自宅で働く空気加湿器

【節約のプロが実践】これだけやっておけば大丈夫!暖房費を節約する5つのコツ

2021/12/08

いよいよ冬本番。この時期に跳ね上がる暖房費は、家計の大きな悩みの種ですよね。でも、実はちょっとしたコツを知るだけで、暖房費を節約することが可能です。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、少ないエネルギーでも暖かく過ごすことができる「暖房費節約5つのコツ」をお聞きしました。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

>>>節約アドバイザー 丸山晴美の記事をもっと見る

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「暖房費節約5つのコツ」!

暖房費節約のコツ1:「窓対策」で冷暖房効率をアップ

外の冷気は窓から室内に入り、せっかく温めた部屋の空気も、窓から外へ逃げてしまいます。窓対策がしっかりできていないと、いくら暖房器具の設定温度を上げても部屋が暖まらないということになりかねません。まずは窓に厚手のカーテンが、すき間なくかかっているか確認しましょう。

カーテンが薄手の場合は、早めに掛け替えることをおすすめします。買い替えは出費ですが、その分、冷暖房効率が上がって暖房費の節約ができます。多く使うリビングだけでも掛け替えたほうが、長い目でみると結果的にお得になります。窓ガラスを通して寒さを感じなくなりますし、暖房器具で暖めた部屋の温度を保つので快適に過ごすことができます。

「遮光(しゃこう)カーテン」は、普通の生地に比べて厚めの生地が多く、光を遮ると同時に熱を遮断する効果も高いので、冷暖房効率アップに繋がります。遮光の度合い別に1〜3級のレベルがあり、2級以上のものを選ぶとよいでしょう。遮光カーテンは夏の日差しもしっかり防ぎ、冷房費節約にもつながるので1年中活躍します。

また、カーテンの丈が足りないのも、暖気が逃げる原因に。丈が十分にあるカーテンに替えるか、すき間をクッションや丸めたバスタオルで塞ぐなどして対策しましょう。

暖房費節約のコツ2:暖める範囲は「最小限」にする

暖房器具を使用する際は、暖める範囲をできるだけ狭くすることが省エネにつながります。部屋のドアはしっかり閉め、間仕切りを使って空気の流れを区切るのもよいでしょう。

なかでもおすすめなのが「こたつ」です。狭い範囲を暖めるものなのでエネルギー消費が少なく、エアコンなどより暖房費が安く済みます。下に断熱シートを敷き、こたつ布団に中掛けや上掛けをプラスして熱を逃がさない工夫をすることで、さらに省エネになります。

暖房費節約のコツ3:「湿度」を上げて体感温度をアップ

加湿しながら暖房をかけると、体感温度が高くなるため、低い設定温度でも快適に過ごせます。室内を加湿することは新型コロナウイルスの感染予防にも一定の効果があることが、理化学研究所が運用するスーパーコンピュータ「富岳」によるシミュレーションでわかっています。(※1)今年は室内の加湿をしっかり行い、健康を守りつつ暖房費も節約しましょう。

現在市販されている加湿器には、ヒーター式、気化式、超音波式、これらを組み合わせたハイブリッド式など、いくつかのタイプがあります。加湿器をこれから買う場合は、電気代だけでなく、設置場所や使う人に合わせて選ぶことが大切です。

ヒーター式は、加熱して蒸気を出すタプで、殺菌効果が期待できる反面、電気代は高めです。高温の蒸気が出るためやけどのリスクが高く、小さいお子さんの手の届くところには置かないようにしましょう。

気化式は、水で湿らせたフィルターから水分が気化することで加湿される仕組みです。電気代はヒーター式より安めですが、フィルターを濡れたままにしておくとカビが生える原因になるので、こまめなお手入れが必要です。

超音波式は、タンクの水を微振動させて霧状に放出する仕組みで、電気代が安いものが多くあります。ただし、これも煮沸による殺菌効果が見込めないため、こまめなお手入れが必要です。

なお、加湿器を使わなくても、洗濯物を室内干しにしたり、入浴後に浴室のドアを開けて部屋に湿気がまわるようにするなどで部屋を加湿することができます。リビングで鍋ものを囲むなど、湯気の出る料理も湿度を上げるのに効果的です。

暖房費節約のコツ4:細かい「温度調節」は着るものでする

肌寒いと感じたときは、暖房の設定温度を上げるのではなく、着るもので調整しましょう。カーディガンを1枚羽織る、靴下+スリッパを履く、厚手など暖かいパンツに履き替えるなど。冷えを感じやすい首元や足首を、ネックウォーマーやレッグウォーマーで温めるようにすると効果的です。

暖房費節約のコツ5:「保温機能」は必要最低限に絞る

いつでも便座が温かい保温式の温水洗浄便座は、冬のひんやり防止に役立ちますが、電気代が増える要因にもなります。まずは便座と温水の設定温度を低温にしましょう。保温式の便座は、ふたをしないと便座から放熱し、電気代が増える原因になります。使い終わったら必ずふたを閉めることも大切です。

炊飯器や電気ポットなどの保温機能も、電気代がかさむ原因になります。どうしても必要でない場合は使わないようにして、長時間使わないときは電源もオフにしておきましょう。

これらのことを、家族全員で習慣化することで、大きな節約につながりますよ。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND