです。
大富豪の教え
服やものは、所有コストも考える。
執事のつぶやき
“本当の大富豪”は目立たない格好を好まれます。そのため、TVドラマなどで派手なブランド服やゴージャスな腕時計をつけた大富豪が出てくると、違和感が……。
「教育は、最大の投資」とお考えです。
多くの大富豪は、お子様を幼少期から名門私立校に通わせるなど教育には投資されます。一方で、ものやお金は安易に与えません。中学生のお子様に10万円を渡し、「小遣いが欲しければこれを増やして使いなさい」と言った大富豪もいらっしゃいました。お金は簡単に手に入るものではないということを、学ばせているのです。
大富豪の教え
“経験”こそが教育。特に、経済を体験させることは重要。
執事のつぶやき
大富豪は店頭でお子様に何かをねだられたら、まず「なぜ欲しいのか」をお尋ねになります。買う理由やメリットを説明させることで、買う価値を考える練習をさせているのです。
幸運に感謝し、寄付されています。
大富豪はよく、「自分は運が良かっただけ」とおっしゃいます。そして運を独り占めせず、寄付という形で恵まれない人に運を分けることを好まれます。寄付することで自分の仕事に誇りを持て、さらに稼ぐ意欲も上がるという効果も感じられているようです。
大富豪の教え
幸運は、シェアすることでさらに広がる。
<教えてくれた人>
新井直之さん
日本バトラー&コンシェルジュ代表。執事として100名以上の大富豪を担当し、講演も多数。著書に『執事だけが知っている 世界の大富豪53のお金の哲学』(幻冬舎)など。
参照:『サンキュ!』2024年1月号「執事が証言!大富豪がこっそり続ける小さなお金の“貯め習慣”」より。掲載している情報は2023年11月現在のものです。監修/新井直之 編集/サンキュ!編集部