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超初心者向け!わからない・面倒くさいが全部吹き飛ぶ投資のきほん用語を解説

2025/01/13

超初心者向け!わからない・面倒くさいが全部吹き飛ぶ投資のきほん用語をご紹介します。証券会社で口座開設するとき&投資信託を選ぶときの用語とは?初歩的な意味がわかれば、自信を持って運用できるように◎。

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【特定口座・一般口座NISA口座】利益に課税されるか、されないか?と納税方法が違う!

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証券会社のサイトでNISA口座を開設しようすると、「特定口座」または「一般口座」を選択し、さらに源泉徴収「あり」「なし」を選択することに。ここでつまずく人が結構いますが、悩まなくても大丈夫。特定・一般口座とは、銀行に例えると普通預金口座のようなもの。先に普通預金口座を作らないと、定期預金口座(NISA口座)を作れない仕組みだと考えて。まずは「特定口座」を選択して、源泉徴収「あり」「なし」を決めると、「NISA口座」も作れます。

【純資産総額】その投資信託に集まった金額。人気の目安でもある

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投資信託で運用されている株式や債券などの総資産額から運用コストを差し引いた金額で、投資信託の規模を表すもの。金額は投資信託によってまちまちで、数億円のものから「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のように5兆円超のものも。純資産総額の多寡は、その投資信託の人気の目安にもなります 。純資産総額が大きいほど利益が上げやすくなり、また、運用コストの負担割合が小さくなるため、投資家が払う手数料が安くなる傾向が。

【基準価額】投資信託の値段のこと

投資信託の「純資産総額」を総口数で割って算出し(下記参照)、通常、1万口当たりの値段で表示。株価はリアルタイムで時々刻々と表示されますが、投資信託の基準価額の更新は1日1回だけ。1日の取引終了後に算出され、証券会社や運用会社のHPなどで、その日の夜に更新されます。

【信託報酬】投資したお金を管理·運用してもらうための手数料

投資信託を管理・運用してもらうための手数料として、投資信託の保有中はずっと負担。別途払うのではなく、預けているお金から毎日差し引かれます 。お金は販売会社(証券会社など)、信託銀行、運用会社で分配されます 。運用成果に関係なく負担するので、中身が同じような投資信託なら信託報酬が安い方が〇。目安はインデックス・ファンドで年率約0.2%。

投資したお金は、信託銀行で保管・管理され、運用会社の指示に従ってさまざまな株などを買って運用。その運用利益が投資家に還元される仕組み。投資家のお金は販売会社、信託銀行、運用会社の資産とは別に管理されているので、どこが破綻しても守られます。

【交付目論見書(目論見書)】投資信託の特色や運用方針などが書いてある説明書

ハウツーガイドブックと取扱説明書
WorSangJun/gettyimages

目論見書でチェックすべきことは信託報酬、投資対象地域(国内、海外、日本を含む全世界など)、投資対象(株式や債券など)、基準価額と純資産総額が増える動きをしているか、インデックス・ファンドの場合はベンチマーク(対象インデックス)、アクティブ・ファンドの場合は運用方針など。投資信託を買うときは、この程度は事前に確認しよう。

【ベンチマーク(対象インデックス)】投資信託を運用する際に“目指したい成果の目安”となる指数

インデックス・ファンドには、それぞれベンチマーク=対象インデックスがあります 。「インデックス」とは、株式や債券などの市場の値動きを表す指数のことで、例えば「S&P500」という指数は、それを構成している株式全体の値動きを表します。対象インデックスが構成銘柄を入れ替えた場合には、投資信託も原則的にはそれに合わせて銘柄を変更します。

インデックス・ファンドはベンチマークを追いかけて運用するよ。


●代表的なベンチマーク( 対象インデックス)の例
・運営者(算出する人)→日本経済新聞社
・対象→東京証券取引所プライム市場(かつての東証第一部)に上場している株式のうち売買が活発な225銘柄
・表示単位→円
日本経済新聞社が1950年から算出・公表している株価指数で、TOPIX(東証株価指数)と並ぶ、日本の経済状況を表す代表的な指数。市場が開いている9時から15時の間、刻々と変化します。

・運営者(算出する人)→米国MSCI社
・対象→“全世界”の先進国や新興国(47の国と地域)に上場している株式約2800銘柄
・表示単位→ポイント
世界の株式の時価総額の約85%をカバーし、そのうち約6割が米国株式。運用成績を上げることを目指し、年に4回構成銘柄が見直されます。24年8月はインド株の比率を高めたことが注目されました。

・運営者(算出する人)→米国S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社
・対象→米国市場で時価総額(企業価値)が大きく、業績も好調な主要500社
・表示単位→ポイント
米国全体の株式時価総額のうち、このS&P500に入っている銘柄だけで約8割を占有します。つまりS&P500がベンチマークのインデックス・ファンド(例えば「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」)を買えば、米国市場の約8割に投資したことに。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん
年間約200件の家計相談を受け、過去2600件以上の家計改善を実施。投資経験がまったくない女性向けのNISAセミナーも開催。働く女性のお金の教養教室「FPナナコの部屋」(mamasuma.com)配信中。

※投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任の上で行ってください。
※この特集に掲載した情報は、24年10月22日現在のものです。情報は変わることがあります。

参照:『サンキュ!』2025年1月号「投資のきほん用語BOOK」より。掲載している情報は2024年11月現在のものです。監修/塚越菜々子 イラスト/おかだひろみ 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部

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