お金と電卓の札束

貯金無し→1000万円!プラス思考でやりくり勇者になったストーリー一挙公開!

2022/09/03

夫の突然の借金告白や減収、しかも貯め力ゼロ。そんな貯蓄0円から見事1000万円を達成したMさん。数々の散財させる難敵にも背を向けず、ポジティブに攻略する姿はまるでやりくり勇者!前向きなストーリーを教えてもらいました。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
Mさん(大阪府 34歳)
夫(33歳)、長女(8歳)、二女(6歳)、三女(4歳)の5人家族。結婚9年目。住まいは一戸建てで15年に購入。作業療法士としてフルタイム勤務中。
◆結婚式に行く車の中で夫から借金120万円の告白
◆念願のマイホーム。が、しかし夫の収入が半分に!?

◎MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 20万円
妻月収(手取り) 29万円
妻ボーナス(年間・手取り) 30万円
世帯年収(手取り) 618万円
年貯蓄額 約160万円
総貯蓄額 1000万円

課題を1つクリアーしていくごとに、自信がついて前向きになれました!!

「借りたものは返すべき」と夫の借金を自分の貯蓄で返済。そんな潔さはあっても、貯め力はなかったというMさん。「共働きなのに貯蓄は児童手当だけ。やりくりの経験値はゼロでした」。そこから年160万円も貯めるやりくり強者になれた秘密は、「少しずつでも前に進めばよし」の前向きなマインドがあったから。夫の減収、赤字、挫折やイライラとの闘いに直面しても、「できることから取り組もう」と1つずつ解決。そのたびに経験値が上がり、さらに前向きに!気づけば1000万円を達成していました!

Mさんの1カ月の家計

<収入>
夫月収(手取り) 20万円
妻月収(手取り) 29万円

<貯蓄>
貯蓄 12万円
 先取り貯蓄 5万円
 ※老後用 3万円、旅行用 2万円
 つみたてNISA 2万円
 個人年金 2万円
 学資保険 3万円

<支出>
固定費 23万円
 住居費 8万5000円
 水道・光熱費 3万円
 通信費 1万6000円
 保険料 1万5000円
車費(ガソリン代、駐車場代など)4000円
 学校・学童費 4万円
 習い事代 1万6000円
 子ども費積み立て 4000円
 特別出費用積み立て(車・車検用)2万円
やりくり費 14万円
 食費 5万円
 日用品費 1万円
 レジャー費(外食費込み)1万円
 被服費・美容代 1万円
 医療費 1万円
 夫小遣い 4万円
 妻小遣い 1万円

職場で老後資金のない人たちを目の当たりにしショック!貯蓄ゼロからスタート

転職先の病院で、Mは驚いた。「退院時に入院費用が払えない高齢者が多くて。自分もそうなったらどうしようと通帳を見たら、児童手当以外の貯蓄はほぼゼロ。焦りました」。Mは急に不安になり、お金の見直しを決意する。

まずは現実を直視。お金の流れを全部書き出した

家計簿を持っている女性
takasuu/gettyimages

Mは家計簿をつけるべく、立ち上がった。「ムダづかいしているつもりはなかったけれど、いざ書き出してみたら思った以上に出費が多い。予算を立てなければと思いました」。
【やるべきことがわかり、不安が消えた】

各費目の予算を決め、やりくり生活をスタートした

Mは初めて予算を立ててやりくりした。「あまりキツいと続かないとわかり、光熱費は年間の平均、食費は週1万2000円を目安に。多少のオーバーはOKにしました」。
【使える額が決まり、予算意識が高まった】

「月7万円の保険料」「1着1万円の子ども服代」2大出費モンスターに遭遇

Mの家計は、高額な保険料と子ども服代に侵略されていた!「保険は勧められると断れず、貯蓄型も含めて保険料は月7万円にも。子ども服も好きなブランドには目がなく、セールで5万円使うことも……」。

損が出ても「勉強代」と思って解約!

Mは保険について調べ、ムダな保険を解約した!「子どもは医療費がかからないのに、医療保険に2口も入っていて。一時的に損したものの2万円以上を貯蓄に回せるように」。
【人生トータルで考えたらおトク】

デザインより清潔感!!1着1000円で充分!

高いブランド服を、「キツくて嫌い」と娘に言われ、Mは反省。「ブランド品は親の自己満足。汚れやサイズアウトが気にならないプチプラで充分でした!」。
【プチプラでもおそろならカワイイと発見】

子どもが3人になり"食費アゲアゲ怪獣"との戦い

Mは家計簿を見て、食費の使いすぎが気になった。「子どもにはたくさん食べさせなくちゃと、スーパーに行くとついよけいに買いすぎるのが原因。食費を下げようと、1週間分の献立を考えたりもしましたが、続かなくて」。

生鮮品は専門店で買えば安くておいしい!!

献立では攻略できないと悟ったMは、買い方に目を向けた。「お店に行くと目移りしてムダ買いするので、宅配を中心に。生鮮品は、精肉店などの専門店で買うことにしたら、必要な物を欲しい量だけ買えてムダが出ず、ラクに予算内に収まるように!」。
【肉の値段とにらめっこがなくなった】

念願のマイホームを買った直後、天災で夫の収入が激減

マイホームに引っ越し、ウキウキの毎日が一転。Mに、ピンチが訪れる!「夫の仕事は建築関係なのですが、その年は雨と台風が多く仕事に出られない日が続いて。ローンを抱えたのに収入が減り、赤字続きに……」。

習い事をやめて子ども費カット。出勤前の30分を朝勉タイムに

勉強する女の子、手
miya227/gettyimages

赤字削減のため、Mは3人の子どもの塾を思い切ってやめた。「その代わり、私が先生になり朝学習を。朝ごはんを簡単にし時間を捻出。子どもの朝の勉強が習慣になり、棚からぼた餅」。
【「やればできる」と自信がついた】

運気が上がるように、トイレ掃除を頑張った

やるべきことを頑張ったら、あとは運。「トイレ掃除で金運が上がると聞き毎日ピカピカに。気分がスッキリし、暮らしもていねいに。掃除しながら"夫の仕事が増えますように"と祈る」。
【運も味方につけることが大事と学ぶ】

職場で出会ったおばあちゃんの言葉

「人生、なるようにしかならへんで~」に救われる。
「勤務先の患者のおばあちゃんの言葉で、先のことはだれもわからないし、思い詰めても仕方ないと実感。この言葉を思い出すと自分の気持ちにいったん区切りをつけられ、次に進めるきっかけに!」。

イライラ攻略のカギは「ありがとう脳」だった!

黄色い紙と白い背景に幸せな笑顔の絵文字の描画。
zakokor/gettyimages

赤字との闘いに疲れ果てたMは、夫に八つ当たりして自己嫌悪。「ケンカしても疲れるだけ。文句を言う前に、今の生活があるのは私1人の力じゃないことを思い出すようにしたら、小さいことが気にならなくなって。なんとかなるさと前向きに考えられるように」。

たたみかけてやって来る「子ども費」の嵐

食費を予算内でやりくりできるようになっても、読めないのが子ども費。「制服や体操着、本、絵の具、靴、写真代……と、3人の子どもから次々に出費が。予定外の出費が多いから、やりくりがくずれる原因に」。

日用品費の中に隠れた子ども費をあぶり出し

Mは、読めない出費を撲滅するため、子ども費を書き出してみた。「学童や給食費、保育園代は固定費。それ以外に使える、子どもの専用予算をつくればいいと気づきました!」。
【予算がくずれなくなった】

子ども費として4000円を積み立てる

Mは、何にでも使える子ども費として4000円の積み立てを始めた。「使わない月もプールしておけば、制服や靴など高めの物も買える。急な出費がきてもへっちゃらに!」。
【気持ちよくお金を出せるようになった】

最後の壁は夫との家事分担、最大の敵との戦い

夫は家事を手伝ってくれるものの、仕事が不規則。「家事の"担当"が定着せず、効率の悪さに悩む日々。何度も頼んだり説明したりするのに疲れ、やりくりにも悪い影響が」。

夫にも手伝ってほしい掃除は頻度別に書いた

毎日、週2、月1の頻度別に掃除したい場所を表示。「書いておけば気づいてくれ、"やっとくよ"と動いてくれるように。私の負担が減って、やりくりのゆとりを保てました」。

たまのお願い事は冷蔵庫にメモ

お願いしたい家事は、口でいうより箇条書きにして貼ると効果的。「目につくと私も忘れないし夫も気にかけてくれ、一緒にやってくれる。夫婦のチームワークも深まります」。

ポイ活や投資にも挑戦する"お金賢者"になった!!

不動産投資、不動産価値
flyingv43/gettyimages

「お金の勉強が楽しくなり、株にもチャレンジ。株主優待や配当狙いで買い、少しずつ資産も殖えてます。まさかダウ平均株価を気にするようになるなんて自分でもビックリ」。

Mさんの2大プラス思考

1 "仕方ない困難"は受け入れる

2 感謝の気持ちを持つ
「私にとって大きかったマインドチェンジはこの2つ。現状を受け入れて、周囲への感謝の気持ちを忘れないことが、ネガティブなループから抜け出す近道でした。これからも、ずっと大切にしていきたいです」。

参照:『サンキュ!』2020年9月号「無理せず貯めている人は『プラス思考』でした!」より。掲載している情報は2020年7月現在のものです。構成/坂井勇太朗(風讃社) 編集/サンキュ!編集部

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