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最悪破産も!?お金の専門家が解説「コロナ禍で家計崩壊しやすい人」の4つの特徴

2020/10/28

「破産」と聞くとおおごとに思えますが、日々の生活費の使い方で家計破綻してしまうパターンも、実は少なくありません。特にコロナ禍で生活そのものが変わり、経済や雇用も変化している今は、家計破綻の可能性が高くなります。節約アドバイザーの丸山晴美さんに「コロナ禍で家計破綻」をしやすい人の特徴を聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2020年9月時点の取材情報を元にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「コロナ禍の家計破綻」!

特徴1:サブスクサービスに入りまくりの人

オンライン家計簿サービス「Zaim」がユーザーの購買データを分析したところ、政府による緊急事態宣言が出ていた20年5月のサブスクリプション(定額制サービス。以下サブスク)契約利用者数は、19年6月に比べて264%、総利用金額も 2.4 倍に拡大したこととのこと(※1)。
世帯あたりの平均支出額は月額1,116円で、年間支出額は1万3,392円。なかでも動画視聴・教育系サービスの利用者が増え、1月から6月の伸び率が1.45倍になったとのことです。

加えて、リモートワークやリモート学習が増えたことにより、ネット回線を新規に申し込むご家庭も増加していますし、健康に気を使ったりコロナ太りに悩むかたが、サプリメントを定期購入するケースも増えています。これらも立派なサブスクです。

サブスクは毎月支払いが発生するので、利用期間が長くなるほど出費が積み重なります。料金はクレジットカードなどによる引き落としが多いため、支払っている実感が薄く、見えにくい出費でもあります。
コロナ禍以前と同じ収入額で、外出自粛によってレジャー費が減ったというご家庭なら、ある程度サブスクにお金を使っても大丈夫でしょう。でも、以前より収入が減った、今後その可能性がある場合は、サブスクは最初に削るべき対象です。
特に加入したての頃はよく利用したけど今では放置気味、というものは今すぐ解約しましょう。

サブスクをしっかり管理するには、加入しているサービスとその料金を、家計簿などにメモしておくことが大事。それを時々見直し、必要なくなったり、支出を引き締めたくなったら何かを解約するなどして、状況に合わせて整理しましょう。

特徴2:無計画にクレジットカード&キャッシュレス決済をしている人

在宅時間が増えたことで、ネットでの買い物も増える傾向にあります。クレジットカードの請求金額が急に増えて驚いた、という人もいるのではないでしょうか。
クレジットカードは支払いを一括払いにして、できる限り分割払いやリボ払いを利用しないのが基本です。どうしても分割払いが必要な場合も、2回払いを限度にし、それ以上になる場合は購入そのものを再検討するなどしましょう。

一番してはいけないクレジットカードの利用方法は、その月の生活費が足りないからとカード払いにして、翌月または翌々月の給料もしくはボーナス払いにすることです。コロナ禍では残業代カットやリストラ、雇い止め、業績不振によるボーナスカットがあることがあります。当にしていた収入が入らないと、クレジットカードの支払い方法をリボ払いにしたり、足りない生活費をキャッシングにしたりと家計破綻へまっしぐらです。
まずは支払う現金が手元にあることをしっかりと確認をして、その中で買い物をしましょう。

同じカードでも、決済したタイミングで銀行口座から代金が引き落とされるデビットカードや、あらかじめカードに現金をチャージし、その範囲内で利用するVisaやMastercardなどのプリペイドカードは、基本的に一括払いしかできません。ついつい分割払いを利用しがちなかたは、これらのカードだけ使うようにするのも手です。

また、ムダな出費を極力抑えたい時は、「利用するキャッシュレス決済サービスを最小限にする」ことも鉄則です。クレジットカードを1枚、それ以外を1つだけに絞り、家計管理をすっきりさせましょう。

特徴3:無頓着に教育費を使っている人

学校の臨時休校が続き、子どもの教育面に不安を感じた親御さんも多いでしょう。新たにオンライン教材を購入したり、オンライン授業のある塾に入ったかたもいるかもしれません。
教育費は各家庭の考え方で決めるものですが、一般に子どもが成長するほどお金がかかります。

最も大変なのが大学の費用で、文系で500~600万円、理系はそれ以上かかると言われています。奨学金を利用する方法もありますが、その返済は子どもに大きくのしかかります。コロナ禍だけではなく、就職活動はその時の景気によって就職先が左右されやすいのも事実です。タイミングが悪ければ就職も難しく、卒業と同時に500万円もの借金を背負ってマイナスからのスタートにすることになる可能性も十分にあるのです。

今、目の前の教育や習い事に使いお金を注ぎ込み、将来の教育費が貯まらないパターンは少なくありません。習い事も含めて、現在の教育費は本当に全て必要なのか、きちんと活用できているかなどを見直しましょう。そして、高校卒業後はどういう方向に進むのか、奨学金を利用しても大丈夫なのかなど、具体的なことを早めに親子で話し合うことが大切です。

そのうえで「将来どのくらいのお金が必要か」を逆算し、そのお金をいつまでに、どうやって貯めるのかを考えると、今かけている教育費が本当に必要なのか、どこに重きをおくべきなのかがよりはっきりと見えてきます。
コロナ禍で「子どものためのベスト」も変わってきている今、教育費も見直すタイミングです。

特徴4:「コロナは長期戦」の覚悟がなく、減った出費に気を取られている人

新型コロナウイルスは、もはや長期戦に突入していると言えるでしょう。長期戦ということは、これからも雇用や経済の混乱が続き、収入が不安定になる可能性があるということです。
その覚悟がなく、なんとなく今まで通りにお金を使っている人、「今年は家族旅行を取りやめたから、大きな買い物をしてもチャラ」など、減った出費だけを見て油断している人は、コロナ禍破綻へと転がり落ちやすいので注意が必要です。

小さい出費は「このくらいなら大丈夫」と軽く考えがちですが、それがボディブローのようにじわじわと積み重なって気づいたら大きなダメージとなります。そうならないよう、早めにしっかりと細かい出費まで管理をして家計と家族を守りましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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