貯蓄0円の38歳パート主婦が4年で1000万円貯めた最短ルート

2022/04/18

毎月-5万円の万年赤字家計を見直して貯蓄1000万円を達成! 暮らしが整い、心も前向きになった藤田さんの歴史をたどりました。38歳から6年。藤田さんが1000万円やりくら〜になるまでの年表は必見です!

<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 藤田舞さん〈仮名〉(東京都 44歳)
夫(53歳)、長女(10歳)、長男(7歳)の4人家族+愛犬1匹。住まいは3LDKの分譲マンション。英語教育関連のパート勤務。

■愛読書『蒼穹の昴』
「極貧の暮らしをしていた少年が環境に負けずに努力で人生を切り開いていく話に勇気をもらいました」¥792(浅田次郎著・講談社文庫)

◎TOTAL MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 38万円
妻月収(手取り) 6万円
ボーナス(年間・手取り) 150万円
夫年収(手取り) 約600万円
妻年収(手取り) 72万円
月貯蓄額 約16万円
年貯蓄額 約220万円
総貯蓄額 1000万円以上

●2016年 毎月約5万円の赤字で『サンキュ!』の家計診断に初登場
16年に家計診断企画で誌面に初登場。そのときに受けたアドバイスをすぐ実践し、3年後、やりくり達人として19年に再登場。そのやりくりは揺るぎないものとなり、現在は総貯蓄1000万円超えに!

●2019年 年間200万円貯まるようになって誌面に再登場!

●2022年 今は1000万円やりくら~に!

最短ルートで貯蓄倍になれた理由3

月5万円以上の赤字を抱えていた家計を見事に再生し、1000万円やりくら~になれたのには、大きく3つの見直しポイントがありました。

ポイント【1】 重~い固定費をとっとと見直した

家計診断のとき、保険料や通信費など固定支出の負担が大きく「このままだと老後破産」と言われ大ショック!すぐに解約や変更の手続きをした結果、翌月には赤字が解消。

ポイント【2】 身軽になるべく、小さな借金を早く返した

奨学金や英語教材購入のため借りたローンの返済額が月に5万2000円もあり、それが家計圧迫の原因だと判明。保険を解約した返戻金で借金をまとめて返したら、グッと身軽に。

奨学金、毎月約3万円はキツかった~。

ポイント【3】 何でも行き当たりばったりで買うクセを改めた

なんとなく毎日買い物に行き、目につく物を適当に買っていた自分の買い物のクセを見直し。本当に価値のあることにお金を使えるようになったので、満足度もグッと高まりました。

前は総菜もよく買ってました。

藤田さんの貯蓄倍1カ月の家計表

【BEFORE】赤字だった時代の家計表

世帯月収(手取り) 35万円
児童手当(2人分) 2万5000円

<固定費>
住居費(ローン、管理費込み) 11万9000円
駐車場代 1万5000円 
水道・光熱費 1万4000円
保険料 2万5000円
通信費(スマホ3台分含む) 2万7000円
新聞代 7000円
奨学金返済 3万2000円
教材ローン返済 2万円

借金返済が月5万円以上(汗)

<やりくり費>
食費・外食費 4万5000円
日用品費 7000円
ガソリン代 1万2000円
子ども費(保育園代、習い事代) 4万5000円
夫小遣い 3万円
妻小遣い 1万円
使途不明金 約2万円?

毎月約5万円以上の赤字!!

【AFTER】現在の家計表

世帯月収(手取り) 44万円
児童手当(2人分) 2万円

<固定費>
住居費(ローン、管理費込み) 10万円
駐車場代 1万1000円 
水道・光熱費 1万4000円
保険料(実母の分含む) 1万7500円
通信費(スマホ4台分含む) 9000円
新聞代 5000円

<やりくり費>
食費・外食費 6万円
日用品費 1万円
ガソリン代 9000円
子ども費(学用品、習い事代含む) 3万5000円
医療費 2000円
夫小遣い 2万円
妻小遣い(オンラインサロン代) 1万円

毎月約16万円貯蓄!!

藤田さんの貯蓄倍年表

貯蓄ゼロから1000万円やりくら~になるまで、藤田家にどんな歴史があったのかをたどってみましょう。


【共働き故の浪費期】
●2004年 結婚
共働きだったので家計に余裕があり、お金を使うことに無頓着でした。実家に仕送りをしていたため貯蓄もゼロ。

総貯蓄ほぼ0円

●2006年 頭金なしでマンション購入
住宅購入用の貯蓄は全くなかったので、諸費用も含めて全額ローンに。月12万円の返済額も普通だと思っていました。

【ローン総額2900万円】

●2009年 海外旅行、妊活で出費もかさむ

ハワイに夫婦で旅行に行ったり、親孝行で韓国旅行に行ったり、さらには妊活にもお金がかかって、貯蓄できる気配なし。

【浪費グセ名残り期】
●2011年 長女出産。
専業主婦に専業主婦になっても金銭感覚は共働き時代と変わらず。少しお金が貯まってもすぐに使ってしまう……の繰り返し。

総貯蓄ほぼ0円

●2012年 英語教材(60万円)をローンを組んで購入
契約社員として働き始めたものの忙しさを理由にムダな買い物が増え、子どものための英語教材もローンで購入。

【赤字MAX期】
●2014年 長男誕生

総貯蓄ほぼ0円

【仕事も再開 ブラック家計、全力で立て直し期】

●2015年 12月 家計が大ピンチ!と気づき『サンキュ!』誌上家計診断に思い切ってトライ!
長女の幼稚園入園費10万円すら払えない状況に愕然。家計診断で相当ヤバイわが家の家計の実態が明らかに!

月約5万円の赤字

◆倍ポイント◆

●2016年 家計を見直して一気に好転!月々の赤字も解消
診断時のアドバイスを実行にうつしたところ翌月から効果を実感。さらに仕事も再開して一気に家計が黒字に転換。

【家計、再生期】
●2017年 貯蓄が少しずつ加速してきた~!!

10歳払込満了の長女の学資保険の残りを一括で支払ったことで、さらに家計に余裕ができて月に7万~8万円貯蓄。

総貯蓄額650万円

【貯蓄ペースアップ期】

●2018年 妻奨学金も完済!ローンは住宅ローンのみに

母の介護のため週5日の仕事を3日に減らすも、ミニマムな暮らしが定着したため家計も揺るぎないものに。

総貯蓄額730万円

●2020年 貯蓄、1000万円達成!憧れの1000万円やりくら~に

月の家計がちょっと赤字になっても、年間で見て貯蓄が増えていれば問題なしと思える心のゆとりが生まれました。

総貯蓄額1153万円

【ブレない1000万円やりくら~期】
●2021年 車が壊れて買い替え(汗)BUT現金一括払いで購入!!

車なし生活を検討するも、夫がどうしても必要だと言うので貯蓄をくずして購入。再び万円貯蓄が目標に。

総貯蓄額873万円

●2022年 2月 再び貯蓄1000万円に到達!もう家計に不安なし♪

今のペースで貯蓄を続けていけば、夫の定年&長女の義務教育終了までに住宅ローンを完済できそうでひと安心♪

総貯蓄額1000万円以上

「翌月から家計が変わる!から、固定費とローンはとっとと見直すのが早道でした」

●「これくらいかかって当たり前」と思ってたスマホも夫婦で格安SIMに

以前は夫婦で2万円以上かかっていたスマホ代は格安SIMに変えて4人で3700円に。格安SIMに対する不安もあったので、まずは自分が乗り換え、問題なしとわかったら夫も納得してくれました。

【通信費】月1万8000円DOWN

●車は手放せない!けど、少しでも安い駐車場を探すことならできた

年間50万円ほどかかる車の維持費が大きな負担になっていることはわかっていても、どうしても手放せず……。せめて駐車場代を下げようと、近場で安いところを探して節約に成功!

【駐車場代】月4000円DOWN

●「今は保険より、借金返済が先だ!」と思い切って見直した

月に2万5000円も払っていた貯蓄型の保険は解約。解約返戻金のおかげで組んでいたローンをまとめて返済することができました。その後、新たに掛け捨ての安い保険に入り直し、月の家計を黒字に。

【保険料】月7500円DOWN

家のローン以外は借金ゼロに!

●まずは電話1本!から住宅ローンの借り換えを相談した

借りっ放しだった住宅ローンは金利の低いものに借り換えたほうがいいとのアドバイスに従いすぐに銀行に相談。手続きするだけで翌月から返済額が2万円近くも減らせ、その効果にびっくり!

【住居費】月1万9000円DOWN

参照:『サンキュ!』2022年5月号「こんな今こそ貯蓄倍増!大作戦」より。掲載している情報は2022年3月現在のものです。撮影/大森忠明 構成/竹下美穂子 取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部

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