教育費の概念。

【教育費】15歳と11歳、1人800万円が目標だけど足りるか不安…40代のリアル家計とプロのアドバイス

2022/02/20

子どもが小さくても大学生でも、み~んな教育費で悩んでる!教育費の不安やモヤモヤは、形を変えて続いていくみたい……。習い事代や塾代、高校や大学の進学、気になるこれからの家計にプロがアドバイスします。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
社会人の長女と長男、大学4年の二男を育て、子育て世帯のあらゆるお金に精通するプロ。「40代は苦しい時期。先の見通しを持って、課題を解決していきましょう!」。

まだ小さい子ども2人なのに習い事代含めて毎月2万8000円。今からかけすぎかなあ!?

クローズアップの女の子の手でピアノ
Sam Edwards/gettyimages

T・Kさん(神奈川県 41歳)
長女9歳/長男5歳
世帯年収(手取り) 430万円
世帯月収(手取り) 30万円
毎月の教育費 2万8000円
月貯蓄額 1万~7万円
総貯蓄額 570万円

習い事はまだ長女のみですが、ピアノや体操など3つ分を含めるとこの額に。長男の幼稚園代が無償化されたので、助かってます。ただ、貯蓄は月によって波があるため、学資保険は上の子だけ。将来を考えるなら、習い事を減らして月貯蓄を増やしたほうがいいでしょうか?

子ども2人なら月収の12%が目安。でも大切なのは、「毎月、安定した貯蓄ができていること」です

子ども費の目安は、小学生で手取り月収の12%まで。T・Kさん宅の場合、3万6000円までOKですが、貯蓄が不安定なのは問題。下の子が習い事をしたら、赤字の月も出そうです。幼保無償化でラクになった分は、しっかり貯める家計にしましょう。

毎月の教育費7万5000円に、夏期講習だけで16万7000円!こんなにかかるもの~?

日本の中学生が教室で勉強している
kazuma seki/gettyimages

J・Sさん(千葉県 47歳)
長男15歳/長女11歳
世帯年収(手取り) 585万円
世帯月収(手取り) 40万円
毎月の教育費 7万5000円
月貯蓄額 9万円
総貯蓄額 1200万円

長男の高校受験の塾代、長女の習い事代、2人の学校費で月に合計7万5000円。大学の進学費用も並行して貯めなくちゃで、毎月しんどいです。昨年は夏期講習もびっくりするくらい高くて、こんなにお金をかけて本当に結果が出るの?とモヤモヤ……。よそもこんなに払ってる?

高校受験前はそのくらいは普通。ただ塾代は年間プランで考える習慣を!

苦しいときですが、貯蓄ができているのはりっぱ!中3の塾代は月3万~5万円かかるのが普通で、夏期講習もそのくらいは妥当な範囲です。大学の費用以外は、毎月の収入からやりくりするしかありません。教育費は年間で考え、早めに予算を確保するくせをつけて。

まわりが結構中学受験してるんですが、うちの子も受けさせて大丈夫かな?

アジアの少女
miya227/gettyimages

E・Kさん(京都府 42歳)
長女11歳/二女9歳
世帯年収(手取り) 480万円
世帯月収(手取り) 32万円
毎月の教育費 4万3000円
月貯蓄額 6万円
総貯蓄額 600万円

中学受験する子がクラスの半数以上。うちの子も影響されたのか、「受験したい」と言いだしました。今、貯蓄が月6万円あるので塾代は出せそうですが、受かったら学費がやや心配。年収がどのくらいある家庭なら、私立中学に行っても大丈夫とか、判断基準はある?

私立中学への進学は、年貯蓄100万円あっても厳しいのが現実。落ち着いて考えるべし

私立中学の学費は年間100万円前後。つまり、年100万円の貯蓄ができていても入学後は赤字になる可能性があるということです。さらに年収が1500万円以上ある裕福な家庭も多く、服や持ち物、遊ぶ場所に格差も出ます。そうした部分も考えて判断を。

これから高校受験。大学進学を考えると公立で教育費を抑えるべき?

数学を勉強している学生
taka4332/gettyimages

M・Oさん(千葉県 45歳)
長男14歳/長女11歳
世帯年収(手取り) 580万円
世帯月収(手取り) 40万円
毎月の教育費 6万3000円
月貯蓄額 3万円
総貯蓄額 800万円

長男が塾に通いだし、やりくりが大変になってきました。うちは下の子も控えているので、高校までは公立でと思っていましたが、今は私立も安いし大学の推薦枠も多いとか。それでも公立のほうが、なんだかんだ負担は少ないですよね?

公立=安い、はもう時代遅れ。私立高校からの推薦コースなど、しっかりリサーチを

私立高校は国からの助成金で授業料が実質無償化に。大学も推薦枠を使えば、公立から一般受験で何校も受けるより、受験料も抑えられます。どちらが高いかは結果論ですが、制度が変わり自分の経験は当てになりません。思い込みは捨て、情報を集めて。

46歳で子どもが2歳。大学受験までに投資して貯めようかなと思ってるんですが……

机の上で通帳を開こうとする若い女性
west/gettyimages

C・Uさん(大分県 46歳)
長男2歳
世帯年収(手取り) 670万円
世帯月収(手取り) 44万円
毎月の教育費 4万8000円
月貯蓄額 18万円
総貯蓄額 2500万円

夫婦ともに44歳で子どもを授かり、教育費のために生活をダウンサイジングして貯蓄に励んでいます。とりあえず定期預金で貯めていますが、超低金利で貯蓄が殖えないのもなんだかもったいない。投資で運用したほうがいいですか?

全部、投資で貯めるのはとてもリスキー。最低300万円は現金で用意して

教育費は、大学進学時に確実に用意できることがなによりも重要。最初の2年分に当たる300万円は定期預金や学資保険など、元本割れしない商品で用意しましょう。そのうえで、リスクが少なめの投資に月1万円くらいずつ積み立てるのが◯。

受験に失敗して浪人する場合、受験料は前年より増える可能性大!

予備校代は地域差もありますが、私立大学1年分くらいは必要。さらに浪人時は2浪を防ごうと受験数を増やすため、受験料だけで50万円以上かかることも。親の負担はグッと増えます。

15歳と11歳、1人800万円目標に貯めていますが、正直、たりるか不安です

学生ローンの支払い計算、奨学金や学校や教育のコンセプトのための貯蓄、コピースペースと黄色の背景に電卓に卒業帽子をかぶって白い貯金箱
Nuthawut Somsuk/gettyimages

J・Sさん(千葉県 47歳)
長男15歳/長女11歳
世帯年収(手取り) 585万円
世帯月収(手取り) 40万円
毎月の教育費 7万5000円
月貯蓄額 9万円
総貯蓄額 1200万円

教育費は高校と大学で1人800万円と決め、長男分は用意が完了。充分たりると思ったけど、高校は本人の希望で水泳の強い私立に進学するため、大学用には500万円程度しか残らなそう。もし大学で下宿生活になったらたりないので、学費は結局、奨学金かも?

頑張ってますね!もし苦しくなったら全額じゃなくて後半分だけ借りるという手もありますよ

自分たちの老後資金もあるので、1人に使う上限額をちゃんと決めるのは考え方として理想的。奨学金は最後の手段にし、教育費用の貯蓄が尽きる時点から借りては?その間に長男がバイトでフォローすることも可能です。より少なく借りる道を細かく探しましょう。

わが家は3人兄弟。上2人は奨学金を借りてもらいましたが……

日本の小学生
kazuma seki/gettyimages

S・Tさん(広島県 50歳)
長男25歳/二男22歳/三男20歳
世帯年収(手取り) 830万円
世帯月収(手取り) 43万円
毎月の教育費 3万円
月貯蓄額 5万円
総貯蓄額 1100万円

大学進学用に1人500万円ずつ用意しましたが、3兄弟のうち下の2人は高校から私立に。結局長男は月5万円、二男は月3万円を奨学金で借りました。三男は借りずに大学に通っていますが、親としてはこれでよかったのか……。

兄弟で負担に差があるのは少し心配。しこりを残さないよう、少し手伝ってあげては?

それぞれの進路によって学費が違ったとしても、借りた奨学金の差が大きいと、不公平感が残ります。教育費のめどがつき、貯蓄もあるので、弟たちのために奨学金を背負ってくれた長男の分は、少し返済を手伝ってあげてもいいかも。

子ども3人、1馬力で正直キツい(汗)。でもなるべく奨学金は借りたくないんですが~

机の上で通帳を開こうとする若い女性
west/gettyimages

A・Kさん(広島県 41歳)
長女14歳/二女12歳/長男10歳
世帯年収(手取り) 480万円
世帯月収(手取り) 31万円
毎月の教育費 5万7000円
月貯蓄額 1万5000円
総貯蓄額 300万円

二女が中学受験を希望。塾代だけで4万2000円もかかり、毎月カツカツです。長女は公立高校に進学してくれそうですが、大学費用は、学資保険で1人200万円を用意するのが精いっぱい。家計に無頓着だった私が悪いんですが、まだ打つ手はある?

奨学金に頼ることは「悪」ではありません。でも最低1人200万円は全力で守って

奨学金を借りられるのは、大学入学後。合格しても入学金と1年時の半期分の授業料がないと入学できないので、学資保険の200万円だけは死守を。たりない分は奨学金になりますが、子どもが無理しないよう、返済額や期間は親も一緒に調べてあげましょう。

就職活動に今や必須!自動車運転免許取得にかかる費用も備えておこう

全国に支社があるような大手企業は、就活で免許の有無を必ず聞かれ、持っていないと不利になりがち。春・夏休みなどは合宿も高くなるので、早割や安いシーズンを調べ、上手に活用しましょう。

参照:『サンキュ!』2022年3月号「40代からのリアル家計、教育費編」より。掲載している情報は2022年1月現在のものです。監修/畠中雅子 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部

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