キャッシュレスの使いすぎを防ぐ賢い「チャージ」法とは?

2020/08/05

「キャッシュレスはお金を払う実感が薄いから、つい使いすぎてしまう」という声を多く聞きます。

それを防ぐには、「チャージの金額とタイミングが大切。上手にチャージすれば、使いすぎを防ぐだけでなく節約もできますよ」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。節約上手になるチャージ法をご紹介します。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2020年5月時点の取材情報を基にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「節約上手になるチャージ法」!

現金よりもキャッシュレスがお得な時代に

現金での買い物は、ただお金が出て行くだけですが、キャッシュレスは「ポイント」というメリットがあります。キャッシュレスサービスとクレジットカードの組み合わせなどによっては、ポイントの二重取り、三重取りもむずかしくありません。今は買い物をするのなら、現金よりキャッシュレスがお得な時代です。

でも、キャッシュレスは現金に比べて支出が把握しづらいこともあって、知らぬうちにお金を使い過ぎてしまう……というケースも珍しくありません。せっかくポイントが貯まっても、使いすぎては意味がありませんよね。そこで今回は、キャッシュレスでも現金と変わらずに、節約しながら上手にやりくりするコツをご紹介します。

しっかり節約したいなら「小さくチャージ」が正解

上手にやりくりするには、現金でもキャッシュレスでも、最初に「月の予算を決める」ことが基本です。
例えば月の生活費を10万円としている場合、現金なら毎月の給料日に10万円を引き出しても、食費、日用品費など目的別に袋分けするなどして、それぞれの中でやりくりすることができます。これなら食費が予算以上になるのを防ぐことができますし、5,000円だけお財布に入れて買い物をすれば、それ以上使いたくても使えません。

でも、キャッシュレスは袋分けのような細かい調整ができません。給料日に10万円を一度にチャージしたら、お財布に10万円を入れて持ち歩くようなもの。5,000円しかなければよく考えて買い物をしますが、10万円あれば足りなくなるリスクはないので、大して考えずに必要でないものまで買ってしまいがちです。

これが、キャッシュレスは使いすぎてしまいやすいと言われる理由。キャッシュレスでもしっかり節約したいのであれば、「1回のチャージ金額を小さく抑える」ことがポイントです。

回数、タイミングなど「チャージのMyルール」を決める

1回のチャージ金額をいくらにするかは、月の予算額や買い物の仕方に合わせて決めます。
例えば、月の予算が10万円で、週ごとにまとめ買いする場合は、1カ月5週として週の予算は2万円。毎週月曜日に2万円をチャージすると決め、1週間はその中ですべてをやりくりするという感じです。

毎日買い物をするなら、1日使う分だけを毎日チャージするのもよいでしょう。10万円を31日で割ると1日約3,225円。「1日3,000円までしか使わない」と決めて、毎朝3,000円だけチャージするのです。このほうが比較的ムダを抑えることができますし、3,000円×31日=93,000円で、残りの7,000円を予備費としてプールすれば、さらに節約できます。

このようにチャージする回数とタイミング、1回のチャージ金額を決め、それを「チャージのMyルール」として毎月守りましょう。その中でやりくりすれば、使いすぎやムダな出費を抑えることができます。

なお、チャージはキャッシュレスサービスに登録した銀行口座やクレジットカードからするのが一般的ですが、スマホ決済サービスなどでは、コンビニで現金をチャージできるものも多くあります。どのキャッシュレスを使い、どういう方法でチャージするかも、Myルールとして決めておきましょう。

「チャージしたお金は現金に戻せない」に注意!

キャッシュレスのムダ遣いを減らすうえで、覚えておきたいことがもう1つあります。それは、一度チャージしたお金は、基本的に現金に戻すことはできないという点です。これは電子マネーでもスマホ決済でも同じ。Suicaは払い戻しが可能ですが、手数料がかかってしまうのでおすすめできません。
現金に戻せないということは、必ず何かに消費しなければならないということ。その意味でもチャージは少なめにするのが正解です。

また、いちいち自分でしなくても自動的にチャージしてくれる「オートチャージ機能」も、知らず知らず使ってしまう原因に。乗り物専用に使っている交通系カードなら、オートチャージにしたほうが便利ですが、それを生活費にも使っている場合は危険です。生活費用のキャッシュレスは別にするなどして、区別しましょう。

キャッシュレスは新型コロナウイルスの感染予防としても有効とされ、国もキャッシュレスの使用を推奨しています。今後、キャッシュレスへの流れはますます加速していくでしょう。今からしっかり対策して、上手に使いこなしていきましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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