目標額を挫折する原因は「年間特別出費」だった!リストを洗い出し!
2019/08/25
お金を貯まる人と貯まらない人には、明らかな違いがあります。貯まる人は貯蓄や出費を「月単位」ではなく、「年単位」で考えます。そこで今回は、貯まる人の「年間特別出費」に着目。1000万円貯めるためのやりくりのコツを教えます。
<教えてくれた人>
大上ミカさん(マネーライター、ファイナンシャル・プランナー)
1000人以上の「1000万円やりくら~」を取材し、数々の共通点を発見。著書に『お金が勝手に貯まりだす暮らし』(リベラル社)など。
年間特別出費を洗い出せば、挫折せずに1000万円めざせる
貯まる人は貯蓄を「年間」でとらえます。なぜなら、毎月いくら貯めても、急な出費や欲しい物があるたびにくずし、結局貯まっていなかった……では、意味がないからです。つまり、「貯蓄を年間で見る」ということは、「出費も年間で見る」ということ。
実際、1000万円貯めた人は皆、年間でかかる特別出費を、慎重に管理しています。固定資産税や車検代などの必ず払うお金はもちろん、イベントや旅行、冠婚葬祭、家電の修理など、変則的な出費も予測。それでも見通せない出費のために予備費もつくり、貯蓄とは別に備えます。何かあっても貯蓄をくずさずに払えるようになると、家計の安定度が増し、やりくりのレベルが一気に上昇。貯蓄もグッと加速します。
「年間特別出費」洗い出し例
*確実にかかるもの
・固定資産税
・車保険料
・冠婚葬祭費
・誕生日会費用…etc.
*意外とイタイもの
・家電の買い替え費
・コンタクトレンズ代
・インフルエンザ予防接種代
・部活動の遠征費用…etc.
1000万円貯めた人の実態!
上の子の出費は下の子用の特別出費リストに追加!
子どもが4人いるので、上の子にかかった特別出費を小まめに記録。何月にどんな出費があるかがわかると、下の子たちに役立ちます。特に、幼稚園の集金は忘れやすいので便利。(大沢愛さん〈仮名〉/福岡県 36歳)
*子ども用特別出費リストの項目例
● 運動靴の買い替え代 ● 幼稚園のバス代
● 習い事の発表会費用 ● 行事の記念写真代 etc.
去年の家計簿を見返して1年分の特別出費を書き出す
去年の家計簿を見直して、毎月の生活費以外にかかるお金を予算立て。冠婚葬祭費、帰省代、行事に必要な費用はもちろん、予想できなかった出費にも対応できる「特別出費の予備費」も確保。(田浦恭子さん〈仮名〉)
年払いできる特別出費は、一括払いでムダな支出を抑える
学資保険料や生命保険料などの固定費は、割安な年払いに。払わなくてはいけないものを少しでも安く抑えることで、年間コストがダウン。5年、10年では大きな差になります。(サンキュ!ブロガー ごえもんママさん)
「年間で貯まっていればよし!」の考え方
年間目標に近づいてさえいれば、小さな変動に一喜一憂せずにすみます。努力の成果も実感でき、やりくりに前向きになれる効果も!
年末、家計をしめて「今年いくら貯まったか」を確認
家計簿には毎月、月貯蓄額と一緒に総貯蓄額も記入。年末に、年間でどのくらい貯められたのかをしっかり確認することで、次の1年も挫折することなく前進できます。(矢田真理子さん〈仮名〉)
総貯蓄額がひと目でわかるようグラフ化!
子ども3人の教育費1500万円を貯めるのが今の目標。毎月の累計貯蓄額をグラフにしたら、努力の結果がひと目でわかり、やる気アップ!家計をいっそう細かく見直せました。(杉山郁さん)
貯まる人は「年間で貯まってさえいればいい」と、小さな挫折や貯蓄額の変動は気にしません。家計を大きな流れでとらえることで、間違った努力もしないですみます。皆さんも一喜一憂せず、長い目で貯蓄を考えていきましょう。
参照:『サンキュ!』9月号「絵で見てわかる!1000万円貯まる方法」より。掲載している情報は19年7月現在のものです。
撮影/天野良子、市原慶子、小林キユウ、林ひろし 構成/出下真紀 編集/サンキュ!編集部
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