夏の定番野菜のひとつ、トマトは鮮やかな赤色やジューシーな外観で、夏の疲れが蓄積して食欲がなくても食べやすいですよね。
じつは、トマトには夏の疲れを癒す力があり、その力は食べ合わせでさらにUPできるんです。今回は看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこが、トマトの夏バテを癒す力と、オススメの食べ合わせをお伝えします。

トマトが夏の疲れを癒す理由
薬膳ではトマトは体にこもった熱を冷ましてくれると考えます。さらに、暑い季節に消耗しやすい体に必要な潤い成分を補ってくれる力もあるんです。
そして、栄養学的にも、クエン酸という疲労回復に役立つ成分が含まれているため、屋外に出て活動する予定がある日に前もって食べたり、汗をかいて疲れた後に食べるのもおススメです。
トマトの夏バテを癒す力をUPさせる食べ合わせ
トマトと青魚
サバやイワシなどの青魚は、体力を与えつつ血の巡りをよくしてくれます。汗で水分が奪われると血の巡りが悪くなることもあるため、トマトで体を潤しつつ青魚の力を使って血を巡らせることで疲労が回復しやすくなります。
さらに、青魚には体を温める力もあるため、冷房などでトマトの冷やす力が気になるときに冷やす性質を和らげてくれる効果も期待できます。
トマトにも青魚にも抗酸化作用があるため、紫外線をたくさん浴びた日の美容ケアにもオススメです。
トマトとアサリ
スープやパスタでよく見かける組み合わせですよね。暑い夏は貧血をおこしやすいなど、血の元気度が消耗されやすいのですが、アサリは血を元気にしてくれる食材です。
さらに疲労回復に効果があるとされるタウリンも含まれているので、トマトの酸味で食欲を刺激しつつ夏に積極的にとりたい食材のひとつです。
生理中に元気が欲しいけれど食欲がなくて…スープや麺類なら食べられそうといったときにオススメです。
トマトと枝豆
女性に不足しがちな鉄分は、疲れや貧血の予防改善に効果的です。青魚やアサリにも鉄分は含まれていますが、枝豆にも含まれています。しかも、トマトに含まれているビタミンCは鉄分の吸収を助けてくれるんですよ。
さらに、枝豆は夏の飲食で疲れがちな胃の働きを助けてくれるので、トマトといっしょによく噛んで食べることは、胃を労わりつつ夏の疲れを癒すことに繋がります。
体調に合わせて工夫したほうがよいことも
体の熱を取ってくれるトマトの性質はうれしい反面、エアコンや冷たい飲食物で冷えた体にとっては「冷やしすぎ」になってしまうことが心配です。
トマトは調理で熱を加えると冷やす性質が和らぎます。例えば、トマトが主役のミネストローネスープをつくったときに、屋外活動で体が熱い家族は冷製スープで、冷えが気になる家族は温かくして食べるなどの調整をしましょう。
見た目からも、ほのかな酸味からも食欲をそそるトマトは夏の健康づくりの味方。体調に合わせて食べ合わせや食べ方を工夫して賢く活用しましょう。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部