住宅ローン完済への近道を示す三カ条とは?それほど負担をかけないコツ
2020/05/30
先行きがなんとなく不安な昨今。「もしかして、うちの家計ヤバくない?でもローンを繰り上げ返済する余裕はないし……」と不安なあなたに朗報です!それほど負担をかけずに、住宅ローンを短縮する3つのコツをご紹介します。
<教えてくれた人>
畠中雅子さん
ファイナンシャル・プランナー。教育費から住宅ローン、老後のお金まで、子育て世代が気になるお金をわかりやすく解説。『ラクに楽しくお金を貯めている私の「貯金簿」』(ぱる出版)など著書も多数。
大きな繰り上げや借り換えなしでもローンを短くできる道はあります!
畠中さんは、多くの読者が繰り上げ返済をしていない理由を、「何十万円か貯めてからしようと思っているからでは」と指摘。「ネットバンキングなら、手数料無料で少額でも繰り上げ返済が可能。お金を貯める間に過ぎる時間のほうがリスクです」。どうしても、繰り上げ返済がムリな人には現状の返済に少し上乗せするプランを推奨。「例えばボーナス払いをほんの少したすだけでも、短縮効果は絶大。2~3年は簡単に短くできます」。
1 はたらけるうちに返済の「条件変更」を
「条件変更」とは、現在の返済方法を変更すること。「期間短縮に効くのは、毎月の返済額の上乗せやボーナス払いの追加です。教育費が終わったら、とのんびりしていると病気などで収入が減ってしまう可能性も。元気に働ける40代の特権と思って、少額でいいので検討して」。
2 やる気がダウンしたら、返済は「回数」で数える
ローンの終わりが少しでも見えると、毎月の支払いも頑張れるもの!「残りのローンを期間ではなく月々の回数で数えてみて。1回でも2回でも少なくできるとやる気がわき、繰り上げ返済をせっせと頑張れます。定年後にはみ出す部分が1カ月でも短くなれば、将来ラクですよ」。
3 くり上げ返済は老後のゆとりの前払い
繰り上げ返済は、返済期間を短縮できる伝家の宝刀。「大金を用意せずとも少額のボーナス払いを追加すれば、小まめな繰り上げ返済と同じ効果があります。4万~5万円ならボーナスがない、あるいは減ってもなんとか払え、効果も充分」。詳細は、下の表を参考に!
毎月の返済額&ボーナス払いの額を少し増やすだけでこんなに変わる!
※現在の残高2000万円、金利1%のローンを条件変更するとどうなるか、シミュレート。無料のローン試算アプリもあるのでぜひトライを!
100万円貯まるのを待つより、月々の数千円アップがあなたを救う!
毎月の返済額はあまり変えず、ボーナス払いを約5万円追加すると、2年半の短縮に。さらに月の返済額に3000円ほど上乗せすると、3年6カ月も短くできます!利息もその分減り、支払総額も減♪
※情報は2020年4月10日現在のものです。
参照:『サンキュ!』2020年6月号「定年までに住宅ローン返せるの?」より。掲載している情報は2020年4月現在のものです。監修/畠中雅子 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部
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