日用品費を下げるために誰でもすぐできる6つのちょいテク
2023/05/10
日用品費を減らす……というと、今話題の「ウエル活」など、ドラックストアの特売日やポイント倍増デーを狙って買い物をすることを連想します。確かに、それも節約効果がありますが、身近なことでもっと簡単にできることがあります。
誰でも、今すぐできる日用品費を下げるテクを、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
1.わが家の日用品リストをつくる
洗濯洗剤、柔軟剤、食器用洗剤、ラップ、アルミホイル、食器洗い用スポンジ……などわが家で使用している日用品を、まずリストアップします。基本的に、日用品はこれ以外のものは買う必要がないので、お店でどんなに安く売っていても、購買意欲をそそられる魅力的なCMをやっていても、買いたい誘惑をシャットアウト。
今使っている日用品の種類内で生活がまわっているなら、それ以上なにかを増やさないことが、日用品費の節約に役立ちます。
2.日用品はその月に必要なものをまとめ買いする
シャンプーがなくなりそう、ティッシュが在庫切れ……そのたびにスーパーやドラッグストアに買いに行くと、つい余計な買い物をすることに。給料日後に、「わが家の日用品リスト」をもとに、今月なくなりそうなものを書き出します。リストアップしたものを1回でまとめ買いすれば、ドラッグストアに行く回数が減って、ムダな買い物がなくなるだけではなく、買い物に行く手間も省略できます。
3.食器用洗剤は使いすぎない
油がたくさんついている食器はいきなり洗わずに、スケッパーで油分を落としたり、古布で拭き取ります。それだけで使用する洗剤の量が違ってきます。
さらに洗剤はスポンジに1~2滴たらして水を含ませて、クシュクシュして使用。1~2滴でも十分、泡立ちます。1回の食器洗いで使用する洗剤の量を減らせば、食器用洗剤を買う回数が減って節約に。
使用する洗剤が少量なら泡切れがよく、すすぎの水も節約できます。
4.お風呂用スプレー洗剤は浴槽ではなくスポンジにスプレーする
最近のお風呂用スプレー洗剤は、浴槽にスプレーして、しばらく放置して、あとはシャワーで流すだけ……と使い勝手がとてもよくなっています。
ただし、スプレー式は使用する洗剤の量が多めになりがち。直接、浴槽や床に吹きかけるよりも、スポンジに含ませてから使用した方が、使用する洗剤の量が少しですみます。
またスプレー式洗剤ではなく、通常のボトル入りのものを洗面器に少量入れて水で薄め、その洗剤液をスポンジに含ませて使用すると、使用する洗剤が少量ですみます。価格もスプレー式洗剤より安価です。
5.詰め替え用や大容量は単価を計算する
洗剤、シャンプー&コンディショナーは詰め替え用を買うとおトクに。さらに大容量の詰め替えパックなら、割安で購入できることも。ただし、通常サイズのボトル入りのものが特売になっている場合は、100ml当たりの単価を計算して、詰め替え用とどちらが割安かの確認を。
6.日用品のストックは最小限にする
食料品とは異なり、トイレットペーパーや洗剤には消費期限がないので、特売品を見つけると、「どうせ使うものだし」とか「腐るものじゃないし」と、つい買いがちに。日用品を安く買うことは節約になりますが、買いすぎは要注意。日用品費の1カ月の予算を決めて、特売品を買うのはその金額内までに。特売品をまとめ買いしたせいで、予算が崩れるようでは本末転倒です。
まとめ
ティッシュにしろ、洗剤にしろ、歯ブラシにしろ、日用品は所詮は消耗品です。使ってなくなる“消えもの”には、できるだけお金をかかないのが節約の基本。
たとえば「シャンプー&コンディショナーはお気に入りのものを使いたい」とか「虫歯になると治療代がかかるから、歯ブラシはいいものを使いたい」など、こだわりのある日用品は大目にみるとして、こだわりのない単なる消耗品は安いものをすませば、その分、ほかのことにお金がかけられたり、貯蓄にまわすことができます。
日用品費の節約は小さな金額ですが、“チリも積もれば”の効果はあなどれません。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。