教育費に不安のあるすべての人へ!奨学金ってありですか?
2021/08/28
突然の収入ダウンなど、予期せぬ事態が起きても子どもの進学あきらめたくない!そんなとき頼りになる制度の1つが「奨学金」。正しく知れば、教育資金への不安をなくすことができるかも!
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 竹下さくらさん
「なごみFP事務所」にて個人のコンサルティングを主軸に、講演・執筆活動を行う。2児の母。教育費関連の著書も多く、新刊に『奨学金 上手な借り方新常識』(青春出版社)。
教育費に不安のあるすべての人へ!奨学金ってありですか?
※1 どんなタイプがあるの?
返さなくていい「給付型」と返す必要がある「貸与型」の2つ。貸与型には返すときに利子がつく「第二種」と、利子がつかない「第一種」がある。第一種は借りられる上限額があるので、第二種と併用することも可能。
※2 どこに借りて、返すのはいつから?
奨学生の約8割が、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の制度を利用している。貸与が終了した7カ月目から返還(返された奨学金は後輩たちに使われる仕組みなので、「返済」ではなく「返還」と言われる)が開始される。
※3 月にいくら返すの?
JASSOでは前年の収入に応じて金額が決まる「所得連動返還」と、毎月一定額を返す「定額返還」がある。定額返還は借りた総額で、返還月額と年数が決まる。返還期間は最長20年。
※4 いくら借りられるの?
JASSOのホームページ内「進学資金シミュレーター」で、どの奨学金が利用できていくら借りられるか、生活費がいくら必要かなどをシミュレーションできる。スマホ用アプリも。
※5 春にするべきことは?
貸与型の第一種は、通っている高校を通じて、毎年4~6月に申し込む第1回「予約採用」のみ。大学や企業、地方公共団体・財団主催の奨学金も締め切りが早いので、事前にリサーチを。
※6 まだ進路が決まってない場合は?
進学後、手続きするときに辞退したり、金額や返す方法も変更できるので、志望校や進学するかどうかが決まっていなくても申し込んでおくことが大切。
参照:『サンキュ!』2021年9月号「教育費に不安のあるすべての人へ!奨学金ってありですか?」より。掲載している情報は2021年7月現在のものです。監修/竹下さくら イラスト/おぐらなおみ 構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部