秋になると「抜け毛が増えた気がする」「髪がパサつく」「髪にツヤが無い」など髪に関するお悩みが増えがちです。大きな原因は2つ。
夏の間に受けた紫外線や乾燥などの蓄積されたダメージが表面化すること。そして、もうひとつは夏の間に「美しい髪を作る力が弱る」体質に傾いたことです。
今回は、髪ダメージを体の内側から整える食事や生活習慣について、看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。

髪のダメージがおきやすい体質かチェック!
薬膳のベースとなる学問、中医学では「髪は生命活動に必要な血の余り物で作られる」と考えます。つまり、栄養たっぷりの元気な血がたくさんあれば美しい髪が作られるということです。
しかし、夏の暑さで水分が失われがちだったり、疲れやすかったりすると、美しい髪を作るために必要な「血の元気度」がダウンする血虚(けっきょ)という体質に傾きやすくなります。
生理のある女性は元々、血虚になりやすい傾向があるのですが、暑い季節はとくにそのリスクが高まります。血の元気度がダウンしている血虚体質に傾いていないかチェックしてみましょう。
血の元気度が落ちていないかチェック
・顔色が青白い、またはくすんでいる
・めまいや立ちくらみが起こりやすい
・目の乾きや疲れを感じやすい
・爪が割れやすい、薄い
・生理の経血量が少ない
・髪が細くなった、抜け毛が増えた
・スマホなどディスプレイを見る時間が長い
・寝つきが悪く夢をよく見る
あてはまる項目が、1つでもあれば血の元気度が下がっている可能性がありますので、ケアをスタートしましょう。
髪を元気にするオススメ食材
血の元気度を上げる力がある食材は
・ほうれん草
・にんじん
・ナツメ
・牛肉などの赤身肉
・鶏肉
・牡蠣
・レバー
・イワシ
・サンマ などです。
ヘアケアに繋がる生活習慣
血の元気度を上げるには「血の消耗を防ぐ」生活習慣が大切です。
・眼の酷使は血を消耗するので、スマホなどのディスプレイを見る時間をできるだけ短くする
・中医学では血は夜寝ている時に作られると考えるため、23時までの就寝を心がける
・生理中は無理をせず体と心をいたわる
・ストレスや頭の使いすぎ、悩み過ぎも血を消耗するため、ストレスケアを心がける
髪のツヤなど髪質は、外見の印象を左右しますよね。血の元気度を上げて、ツヤのある美しい髪を取り戻しましょう。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持ち令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部