「投資は仕組みがよくわからないし、怖くて手が出せない」という人におすすめなのが、ポイントを使ってお試しできる「ポイント運用」。そのやり方をどこよりもわかりやすく紹介します!
<教えてくれた人>
前畑うしろさん
元銀行マンで、現コンビニ店員。じっくりゆっくり殖やす投資テクをSNSで発信。著書に『スマホでさくさくポイント投資 少額投資』(ぱる出版)など。
そもそも「ポイント運用」って何?
ポイントを使って、"投資の疑似体験"ができるサービスのこと!
「『ポイント運用』は、実際の投資信託や株式の値動きに連動して、運用したポイントが増減する仕組み。投資商品を買うわけではなく、投資商品の値動きなどの"疑似体験"ができるのが特徴です。なかなか一歩を踏み出せない人にとって、投資を始めるきっかけになります」( 前畑さん・以下同)。
「ポイント運用」ができる主なポイント
●楽天ポイント
●永久不滅ポイント
●dポイント
●auPAYポイント
「ポイント運用」は何がいいの?
1. 100ポイントから気軽に運用できる!
使う予定がないポイントが100ポイント分あればすぐに運用が始められ、100ポイント単位で追加できます。「余裕資金がなくても、投資のことをまったく知らなくても、手軽に始められます」。
2. ポイント活用だから、ダメージが少ない!
「買い物やサービスの利用でたまったポイントなので、もし減ってもダメージが少なく、売買の手数料がかからないのが利点。でも、ポイントとはいえお金を減らすことと同じなので、慎重に運用していきましょう」。
3. 証券会社の口座開設が必要ない!
通常の投資の場合、証券会社の口座開設が必要で、手続きに数日かかることも……。「『ポイント運用』なら、口座開設の必要がなく、思い立ったら、スマホのアプリからポチッと押すだけですぐ運用が始められます」。
そのまんま!手順どおりに進めれば、だれでもできる!
「楽天ポイント」を使ってやってみよう!
何はともあれ、実践あるのみ!今回は「楽天ポイント」を使った「ポイント運用」の流れを手取り足取り教えます。
※「楽天ポイント」以外の「ポイント運用」の場合、手順や条件が異なるところがありますので、各ポイントの公式サイトでご確認ください。
STEP1 楽天PointClubのアプリを開く
●「運用中ポイント」をタップして運用手続き開始!
楽天PointClubのトップ画面中央にある「運用中ポイント」がポイント運用の入り口。枠の右端にある矢印をタップすると「ポイント運用」の案内ページに移動します。
ポイント運用の案内ページ中央にある「START」ボタンをタップすると、設定画面が開きます。
※1 将来の運用成果を指示、保証するものではありません。
連動する投資信託の基準価額の変動によってポイントが減少する場合があります。
STEP2 「ポイント運用」を始める
●「コースとポイント数」を選ぶ
画面の下をタップし、ポイント数を設定。「運用方法は、『アクティブコース』『バランスコース』の2つから選ぶだけなので、手続きも簡単です」。
初心者は迷わず「アクティブコース」へ!
「アクティブコース」は変動率が激しい積極型、「バランスコース」は変動率が低い安定型。ポイント運用利用者の8割は「アクティブコース」を選択しているので、初心者はまずここから!
●まずは100ポイント、ポチっと申請してみる
100ポイント、「アクティブコース」の選択を確認し、利用規約に同意して「追加する」をタップ。これで申請完了!
●「ポイント変動」が反映される日時まで待つ
申請が完了したら、あとは楽天にお任せ!さらにポイントを追加したいときは、申請後、規定の日数が経過してから行います。
※営業日14時までに申請すると、「ポイント変動」の反映まで約2日。土日・祝日はポイント変動が行われません。
STEP3 「ポイント運用」の状況をチェック
●トップ画面の「運用中ポイント」をタップ
楽天PointClubのトップ画面にある「運用中ポイント」に、前回追加したポイント数が表示されています。ここの右端の矢印をタップ。
●運用ポイントの動きを確認
「ポイントは、投資信託の基準価額に連動して日々増減します。減っても一喜一憂せず、投資の雰囲気を感じることが大事」。
最初は、このグラフの変動はあまり気にしなくてもOK!
*グラフは、各コースの価額推移を示しています。ポイント数の推移ではありません。
STEP4 運用するポイントを追加する
●グラフの下にある「↑追加する」をタップ。追加するポイント数を設定
運用中でも、100ポイント単位で追加することができます。「ポイント数を追加」の画面で、追加運用するポイント数を設定し、「追加する」をタップ。
「小銭貯金」感覚で、ポイントをコツコツ追加してみよう!
STEP5 運用したポイントを引き出す
●コツコツ1300ポイントまで追加して、数カ月様子を見てみたところ……。
数カ月後……260ポイント分増えた!
ポイントを引き出してみよう!
●グラフの下にある「↓引き出す」をタップ。引き出すポイント数を設定
「↓引き出す」をタップし、「すべて引き出す」または「ポイント数を指定する」を選ぶ。引き出すポイント数を入力したら、その下にある「確認する」をタップ。
●「ポイント変動」が反映される日時になったら、通常の楽天ポイントとして、利用可能に
※営業日14時までに引き出し申請すると、「ポイント引き出し完了」まで約1日。土日・祝日は除く。
すぐにポイントを使う予定がないなら、「ほったらかし」で長期運用するのがおすすめ!
「ポイントが多少減っても気にせず、プラスになるまでじっくり待つことが大切。運用していることを忘れるくらいほったらかしすると、いつの間にかグンと増えていることもあるかも!」。
もっと知りたい!「ポイント運用」Q&A
「ポイント運用」について、さらに理解を深めるために知っておきたいことをまとめました。
Q 「ポイント運用」と「ポイント投資」はどう違うの?
A 「ポイント運用」では、投資商品は買えません。本格的に投資するなら「ポイント投資」に。
「『ポイント運用』は、あくまで投資のシミュレーションとして、増やす楽しさを体験してみたい人向け。『ポイント投資』はポイントを使って投資信託や株式を購入することができ、売却すると現金で受け取れるのが大きな違いです」。
Q 運用するポイントを追加するときの注意点は?
A 「期間限定ポイント」は運用には使えません。
特定のキャンペーンなどでたまる「期間限定ポイント」は、運用には使えません。「運用するポイント欲しさに今必要でない物を買ったりするのは本末転倒なのでご注意ください!」。
Q 運用中のポイントを引き出すときに気をつけることは?
A 引き出し申請後、通常ポイントに反映されるまでの間にポイント数が減ることも!
引き出しを申請後、確定するまで最短約1日かかり、翌営業日に決定される基準価額をもとに引き出されるため、申請した時点よりもポイントが減ることも。「グラフの価額の増減が激しいときは、タイミングを見計らい、値動きが落ち着いてから引き出しを行いましょう」。
Q ポイント運用履歴はどこで確認できる?
A 「ポイント運用」の画面の左上の「≡」マークをチェック!
楽天PointClubのトップ→「運用中ポイント」→「ポイント運用」の画面の左上から「運用履歴を見る」を開きます。「追加・引き出し」したポイント数が確認できます。
※楽天ポイントの場合
「ポイント運用」に慣れたら、証券会社の口座を作って、「ポイント投資」にステップアップしてみよう!
※この特集で紹介している情報は、22年1月31日現在のものです。スマホ画面は見本です。
参照:『サンキュ!』2022年4月号「投資初心者はまず「ポイント運用」から始めてみよう!」より。掲載している情報は2022年2月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部