年間24万円の削減に!節約の専門家が実践した固定費の見直しポイントと金額を大公開
2024/04/27
固定費を見直したくても「具体的にどうすれば効果的に見直せるのからわからない」という人は多いのではないでしょうか。節約アドバイザーの丸山晴美さんは2年前に固定費の見直しをして、年間24万円の節約ができたそうです。どの費用をどう削減したのかなど、詳しい内容を聞きました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年3月時点の取材情報を基にしています。
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「固定費見直し法」!
最も効果が大きかったのは通信費の見直し
固定費とひと口に言ってもいろいろな種類があるので、どれから見直せばいいのか迷いますよね。私は2年前に固定費の見直しをしたのですが、そのとき最初におこなったのは通信費の見直しです。
なぜ通信費かというと、いろいろなものが値上がっているなかで、通信費はより安いプランがどんどん出てきていて、見直し効果が高いと感じたからです。
それまで、スマホは大手キャリアのプランに加入していたのですが、このときに格安スマホに乗り換えました。これにより通信費を月6,000円もダウンさせることができました。
さらに仕事柄、外でパソコンを使って調べ物や会議をすることが多いので、長くモバイルルーターを利用していたのですが、これを施設内のWi-Fiやスマホをモバイルルーター代わりに使うテザリングに切り替えました。これにより月に5,000円かかっていたモバイルルーターの通信費も丸ごと節約できました。
デジタル関係のサービスや機器は、常に進化しています。定期的に新しい情報をチェックすることで、より便利で安いものに切り替えることができると思います。
MNPワンストップで乗り換えがラクに!
電話番号を変更しないでスマホのキャリア乗り換えをしようとすると、少し前までは転出元(乗り換え前)のキャリアに申し出てMNP予約番号を取得する必要があるなど、手続きが面倒でした。
でも、2023年から「MNP(ナンバーポータビリティ)ワンストップ」という方式がスタート。これを利用すれば、転入先(乗り換え先)キャリアでの手続きのみで完結でき、より簡単に早く乗り換えができるようになりました。
面倒さからと乗り換えを躊躇していた人は、ぜひ、改めて乗り換えを検討してみてはどうでしょう。ただし、MNPワンストップがいつからできるかはキャリアによって多少異なるので、乗り換え先のキャリアの情報を確認してみましょう。
趣味系のサブスクや有料会員はズルズル続けない
次に削減した固定費が、趣味・娯楽関連のものです。
半年ほど美容と健康系のサプリを定期購入していたのですが、あまり効果が感じられなかったのでやめることに。これで月5,000円程度削減しました。
また、1年前くらいからある著名人の推し活をしていて、その人のYouTubeの有料メンバーになったり、主宰するグループの有料会員になったりしていたんです。
しかし、新しい情報をあまり得られなくなってきたので、これらもすべて退会。これで月2,200円の削減になりました。
こうしたサブスクや有料会員などのなかには、退会するには電話で申し込まないといけないなど、手続きが面倒だったり、そもそも退会方法がよくわからなかったりするものが少なくありません。すると、ついずるずるとお金を支払い続けてしまいがち。
でも、必要ないものはネットで調べるなどして、早くキッパリやめることが大切です。
年会費のかかるクレジットカードもすべてやめて、年間24万円に!
上記以外には、年会費がかかるクレジットカードをすべてやめて年会費無料のものだけにしたり、口座管理手数料がかかる証券会社をやめて、手数料がかからないネット証券に乗り換えたり。こまかい固定費の見直しを重ねました。
その結果、月2万円、年24万円余りの固定費を削減することができたのです。
私は車を持っていませんし、保険などの見直しもすでにやっているので、このときに見直せる固定費は上記くらいのものでした。でも、車や保険、家賃などを見直したことがない人は、それも見直してみると、もっと大きな金額を節約できる可能性が大きいと思います。
改めて固定費の見直しをしてみてはいかがでしょう?
取材・文/かきの木のりみ