貯めてる"つもり”になってない!?「詰めが甘い人」の出費の原因

2020/07/31

「貯めているつもり」なのに、なかなか貯まらないお金。いろいろ工夫してやりくりしていても、詰めが甘くて結果的に出費がダダもれ状態に……なんてことも。せっかくの努力が水の泡にならないよう、早めに原因を究明し、対策をとりましょう!

出費の原因はこんなところに!

家計をうまく回している”つもり”になっている人たちが陥りがちな「やりくりのワナ」について、貯蓄の達人に聞いてみました。

1.突発支出で貯蓄くずれ

レジャーや冠婚葬祭のたびに貯蓄に手をつけていては、一向に殖やせません。教育資金など将来用の貯蓄とは別に「使うための貯蓄」をしてフォローを。月5000~1万円程度積み立てるか、ボーナスから取り置くのがおすすめ。

2.我慢しすぎてストレス

「節約しなきゃ」と欲しいものを我慢しすぎるとストレスが募り、結果爆買いしてしまう場合も。先取り貯蓄を多めにしすぎたり、予算をキツキツに設定しないのがコツ。自分が守りやすい額から始めて、1つ1つクリアーするようにして。

3.「安いから」とダブり買い

セールで好みの服を見つけて即ゲット!帰宅したら、よく似た服があったということも多いはず。人の好みは、だいたい決まっています。安さだけで飛びついてしまうと、ダブり買いが増えるもとに。お金ももれっ放しです。出かける前にクローゼットや引き出しの中、収納庫をスマホで撮影。手持ちのものがひと目でわかり、冷静になれます。

4.高額品の価格マヒ

100万円の車を買い、1万円の付属品を勧められると「大した額じゃない」と思いがち。ふだんちまちま節約していても、高額の数字を見た途端に金銭感覚がマヒするのです。そんなときは、「そのお金で何回外食できる?」と考えると、すぐリセットできます。

5.ただ漠然と貯める

少し貯まると気がゆるんでつい使ってしまう人は、なんとなく「貯めなきゃ」と思っているだけ。「旅行のためにいくら貯める」「〇年後に家を買う」など、明確な目標を持つことが、貯め続けるためのモチベーションになります。

“詰め甘”出費をしないためには?

1. 買いたいものをリスト化して、優先順位を決める
2. 買い物に行く前に、在庫や収納庫を写真に撮る
3. めったに買わない高額品ほど、「自分基準」の金額で判断する(*)

*車や家具、電化製品類は、いいものほど高額なだけに惑わされがち。「いくらまで」という基準を明確にして、青天井にならないように注意して!

「貯めてるつもり」「頑張ってるつもり」、その“つもり”が危ないのです。私は大丈夫と過信せず、もう一度自分の家計を見直してみましょう。

■教えてくれた人…
松崎のり子さん(消費経済ジャーナリスト)
生活情報誌の副編集長として20年以上、節約・マネー記事を担当。「貯蓄成功のポイントは、貯め方よりお金の使いぐせにある」との視点でアドバイスを行う。自身も5年間で1000万円を貯めた達人!

参照:『サンキュ!』8月号「使っても貯まるやりくり力を身につける!」より。掲載している情報は18年6月現在のものです。撮影/小野田陽一 構成/宮原元美 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

『サンキュ!』最新号の詳細は こちら!

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