NISAで初めて投資信託を買う際につまずきがちな超初歩的な用語集

2025/01/12

「NISAで初めて投資信託を買う際に、つまずきがちな超~初歩的な用語」だけ集めました。サンキュ!読者アンケート※で「知りたい」という要望が多かった言葉を優先的に解説しています!これさえあれば、これから投資信託を買う人も、なんとなく買ったけど意味がわかっていなかった人も、自信を持って運用できちゃいます!

※『サンキュ!』読者モニターアンケート(24年8月実施、回答者数=294人)より

年間約200件の家計相談を受け、過去2600件以上の家計改善を実施。投資経験がまったくない女性向けのNISA...

>>>ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子の記事をもっと見る

【株式】会社に資金を出して、持ち主の一人になること

金利、金融、住宅ローン金利。コインのスタックの多くのレベルにパーセント記号が付いた木製のブロック。金融成長、金利上昇、インフレ、販売価格、増税のコンセプト。
Wipada Wipawin/gettyimages

「株式」とは、会社が資金を集めるために発行する“出資証明書”。株式を買うと、株主=「会社の持ち主」の一人になります。会社が儲かれば、株主はそれに見合った配当金を受け取ったり、株式の値段が上がれば、売って利益を得ることができます。会社が成長するほど株主の利益も大きくなるの、「成長しそう」と思う企業に投資するのが基本。一方、経営が悪化すると株主の利益も減り、倒産など最悪の場合、投資したお金は戻りません。

●株式市場とは?
株式を買いたい人と売りたい人のやり取りを仲介する場所。青果市場で売買する野菜や果物が、「株式」に代わったイメージです。ただし、現物を売買するのではなく、電子化された情報のデジタル取引になっています。

●株主になるとこんなメリットがある
□ 株主総会に参加できる
□ 配当金を受け取れることも
□ 株主優待をもらえることも
□ 株を売って利益が出せることも

【債券】借用証明書。会社(や国など)は、期限がきたらお金を返す必要がある!

sommart/gettyimages

「債券」とは、会社や国などが発行する借用書のようなもの。債券を買った人は会社や国などにお金を貸したことになります。返済日は事前に決まっていて、途中で債券を売らず、その日まで保有していれば貸したお金が全額戻ってきます。お金を貸した以上、決められた利息を定期的に受け取ります。その点では安定した投資ですが、お金を貸した会社の売り上げが伸びても、あらかじめ決められた利息以上のリターンを得ることはできません。

※中身が債券だけの投資信託はNISAのつみたて投資枠では購入不可

【投資信託】いろ~んな投資商品が入った詰め合わせ袋みたいなもの

テーブルの上にコンセプトの「トシシンタク」のテキストが付いた木製のブロック。
Seiya Tabuchi/gettyimages

株式を買う際、「成長しそう」と思う会社の株式を買うのが基本ですが、素人にはどの会社が成長しそうかわからないことも……。そこで便利なのが「投資信託」。投資信託とは、国内外の株式や債券などの詰め合わせセット。中身は株式だけ、債券だけ※、株式と債券のミックスなどで、現在、約6000本の投資信託が売買されています。投資信託を1銘柄買えば、中に入っている株式や債券の全てに投資したことになり、少額で分散投資できるのがメリットです。

【インデックス(「指数」のこと)・ファンド(「投資信託」のこと)】市場全体の動きを表す、代表的な指数を目指して運用する投資信託

インデックス文字
78image/gettyimages

インデックスとは指数(ベンチマークとも言う※)、ファンドとは投資信託の意味で、インデックス・ファンドとは、指数に連動した運用成果を目指す投資信託のこと。インデックスには、日経平均株価やS&P500など様々なものがあり、例えばS&P500という指数を目標にしている投資信託は、S&P500を構成している株式銘柄と基本的には同じもので構成されています。その結果、S&P500の数値と投資信託の基準価額(=価格)が、同じような動きをすることになります。

※交付目論見書の中では「対象インデックス」と呼ばれることも多い

●インデックス・ファンドのメリット
□ 値動きがわかりやすい
□ 運用コストが安い

値動きが、指数に連動するのでわかりやすいのが〇。また、構成銘柄は基本的には指数と同じなので、銘柄の調査や分析といった手間やコストがかかりません。その分、一般的にはアクティブ・ファンド(下記参照)よりも手数料が安く抑えられています。

【アクティブ・ファンド】プロが独自にファンドの特徴や投資先を決めて利益を目指す投資信託

アクティブ・ファンドには、例えば「中小型銘柄でも成長性のある企業に投資する」「真のグローバル企業を中心に30銘柄に長期・集中投資する」など、投資信託ごとの運用方針があります。それに基づいて、運用のプロであるファンド・マネージャーが、市場調査や分析を“アクティブ”に行った上で運用します。手間がかかる分、信託報酬が高めの傾向がありますが、運用方針に共感できるなら、リターンに期待して買う価値ありかも。

【バランス・ファンド】株や債券などが詰められたべんとうみたいなもの

Thithawat_s/gettyimages

主に株と債券の両方で構成されている投資信託のこと。配分の割合が、その投資信託の特徴になります。例えば「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」は、国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式が25%ずつバランスよく組み入れられています。債券が入ることで株式だけの投資信託よりも、値動きがマイルドに。バランス・ファンドは1銘柄で国内外の債券や株式に分散投資できるのが利点。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん
年間約200件の家計相談を受け、過去2600件以上の家計改善を実施。投資経験がまったくない女性向けのNISAセミナーも開催。働く女性のお金の教養教室「FPナナコの部屋」(mamasuma.com)配信中。

※投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任の上で行ってください。
※この特集に掲載した情報は、24年10月22日現在のものです。情報は変わることがあります。

参照:『サンキュ!』2025年1月号「投資のきほん用語BOOK」より。掲載している情報は2024年11月現在のものです。監修/塚越菜々子 イラスト/おかだひろみ 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND