不動産投資、不動産価値

資産は4000万円!節約と投資のハイブリッド型やりくりの失敗と学びを大公開

2025/01/01

現在の資産は4000万円!節約と投資のハイブリッド型やりくりで、専業主婦でも資産を4倍超に!株の大急落や株主優待のエンジョイなど、失敗と学びのヒストリー&最新の資産データを教えてもらいました。


<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 Tさん(愛知県 36歳)
夫(38歳)、長男(7歳)、二男(4歳)の4人家族。結婚9年目。住まいは持ち家一戸建て。妻は結婚を機に退職して専業主婦に。独身時代は自由気ままな実家暮らしで、節約意識はゼロ!

◎Money Data◎
夫月収(手取り) 38万円
妻月収(手取り) 0万円
配当収入(月間) 約10万円
世帯ボーナス(年間·手取り) 200万円
世帯年収(手取り)約660万円
配当収入(年間) 約100万円
月投資額(投資信託、個別株) 約15万円
年貯蓄額 約685万円(投資による利益、増加分含む)
総資産 約4000万円(投資分含む)
内訳:株式3150万円、現金の貯蓄約500万円(生活防衛費)、学資保険200万円(2人分)、投資信託105万円

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

>>>サンキュ!編集部の記事をもっと見る

  1. 【18年4月】値上がりをもくろんで配当金も株主優待もない株を買って、大急落
  2. 【18年8月】株主優待目的で飛びついて買った株、なんと優待制度が廃止に……(涙)
  3. 【18年11月】株を保有していた会社が不祥事を起こし、長~く株価下落&無配当に!
  4. 【18年12月】日経平均株価暴落!名づけて「クリスマスの悪夢」……!
【目次をすべて表示する】

【18年4月】値上がりをもくろんで配当金も株主優待もない株を買って、大急落

株式市場のローソク足チャート。ベクターの背景
Алексей Белозерский/gettyimages

「この先、必ず伸びる。今が買いどき」と夫がIT系のある企業を激押しし、その言葉を信じて買ったら急落。下がったときがチャンスと買い増したら、さらに下落。「もっと下がったらと怖くなって、損切りしたら、そのあとで値上がりしたんです~。初心者は調子に乗っちゃダメですね」。

【学び】株価の急落ってふつうにくる!


●「損切り」って?
株価が下がり、その後も回復が見込めないようなときに、株式を売って損失を確定すること。そのまま保有して、さらに株価が下がり、損失が大きくなるのを回避するための手法。

【18年8月】株主優待目的で飛びついて買った株、なんと優待制度が廃止に……(涙)

困った表情でスマホの画面を見つめる女性
maruco/gettyimages

え!優待ってなくなるの!?
株主優待を新しくスタートさせた会社の株を買ったところ、優待が廃止になり、株価も下落。「優待はなくなる、株価は下がるで、踏んだり蹴ったり。持っている意味がないので損切りしました。優待は会社の判断でいつでも廃止にできることを学びました。飛びつき注意!です」。

【学び】株主優待サービスは突然なくなることがある

【18年11月】株を保有していた会社が不祥事を起こし、長~く株価下落&無配当に!

配当目当てでNISA口座で高配当株を購入するも、業績悪化のため無配当になり非課税のメリットゼロ、株価下落。課税口座なら利益(黒字)と損失(赤字)が相殺できる税制上のメリット(損益通算)があるけど、NISA口座にはそれがないから「結局、税金の優遇はなし(涙)」。

【学び】配当金もなくなることがある

【18年12月】日経平均株価暴落!名づけて「クリスマスの悪夢」……!

「株価が下落している」というニュース見出し。
y-studio/gettyimages

「アベノミクス」以降、好調だった株式相場が、米中貿易摩擦や米国の利上げなどの影響を受けて急落。「初めて経験する大きな下落でもうヒヤヒヤ。株なんか買うんじゃなかった、やっぱり地道に働く方が確実なのかもと後悔しましたね。焦って、いくつか“狼狽(ろうばい)売り”しちゃいました」。

【学び】世界情勢によって株価は暴落することがある

この年、投資による利益はほぼな~し!

【総資産1570万円】

Tさん流・失敗からの学び

株は「配当利回り※」と「株主優待」に注目して焦らず確実にトクを取ろう!

株価が下がっても、配当金や株主優待があれば「ま、いいか」と思えるので、銘柄選びの際に配当利回りと優待の中身を確認。「あと会社の業績チェックは大事。業績が悪いと減配、無配、優待廃止のリスクもあるので。業績がいい会社の高配当の株式を長期保有するのが基本」。

※株価に対して1年間に支払われる配当金の割合。配当金が多いほど、数値が高くなります

【19年5月】35年・フルローン(頭金なし)でマイホーム購入

sommart/gettyimages

住宅ローンは変動金利で借り入れ。「住宅ローン控除が適用される間は、所得税を安くするために、あえて繰り上げ返済はしないつもりです。その後は、利上げの状況を見ながら考えていく予定」。

【総資産1650万円】

家庭菜園も始めたよ

【19年12月】総資産2000万円達成!

key05/gettyimages

資産2倍以上!
結婚時、890万円だった資産が2120万円に。投資の力を借りて、3年8カ月で資産2倍超を達成。「当時の内訳は長男の学資保険100万円、預貯金が約500万円。あとは株式と投資信託。投資パワーって、スゴイ!」

【20年3月】しかしまたまたピンチが襲うっっっ!コロナショックで株価ダウン!総資産-300万円(涙)

スタジオショットでコインを持って横たわっている貯金箱。オレンジ色の背景。
Rmcarvalho/gettyimages

資産が2倍になった!と喜んだのもつかの間、コロナショックが全世界の株式市場を襲撃。「連日、暴落して、どこまで下がるのかと怖かったです。でも下落しても、時間がたてば戻ることを経験していたので、狼狽(ろうばい)売りは踏みとどまりました」。

【総資産1820万円】

【20年&21年】夫の年収も2年連続でダウン!でも節約を継続して踏ん張った~

夫の会社がコロナショックの影響を受けて業績悪化。2年間、ボーナスがカットに。「投資に回せるお金は減りましたが、いつも通り節約して生活していました。何かあっても、生活防衛費があると心強いと痛感」。

【20年10月】二男誕生

【20年12月】総資産2210万円まで持ち直す!

Tさんの投資は投資信託の積立投資よりも、高配当株や株主優待株を長期保有して、配当金や優待を楽しみながら続けるスタイル。「なので、NISA口座を利用するのは、配当金が非課税になる高配当株を優先してます」。

投資資産が殖えると、資産の殖え方も弾んでくるように♪

【23年1月】総資産3000万円達成!

日本の1万円紙幣
Sean_Kuma/gettyimages

●ちなみに24年10月現在の資産データを公開!
生活防衛費約500万円を手元に確保しつつ、「株」をメインにしてとにかく殖やす!作戦

Tさんちの資産ポートフォリオ約4000万円
がっつり殖やす!【株式】3150万円(約79%)
いざというときの生活防衛費【預貯金】500万円(約13%)
満額払い済み【学資保険】200万円(約5%)
新NISAで【投資信託】105万円(約3%)

手元に生活防衛費として現金500万円を確保しつつ、いざとなったら投資信託をくずして対応予定。学資保険200万円も払い込み済み。毎月のやりくりの余剰資金はすべて投資に回して、ぐんぐん殖やすつもり!

【23年3月】【23年10月】株主優待の条件や期限の管理ミスで、優待をもらい損ねた~!!

権利確定日を勘違いしていた、継続保有の条件をクリアできなかった、優待品の申込期限が過ぎてしまっていた……などなどで、優待を受け損ねるミスがたびたび発生。「せっかくの優待の楽しみが消えて、大ショックでした~!(涙)」。

【総資産3330万円】

Tさん流・失敗からの学び

株主優待の情報は、手帳や付せんを使ってしっかり管理するように!
「優待もらい損ね」の反省をもとに「株主優待ノート」を作成。銘柄ごとに権利確定月、申込期限、優待内容などを記入。「まだ申し込んでいないものは付せんでマークして、申し込みもれを防止してます」。

【24年1月/新NISAスタート】つみたて投資枠と成長投資枠、両方活用して、資産を殖やす

Yusuke Ide/gettyimages

旧NISAは、1年のうちでは株式投資と積立投資のどちらかしか選択できませんでしたが、新NISAスタート後は併用OK。「つみたて投資枠を使って、投資信託の積立投資も始めました」。

【総資産3790万円】

●つみたて投資枠
4銘柄を毎月2万5000円ずつ(月10万円/年120万円)積み立て
個別株が日本株なので、投資信託は外国株を選択

・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド※

・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
楽天・プラス・オールカントリー株式
インデックス・ファンド※

●成長投資枠
特定口座で保有していた銘柄を新NISAでも購入
株式は高配当、カタログギフトなど優待内容がいい、業績好調、株価に割安感あり!が銘柄選びの基準

・めぶきフィナンシャルグループ(100株)
・ひろぎんホールディングス(700株)
・東海東京FHD(300株)
・KDDI(100株)
夫は、成長投資枠で株式5銘柄、米国ETF1銘柄、投資信託3銘柄、つみたて投資枠で投資信託5銘柄を保有

※24年10月17日付で、ファンドの名称変更


【24年8月】世界同時株安&円高で大暴落~!でも「狼狽売り」はせず、セーフ☆

【24年10月】総資産4000万円達成!子どもとも株主優待をエンジョイ♪

家の模型とおもちゃの金貨
years/gettyimages

資産4倍以上!
23年の夫婦合わせた配当金総額は101万円
お金が働いて、この金額を稼いでくれました。株主優待は子どもとも共有。「ママたちが応援している会社から、お礼が届いたよと子どもに話しています。

パパとママが応援している会社の商品だよ

Tさんが資産4倍超!にできたのは投資(株式)も含めて、家計の柱となる4つをハイブリッド型でしっかり保ち続けたから!

空白のコピー スペース、数学、コスト、税務、または投資計算の鮮やかな黄色の背景のテーブルの上の計算機と黒いペンのフラット レイアウトやトップ ビュー
Nuthawut Somsuk/gettyimages

Tさんにとって

節約とは…暮らしを整えること
貯蓄とは…暮らしの安心感を得ること
稼ぐとは…暮らしの基盤を作ること
投資とは…暮らしを豊かにすること

4本柱の見事なハイブリッド型で資産を構築。「ここ10年程度、株式市場が好況だったことも、資産を殖やすことができた要因の一つかな。このまま家族の幸せのために資産を殖やし続けたいです!」。


※掲載した情報は、Tさん個人の経験と見解であり、読者の投資の利益を示唆・保証するものではありません。
また、投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任の上で行ってください。
※掲載した情報は、24年10月22日現在のものです。情報は変わることがあります。 

参照:『サンキュ!』2025年1月号「無理せず誰でも資産2倍!にできる最強ルート」より。掲載している情報は2024年11月現在のものです。構成/竹下美穂子 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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