熱帯夜が続く夏の夜、なかなか寝つけなくてイライラ焦る…そして朝から体がだるいといったことはありませんか?
スッキリ眠れないと、翌日の活動や気分に影響しますよね。夏バテしないためにも「眠れる」ことは大事です。
今回は、夏の夜の寝つきを良くするオススメ食材の組み合わせや食べ方を看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。

寝つきを良くするオススメ食材
夏に寝つきが悪くなる原因のひとつが「体に熱がこもっていること」人の体は徐々に体の熱が冷めていくことで眠りに入っていきます。
しかし、夏の暑さで体に熱がこもり、その熱が上手く抜けないと、なかなか寝つけない状況になります。体の熱を取ってくれる食材を活用することは、夏の睡眠状態を良くすることに繋がるんですよ。
体の熱を冷ましてくれるおススメ食材は、トマト、なす、キュウリなどの夏野菜や夏の食卓に良く出てくる冷ややっこ(豆腐)などです。
効果倍増!おススメの組み合わせは?
寝つきを良くしつつ、夏バテを予防する消化に優しい組み合わせをご紹介しますね。
鶏むね肉×トマト×しめじ
消化に優しく体力を補ってくれる鶏むね肉は疲労回復の優秀食材。そんな鶏むね肉をしめじの入ったトマトソースと合わせてみませんか?トマトは体の熱を冷まし、しめじの食物繊維で腸内環境を整えることで、夏に落ちやすい体力を底上げする効果が期待できます。
とうもろこし × 豆腐 × 青じそ
とうもろこしをミキサーにかけて冷製スープを作る際に、豆腐を一緒に使いつつ、トッピングに青じそを乗せるのがオススメです。
豆腐には体の熱を冷ます力があります。そして、とうもろこしの消化を助ける力は消化に使う体力の省エネに繋がります。また、青じそにはめぐりを良くしてリラックスを促す効果が期待でき、眠る前に心をゆるめる助けになってくれます。
なす × みょうが × 黒ごま
夏野菜の代表格、なすは炒め物や焼きなすのイメージがありますが、和え物にするのもオススメです。なすとみょうがの和え物に黒ゴマをトッピング。
なすが体の余分な熱を取り、みょうがは青じそと同様にめぐりを良くしてくれます。黒ごまは、「生命力のタンク」と呼ばれることもある五臓の腎に力を与えてくれるんですよ。
食べ方が睡眠に影響するって知ってた?
実は、夏の寝つきの悪さには「何を食べるか」だけでなく「どのタイミングで食べるか」も大きく関わってきます。夜に体の熱を冷ますことが睡眠モードに入るために大切なので、夕食に体の熱を冷ます食材を摂ることがオススメです。
さらに、できるだけ眠る3時間前に夕食をすませておくことと、消化の良いものを良く噛んで食べることも重要です。なぜなら、消化のために内臓が活発に動いている状況では体が睡眠モードに切り替わりにくいからです。特に、揚げ物やこってり脂っぽい食事は消化に時間がかかるため、寝つきが悪くなる原因になります。
夕食は、熱を冷まして、消化に良いものを食べ、食後はリラックスする。そんな体の内側から涼しく整える習慣を取り入れて、ぐっすり眠れる元気な夏を過ごせますように。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部