家族でやることで暖房費が節約できる「ウォームシェア」ってなに?
2020/12/17
「ウォームシェア」という言葉を聞いたことはありますか?環境省が推進する冬の節電アクションで、「これがけっこう暖房費節約に役立つんです」と節約アドバイザーの丸山晴美さんもおすすめしています。ウォームシェアの方法と、メリットについて解説してもらいます。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2020年12月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「2020年型ウォームシェア」!
2020年型「新しい生活様式」でするウォームシェアとは?
ウォームシェアとは、家族それぞれが自分の部屋で暖房を使うのではなく、1つの部屋に集まったり、暖房を消してみんなで外に出かけることによって、消費電力を抑えて地球温暖化防止につなげる取り組みのこと。環境省が、夏のクールビズなどと共に推進しているアクションです。
ウォームシェアは消費電力を抑えることにつながるので、家計にとっても暖房費や光熱費の節約になります。
昨年までは、家庭の暖房を止めて、家族全員で公共施設や飲食店、各種イベントなどに出かけ、家庭のエネルギー消費を減らす方法が主にすすめられてきました。しかし、2020年の冬は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ウォームシェアにも「新しい生活様式」を組み込むことが求められています。
「3密回避」「手洗い・手指消毒の実践」「咳エチケット(咳・くしゃみをする際にはマスクやハンカチ、袖などで口や鼻をおさえること)の徹底」「定期的な換気」などを実践しつつ、ウォームシェアを行って暖房費の節約をしましょう。
家族が1つの部屋で過ごすことが節約にもつながる
2020年型ウォームシェアでおすすめしたいのは、「家族が仲よく1つの部屋で過ごす」ことです。リビングなどで家族いっしょに過ごせば暖房をシェアできますし、照明やテレビなどの家電製品も共有する時間が増えます。個別の部屋で過ごすときに比べて消費電力を大きく節約でき、暖房費や電気代の節約につながります。できるだけ意識して実践してほしい節電アクションです。
また、いっしょに過ごすことで家族のコミュニケーションも深まります。皆で鍋を楽しんだり、友人家族を呼んでホームパーティをするのもよいでしょう。地元の食材を選べば、地域も元気になりますね。
節約習慣を家族みんなで身につけることで効果がアップ!
節電は1人でやるよりも、家族みんなでやることでいっそう効果が高くなります。日が暮れたらすぐにカーテンを閉めて部屋を保温する、使わない部屋などの照明をこまめに消す、外出や就寝の15分前には暖房のスイッチを消すといった、こまめな節電習慣を家族で身につけることが、暖房費や電気代を上手に節約することにつながります。
ほかにも、お風呂は家族仲よく入浴したり、間隔を空けずに続けて入浴をすることで、冬に高くなるガス代の節約にもつながります。
「パパに何度言っても節電アクションをしてくれない」という場合も、お子さんに節電習慣が身につけば、子どもから「なんでパパはやらないの?」と指導が入るはず。これによって、パパも変わってくれる効果が期待できます。「協力してくれない」と諦めずに、家族みんなで節電習慣を身につけ、この冬をお得に乗り切りましょう。
取材・文/かきの木のりみ