いくらかけるのがベスト?子どもの習い事事情
2018/03/22
親なら誰でも「子どもの可能性を伸ばしてあげたい」という思いがありますよね。「だからといって、小さいうちから習い事にお金をかけすぎるのは要注意です!」というのは、ファイナンシャル・プランナーの畠中雅子さん。『サンキュ!』読者のママたちの体験談と合わせて、習い事のお金のかけ方のポイントをチェックしましょう。
習い事にかけるお金の目安は?
「子ども費は、幼稚園代や学校費も含めて、手取り月収の10~12%がベストです。この割合は、子どもが何人いても同じ。小さいときに習い事にお金をかけすぎると、その後の進学費用がピンチになるケースが多いので気をつけて! 今の家計の中でしっかり予算立てすることが大切です」(畠中さん)。
ちなみに、文部科学省の調査※によると、習い事代の平均は、公立幼稚園は年7万円、私立幼稚園は年13万円、公立小学校は年11万円、私立小学校は年31万円。何にどんなお金がかかったのか、リアルな体験談を見てみましょう。
※文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」より抜粋。金額は1万円未満を四捨五入したもの。
ママたちの体験談その1「月謝以外の支出の落とし穴」
現在、14歳の長女、11歳の長男を持つ『サンキュ!』読者のmikeaさん〈仮名〉。
「娘が幼稚園のころ、バトントワリングを習っていました。月謝は3000円と安かったのですが、発表会に出るには1ステージ5~6万円かかると聞き、結局発表会前に辞めました。娘は家でバトンを回しているだけでも楽しそうだったので、教室に行かなくても問題なし。早めに辞める決断をしてよかったです」
ママたちの体験談その2「雪国ならではの支出が!」
雪国に暮らす、サンキュ!ブロガーの岩谷道代さん(16歳の長男、13歳の長女)は、小学校時代のスキー教室での費用負担がキツかったそう。
「スキーは長男のものを2年ごとに買い替え、長女には長男のものおさがりを使ってもらいました。ウエアも2年ごとに買い替える必要があり、ボーナス時のセールを狙って購入。講習の参加費は無料でしたが、2年ごとに約5万円もの出費が!」
ママたちの体験談その3「ピアノの上達とともに支出も増加!」
17歳の長女、8歳の長男と年齢差のある子どもを持つ、『サンキュ!』読者の白井歩美さん〈仮名〉。
「長女が小学校のとき、ピアノ教室に。月謝は年々上がり、発表会や衣装代などの負担も大変でした。さらに上達するにつれ、自宅での練習用にとアップライトピアノ(約45万円)をボーナスで購入。習い事の予算について計画性がなかったため、家計がキツキツになって大変でした……」
習い事を頑張りすぎると、日々の生活費だけでなく、将来の教育費にもしわ寄せが! 予算や習わせる時期なども、じっくり検討したうえで選ぶことが大切なのですね。
参照:『サンキュ!』4月号「子どもにこれからかかるお金 先輩ママたちのリアル体験談」より一部抜粋。掲載している情報は18年1月現在のものです。
監修/畠中雅子(ファイナンシャル・プランナー)、取材/秋山由紀、文/M原(『サンキュ!』編集部)