15年で1000万円貯めた!貯蓄ヒストリーとやりくりのヒミツを大公開

2019/08/30

お金を貯めるためには、自分に合うやりくりを見つけることが大事。今回は、15年かけて1000万円貯めたNさんの貯蓄ヒストリーをご紹介。ストレスなテクをやめ、マイペースなやりくりでお金を貯めたNさんの貯まる生活に密着しました。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
Nさん(北海道 46歳)
高1、中1の女の子のママ。結婚18年目。住まいは3LDKの持ち家一戸建て。週5日で清掃&事務のパート勤務。昨年1000万円を達成し、さらに更新中!

=MONEY DATA=
夫月収(手取り) 32万円
妻月収(手取り) 7万円
夫ボーナス(年間・手取り) 110万円
夫年収(手取り) 494万円
妻年収(手取り) 84万円
月貯蓄額 12万円
年貯蓄額 144万円
総貯蓄額 1086万円

第1子誕生後からコツコツと貯め続け、昨年ついに1000万円に到達したNさん。「最初のころは収入が今より少なく、家計も試行錯誤。せめて子ども手当分だけはと、月2万円からのスタートでした」

1000万円貯めたヒストリー

◆2003年:100万円
当時は専業主婦で世帯年収は400万円。独身時代に貯めていた、100万円からのスタート。

長女誕生。将来の教育費を考えて、貯蓄を開始!「当時は余裕がなく、取りあえず月2万円、ボーナスから20万円を先取り。しばらくは年44万円の貯蓄ペースでした」

◆2005年:188万円

◆2006年:144万円
車の買い替えで、貯蓄がダウン。「せっかく貯めたのに減っちゃった、とガッカリ。大きな出費は見通す必要があると、ここから初めて家計簿をつけ、本格的にやりくりを開始しました」

自分に合ったやりくりの形がだんだん整い、予算が安定して守れるように。「幼稚園代がかかっても、月の貯蓄額は1万円プラスに。年56万年を貯められるようになり、自信がついてきました」

◆2012年:480万円
車の買い替えで頭金を支払い、貯蓄は横ばい。「今回は見通していたので、ショックはなし。車は必要な出費だし また貯めればいいだけ。翌年からパートに出る予定もあったので、前向きでした♪」

◆2013年:484万円
パートも最初は無理をせず、1日2時間から。「すでに家計は安定していたので、自分の収入は全額貯蓄に」。小学校時代の貯めどきを逃さず、年間100万円以上貯まるように。

◆2016年:796万円
パートの時間を少しずつ増やし、先取り貯蓄を月11万円に大幅アップ!「保険の見直しをして、50万円ほどの解約金が入ったこともあり、1000万円が目前に」

◆2017年:986万円

◆2018年:1067万円
ついに1000万円到達。「中学、高校のW進学で今年はややペースダウンですが、今までどお
り、先取り貯蓄は継続していきます!」

◆2019年現在:1086万円

=現在の家計表=
夫月収(手取り) 32万円
妻月収(手取り) 7万円
先取り貯蓄 11万円
住居費 7万円
水道・光熱費 1万5000円
通信費 2万1000円
※スマホ3台+家のパソコンの通信料
生命保険料 3万円
子ども費 2万5000円
※高1の長女の学費8000円と通学定期代1万円、中1二女の学費7000円
習い事 1万円
※二女のピアノ教室、通信教育費
食費 4万5000円
日用品費 5000円
外食・レジャー費 5000円
ガソリン代 5000円
夫小遣い 2万円
妻小遣い 5000円
子ども小遣い 計4000円
※高1の長女に3000円、中1の二女に1000円
予備費 1万円
残し貯め 1万円

1 無理のない目標を持つ

月のやりくり費は1万円分多めのゆる予算でOK

給料が入ったら、6万円を生活費として下ろします。「実際は5万円で暮らし、1万円は予備費。病院代や学校の集金があっても予算がくずれず。生活費の管理は、財布1つで。「残金がパッと見てわかるよう、予算は財布の仕切りで分けて入れています」

★食費4万5000円で収まるヒミツ

(1)特売肉はまとめ買い&調理
「から揚げは大量生産して、冷食にストック。そのままでも、卵とじでもべんとうに使え、忙しい朝に便利です」

(2)食費を調整したい日は、残り物でキーマカレー
「冷蔵庫のひき肉と残り野菜を炒め、トマト缶で煮込むキーマカレーは、朝食やランチのドリアにしても家族が大喜び。買い物を1日延ばせます(笑)」

(3)買い物1回当たりの予算を決める
「買い物は米代を除き1回3000円、週3回を目安に。食べ切れる量を買いやすく、月末まで安定したペースでやりくりできます」

目標を1つにしぼる

目標は、いちばん大事なものだけを意識。「あれもこれも頑張ると挫折。まずは子どもの教育費、と決めたらブレずにやりくりでき、貯蓄もシンプルに管理できました」

先取り貯蓄は、低い金額から試す!

理想を追いすぎて、毎月の貯蓄目標額が高いと途中棄権することも。「月2万円の先取り貯蓄ならと、低いハードルからスタート。徐々に慣れてから貯蓄額を増やすほうが、ラクでした」

2 これから〝かかるお金〞と今の貯蓄を見直す

「my財産メモ」を書けばやる気アップ

専用ノートを作り、年に一度全口座の残高を書き出します。「1ページに1年ずつ記録。今の総貯蓄額を把握でき、年々着実に殖えていることを実感。今年も頑張ろうとやる気になります」

ボーナスは〝特別出費用〞と行き先を決める

特別出費を一覧にして、ボーナスの使いみちを整理。「高校の修学旅行などで出費が多く、今年はさほど余裕はなさそう。夫にも共有しておくことで、浮かれて使ってしまうのを防げます」

*2019年の特別出費一覧*
住宅ローンの返済(ボーナス払い) 40万円
固定資産税 12万円
車検代 12万円
車税 4万円
排雪代 3万8000円
修学旅行の費用 24万円
海外に行く学校のため、一括先払い
部費 1万4000円
ピアノ調律代 1万円
夫の小遣い 10万円
計 約108万円

子どもの進学のタイミングで特別出費を書き出す

子どもの進学時は、家計が大きく変化。「定期代や部活、習い事など新しく加わった出費を書き出して、家計を調整。必要な生活費を確認することで、できる貯蓄額も見えてきます」

3 トライ&エラーで自分に合ったものを見つける

家事もラクにしてくれる家電は高くても買う

長女が高校生になり、べんとうが夫と2人分に。「1升炊きの炊飯器を買い、炊飯を朝1回に。夜炊くのを省くことで、電気代もおかまを洗う手間も減らせました」

朝活のほうがやりくりも家事もうまくいく

家事は夜より朝やるほうがムダ買いが減ると発見。「早起きすると、キッチンを片づけてから仕事に行ける。夕方、サッと調理に入れるので、平日の外食をなくせました♪」

宅配サービスより近所のスーパーで!

宅配は、1週間分の注文を考えるのに時間がかかり、買い忘れがあると逆に手間なので解約。「お店で必要な物だけ買うほうが私はラク。ムダも出ず、食費にも効果的でした!」

子どもの小遣いは、少額から。

小遣いは長女が3000円、二女は1000円。「お金の使い方を経験で学んでほしいから、少額で渡して見守ります。長女は一度、レジでお金がたりずパンが買えなかったことがあり、それから残金をよく見るようになりました」

ちょっといいもので満足度をUP

お金をかけるなら、ブランド品より日常で使う物。「生活にちょっとリッチな物があると気持ちが潤い、物欲の予防に。壊れたら安物で代用せず、きちんと選びます」

いきなり目標を高くせず、まずはやりくりを整えることを優先したNさん。「これは」と思うテクは試し、ストレスがなく、効率がいい方法だけを取り入れていきました。その結果、予算がラクに守れるやりくりになり、貯蓄が徐々にペースアップ! 「無理はせず、でも先取り貯蓄には手をつけない暮らしを心がけたのがよかったのかも。目標だった教育費のめどはついたので、次は住宅ローン完済をめざします!」

参照:『サンキュ!』9月号「絵で見てわかる!1000万円貯まる方法」より。掲載している情報は19年7月現在のものです。

撮影/天野良子(TRON) 構成/坂井勇太朗(風讃社) 編集/サンキュ!編集部

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