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【FPが解説】NISAで投資信託を買うときにおさえておきたい投資のきほん用語

2025/01/15

NISAで投資信託を買うときにおさえておきたい、投資のきほん用語をファイナンシャル・プランナーが解説!どういう意味かわかれば運用にも自信が持てる&わからないといった不安も吹き飛びます。

投資セミナーを多数開催。YouTubeチャンネル「FPナナコ 働く女性のお金の教養教室」も大好評。『お金の不...

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【評価額】手持ちの投資信託の時価

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投資信託の値段=基準価額は毎日更新されるので、自分が持っている投資信託の評価額(時価)も毎日変わります。投資元本との差額(分配金を引き出した場合はその分を加減)が「評価損益」です。

【分配金(普通分配金)】投資信託の運用で得た収益などから投資家に支払われるお金

ゴールドのコイン、レッドハート紙の形を作ります。 愛とお金のコンセプト
zakokor/gettyimages

支払いは年1回、毎月、分配金なしなど投資信託によってまちまち。保有口数に応じて分配金を算出。分配金の金額が増えるか減るかは運用次第で、運用成績が良くないと支払われないことも。投資信託を買う際には、分配金を「受け取る」または「再投資」のどちらかを選択し、途中変更もOK。分配金は純資産総額から支払われるので、分配金を払うと基準価額が下がりますが、再投資に回された分は純資産総額の減額には影響しません。

●分配金再投資とは?
NISA口座で「分配金再投資」を設定しておけば、分配金で購入できる口数分の投資信託を自動的に購入(再投資)できます。なお、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のように「分配金支払い実績なし」の投資信託は、再投資しているのと同じことなので、純資産総額が減らず基準価額が下がりにくい傾向が。

NISAのインデックス・ファンドは「分配金支払い実績なし」が多い傾向

【申込日・約定日・受渡日】注文から取引の完了までに3つのステップがある!

これからは未来へ。「今」と「未来」の概念のテキストと人間のおもちゃを持つ木製のブロック。
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株式はリアルタイムで売買が成立しますが、投資信託は注文から取引完了までに申込日、約定日、受渡日という3つのステップがあります 。約定日の基準価額で売買代金や手数料などが決まります。


●申込日
売買注文を出した日。一般的には15時まで
投資信託の売買注文をした日。一般的には、15時までの注文は当日が「申込日」となり、15時を過ぎると、翌営業日が「申込日」となります。この時点では、まだ注文が成立していません。


●約定日
この日の値段で売買すると決まる日(売買注文が成立する日)
一般に、国内の株式や債券に投資する投資信託の場合は、約定日と申込日が同日ですが、海外の投資商品を対象とした投資信託の場合は翌営業日になります。投資信託によって異なるので要注意。


●受渡日
売買代金を支払う日
売買代金を精算する日のこと。精算は口座内で行われます。買付けの場合は約定日の翌営業日、売却の場合は約定日から2~5営業日後になることが多いですが、投資信託によって異なります。

【価格変動リスク】株価(基準価額)が上下する振れ幅のこと。リスクは「危険」という意味ではない

投資でいう「リスク」とは、投資したお金が減ったり、増えたりする「振れ幅」のこと。リスク=振れ幅が大きいほど、結果がどうなるか不確実になります 。つまり、大儲けする可能性もあるけど、大損することもあり。一方、元本保証のノーリスクの金融商品は、損はしませんが、決められた利息以上に増えることもありません。「投資にはリスクがあります」とは、「結果が確定していないのでお金が増えたり、減ったりしますよ」という意味です。


●リスク許容度
投資家が許容できるリスクの度合い
耐えられる振れ幅=リスク許容度は人によって異なります。元本割れしてもプラスになるまで待てる時間的余裕がある、収入や資産が多い、投資経験が豊富、楽天的な性格の人ほどリスク許容度が高くなる傾向が。


●他にもこんなリスクがある!
□ カントリーリスク
□ 信用(デフォルト)リスク
□ 為替変動リスク

投資対象の国や地域の政治情勢が変化して証券市場や為替市場が混乱する、投資した会社の経営が悪化・破綻する、外貨建ての投資商品を組み入れている場合は為替変動の影響を受けるなど、さまざまなリスクがあります。

【運用会社】運用の指示を出す会社

マーケティングと経営のビジネス戦略
tadamichi/gettyimages

投資信託を作り、投資家から集めたお金を、「目論見書」に書いてあるその投資信託の特徴に従って運用します 。お金を管理する信託銀行に投資先を指示するのが、運用会社の重要な役割。eMAXIS Slimシリーズを作った三菱UFJアセットマネジメントや、「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」を作った楽天投信投資顧問は、運用会社です。


●ファンド・マネージャー
銘柄の分析や選定を行う運用の専門家
ファンド・マネージャーは運用会社に属し、主にアクティブ・ファンドの運用について中心的な役割を担います。投資先の調査・分析を行ったり、場合によっては投資先の会社経営者にインタビュー取材をすることも。

NISAで利益を非課税にする場合は「株式数比例配分方式」を選ぼう!

NISA口座で保有する株式の配当金やその他の投資商品の分配金を非課税で受け取るには、「株式数比例配分方式」を選択(設定)する必要が。ネット証券の場合はログインし、設定画面の中から「配当金受取方式」などの欄をチェックしておこう。


<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん
年間約200件の家計相談を受け、過去2600件以上の家計改善を実施。投資経験がまったくない女性向けのNISAセミナーも開催。働く女性のお金の教養教室「FPナナコの部屋」(mamasuma.com)配信中。

※投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任の上で行ってください。
※この特集に掲載した情報は、24年10月22日現在のものです。情報は変わることがあります。

参照:『サンキュ!』2025年1月号「投資のきほん用語BOOK」より。掲載している情報は2024年11月現在のものです。監修/塚越菜々子 イラスト/おかだひろみ 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部

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