女性が手に持っている本のタイトルは「年金ハンドブック」です。

【プロが回答】私たちの「年金」どうなるの!?将来年金だけで暮らせる?

2020/07/02

老後に関するお金で「知りたい!」という声が断トツだったのが「年金」。よくニュースになるけれど、どんな状況なのか、将来はどうなるのかが見えなくて不安ですね。みんなの疑問をお金のプロに聞きました!

<教えてくれた人>
畠中雅子さん
ファイナンシャル・プランナー。生活者に寄り添う家計アドバイスが大人気!老後のお金と暮らし事情にも詳しい。『病気にかかるお金がわかる本』(共著・主婦の友社)など、著書は70冊を超える。

老後の生活は「年金」ありき。きちんと知って心積もりを

「年金は本当にもらえる?」「当てにしていいの?」と、みんなが不安に思っています。「確かにもらえる年金額は少しずつ減っていて、支給開始の年齢も前より遅くなっています。今のシニア世代と比べて不公平と思うのも無理はないですね」と畠中さん。
「でも、年金があるのとないのとでは、老後の計画の立て方がまったく違うのも事実。たとえ夫婦2人の年金が月10万円でも、それだけあれば生活費のベースになるんです」。
リタイア後に定収入がある安心感も大きいもの。「老後の生活設計は年金ありき」と知ったうえで、将来に備えましょう!

Q 年金って将来本当にもらえるの?

「私が年金をもらうころには高齢者がもっと増えて年金が破綻しない?毎月ちゃんと年金保険料を払っているけど、本当にもらえるのか心配です」。

A もらえます。国の公的制度が破綻することはあり得ません。

年金は国が運営する、とても重要な制度。日本がなくならない限り、破綻することはあり得ません。ですから将来年金はもらえると思って大丈夫。ただ少子化で制度の内容は変わり、もらえる年金額は減っています。それでも年金は老後の暮らしに欠かせません!

年金制度は「3階建て」で考えるとわかりやすいよ

国民年金は20歳以上60歳未満の国民全員が必ず入るもの。自営業の人はもちろん、会社員や専業主婦なども加入しています。会社員や公務員は、国民年金に加えて厚生年金にも原則加入。確定拠出年金などの3階部分は、個人や企業が任意で入る、上乗せの年金です。

Q 自分がいくらもらえるか気になります!

「もらえる額が年々減ってるって聞いて不安。このまま減り続けたら、結局私はいくらもらえるの~?」。

A 50歳になったら、ハッキリしますよ。

電卓の退職プランと年金を持つ金融保険の貯金箱銀行
juststock/gettyimages

年金がいくらもらえるかは、働いた期間や収入、働き方などによって一人一人違います。見込み額を知りたいときは、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」をチェックしましょう。50歳以降はそれまでと内容が変わり、ほぼ正確な年金の概算額※がわかります。

※60歳まで今と同じ条件で保険料を払い続けた場合の額。

ちなみに現在の世帯平均は月約20万円※

今のシニア世代が受け取っている国民年金の平均は月額約5万6000円。厚生年金の平均は月額約14万6000円。会社員の夫と専業主婦の妻の場合、年金は月約20万円に。今の30~40代が年金をもらうころにはもう少し減っているかも……。

※出典「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より。

Q 将来、年金だけで暮らしていけますか?

「自分のおじいちゃん、おばあちゃんは年金に頼って暮らしてたけど、私も当てにしていいのかな?」。

A 65歳になったころの生活を想像して何費に充てるか考えるといいかも。

今の時代、老後の生活費をすべて年金でまかなうのは厳しいかも。でも、年金があれば水道・光熱費や携帯電話代、健康保険料、介護保険料など、固定費はある程度カバーできるはず。左の表を参考にリタイア後の生活費を一度シミュレーションして、年金をどの費目に充てるか考えてみましょう。

住宅ローンを完済していれば住居費は安くすみます。子どもが独立したあとは、教育費はもちろん食費や水道・光熱費、保険料などの負担も軽くなり、年金でまかなえる費目も増えるはず。

Q 結局、何歳からもらえるのかな?

「75歳まで年金受給を繰り下げられるようになるかも」というニュースを見たけど、75歳までもらえないってこと!?

A 平均寿命が長い女性は70歳から受け取るとお得。

紙ピンクの背景にステップ階段として木製ブロックスタッキングを配置する手。ビジネスコンセプトの成長成功プロセス、コピースペース。
oatawa/gettyimages

年金は原則65歳からもらえるのでご安心を!ただ、もらい始める年齢を自分で遅らせることもできるんです(年金の繰り下げ受給制度)。実行すると一カ月ごとに0.7%、70歳から受け取れば最大42%も年金額が増えるので長生きする人はお得!ただし、いくら女性の平均寿命が長いと言っても受給年数を考えて70歳を限度にしましょう。

Q 正直、老後のことなんて今考えるゆとりありません(涙)

「住宅ローンもまだ残っているし、教育費もじゃんじゃん出てくし、そのうえ老後資金も貯めるなんて……無理~~!!」。

A 教育費が落ち着くまでは考えられなくて当然。「今」を楽しむことも大切ですよ。

高校・大学はお金がかかるので、教育費のめどが立ってから具体的な老後の貯蓄プランを考えましょう。また、貯蓄も大事ですが、趣味や旅行などやりたいことにお金を使うことも大切。若いうちに楽しむことは、心身ともに元気な老後を迎えることにもつながりますよ。

※掲載された情報は2020年5月8日現在のものです。

参照:『サンキュ!』2020年7月号「老後の不安がなくなるお金BOOK」より。掲載している情報は2020年5月現在のものです。監修/畠中雅子 イラスト/mappy 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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