1000万貯めるカギは「夫」にあり!?貯まる家計の夫婦関係とは
2022/03/24
お金を貯めるには夫婦の協力体制がマスト。実際、1,000万円貯蓄を達成した家計では、夫婦でお金について役割分担をして協力し合っているとか。
貯まる家計のお金に関する“夫婦関係”について、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
貯まる夫婦関係1:夫の小遣いは削らない
家計支出を抑えようと思ったとき、夫の小遣いに手を出すのはNG。「どうせ飲み会代に使ったり、コンビニで余計なものを買うだけだから……」という妻の気持ちはよ~くわかりますが、夫の小遣いを削るのは、支出を抑えるうえで逆効果になることも。
というのは、小遣いを減らしたせいで月の途中で足りなくなり、夫から補充をねだられることがあるからです。中途補充するくらいなら最初から多めに渡して、その代わり、補充はなしの方が正解。最初に渡した金額内で、夫にやりくりしてもらう方が予算が崩れません。
貯まる夫婦関係2:妻が夫の前で「お金がない」と言わない
給料日前でやりくりが苦しくなってくると、「お金がない」という言葉が、つい口をついて出てくるもの。でも夫がいるときに言うのは最悪のNG。妻に「お金がない」と言われると、「自分の稼ぎが悪い」と言われているよう感じて、夫のプライドが傷つくことに。夫婦仲もギクシャクしてしまいます。
「お金がない」と言いそうになったら、グッと言葉を飲んで、ひとりのときにこっそりとつぶやきましょう。それがお金を貯める秘訣であり、夫婦円満にもつながります。
貯まる夫婦関係3:今月の貯金額を夫に伝える
「お金の話をするとイヤな顔する」「家計のことは妻任せ」という夫は少なくありません。でも妻だけががんばってもお金はなかなか貯まらないもの。夫婦の協力があってこそ、貯まるスピードが加速します。
お金のことが苦手な夫でも、「お金が貯まっている」話を聞くのは悪い気持ちがしません。「スマホ代にかかりすぎている」とか「シャワーの流しっぱなしはやめて欲しい」など細かいことは言わずに、今月貯金できた金額だけを月1回報告しましょう。
貯金額の方向を続けているうちに、お金の話が苦手だった夫も次第に家計に関心をもつようになるはず。夫婦協力体制の第一歩です。
貯まる夫婦関係4:家計管理を相手任せにしない
お金がなかなか貯まらないケースでよくあるのが、家計のことを「妻任せ」や「夫任せ」にしているケース。
「自分は働いて稼いでくるのが仕事だから、家計のことは妻に任せている」という夫は多いものですが、家計の細かいことまでチェックする必要はありませんが、“任せきり”はNG。
その反対に、夫が家計を握り、妻は毎月決まった額の生活費を受け取るだけというケースもあります。それ自体はOKですが、妻が生活費のことしかわからないというのでは夫婦協力とはいえません。
わが家の家計がどのようになっているか?いくらお金が貯まっているか?教育費や老後資金は大丈夫か?……などを夫婦で情報共有することが大事です。
貯まる夫婦関係5:それぞれ得意なことで家計を分担する
夫が数字やパソコンに強いなら、1カ月の家計収支を図表化してもらうという方法もあります。また10年、20年といった長期的なマネープランをエクセルで作成するというのもいいかもしれません。
お金のことが苦手な夫には、自分の得意分野で参加してもらいましょう。“相手任せ”や“自分ばっかり”ではなく、参加意識や協力関係が大事です。
お金を貯めるには夫婦の協力体制が大事。妻だけががんばっても、貯蓄はなかなか増えないものです。お金のことで夫婦がギスギスしないためにも、上手な協力関係を築きましょう。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。