人生100年時代といわれているなかで、実際、皆さんが思っている老後の不安や老後の資産の備えはどうなの…? この度、メットライフ生命保険が20代~70代の男女1万4,100人を対象にした「老後を変える全国47都道府県大調査2021年版」を発表しました。注目したいのが、コロナ禍で変わった老後の意識の変化です。ご自身の老後のビジョンが変わるかもしれない回答結果をご覧ください!
老後の不安トップ3は?
「老後を変える全国47都道府県大調査2021年版」では、8割以上の人が不安を感じていると回答。不安のトップ3は以下となっています。
不安要素の第1位は、調査を開始した2018年から4年連続でやっぱり「お金」。では、老後のために「金融資産」を貯めているかどうか、という問いについては、約6割の人が「計画的に貯めている」もしくは「計画的ではないが、少しずつ貯めている」と回答しています。
注目したいのは、「老後のために資産運用をしたい」と思っている20代が過去4年間で約2倍に増えているということ。また、資産運用意向がある方は全体では約6割であるのに対して、20~30代では7割以上にのぼります。若いうちから将来のライフプランを考えている人が増えているようです。
老後の備えに必要だと思っている金融資産額は平均2,853万円。2020年より金額が下がっているのは、「おうち時間が増えたことによって支出が減った」と思われる数値であったことが今年の注目ポイント。ですが、皆さんが想定している金額は、約3000万円に近いということも驚きです。
出典:老後を変える全国47都道府県大調査(メットライフ生命)
[対象者]20-70代・男女×47都道府県 合計14,100サンプル [実施時期]2021年6月 [調査手法]インターネット調査
※スコアは集計時に各都道府県の性年代の人口動態の構成比に合わせて、ウェイトバック集計を行っています。
※集計データの構成比(%)は小数第2 位以下を四捨五入しています。
病気、介護で気がかりなこととは?
コロナ禍を経験して、病気全般への不安が高まっています。3大疾病と呼ばれる「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」ほか、最新の調査では「糖尿病」「腎不全」などへの不安も高まり、感染症は昨年度の調査に続き40%台という数値が出ました。
ここで、注目したいのが、病気の不安がありながらも、家族で介護について話し合いをしているファミリーが13%しかいないという事実です。また、介護費用の準備も備えていないという人が約7割という結果も出ています。
どのような老後を送りたいかをイメージし、早めに経済的な準備をしておくことで、老後の不安は軽減されます。この記事をきっかけに、ライフデザインを描き、家族での話し合いの機会をもってみてはいかがでしょうか。
老後に必要だと感じているのは「お金」「健康」プラス「人とのつながり」だった!
「もしも私が100歳まで生きるなら、必要なのは『お金、健康+〇〇』」という質問に対する回答では、以下のように興味深い傾向がみられました。
今回の調査で老後についての意識が大きく変化したと思われる項目が「人とのつながり」です。コロナ禍2年目を迎えて、老後を明るく豊かに過ごすためには、今まで以上にお金の心配をせずに暮らせる「資産寿命」と健康で長生きする「健康寿命」に加えて、生きがいを実感できる「貢献寿命」を延ばすことがヒントと言えそうです。
コロナ禍で友人と会う機会は減ったものの、家族の絆や地域のボランティア参加への興味が増え、前向きに生きるというポジティブな変化も進んだことが垣間見える今回の大調査。将来の夢があり、どんな人生を送りたいかについての自分のライフデザインを描けている人の方が、老後への不安が少なく、将来への自信があると答えています。これからやってくる老後を豊かに過ごすために、人とのつながりを大切にしながら、将来の夢やライフデザインを持つことが、老後を変えるポイントなのかもしれません。
協力/メットライフ生命