【管理栄養士監修】気になる「レーズンパン」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/07/19
この記事では「レーズンパン」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
レーズンパンを食べると太りやすい?
レーズンパンは甘みのあるレーズンが練り込まれているため、食パンよりも食べ進めやすく、ついつい食べすぎてしまうというかたも多いのではないでしょうか。
レーズンパンに含まれるレーズンには、ふだんの食生活で不足しがちな栄養素が多く含まれているため、ダイエット中の強い味方にもなります。
しかし、カロリーや炭水化物量がそれなりに含まれているため、食べる量には注意が必要です。
レーズンパン1食分のカロリー
レーズンパン1枚分(60g)のカロリーは161kcalです。この数値は、一般的なバターロールにレーズンを加えた場合のカロリーで、デニッシュ生地やフランスパンにレーズンを加えた場合のカロリーとは異なります。
最近では、パンの中央にマーガリンやバターが入ったレーズンパンもよく見かけますが、この場合もカロリーは変動します。市販のレーズンパンは、メーカーによってもカロリーが異なりますので、購入の際はカロリーをよく確認するようにしましょう。
レーズンパンの炭水化物量は?
レーズンパン1枚分(60g)の炭水化物量は30.66gです。食パン1食分(60g)の炭水化物量が28.02gなので、レーズンパンを食パンに置き換えても、それほど炭水化物の摂取量を減らすことはできません。
炭水化物の摂取量を気にしていたりダイエット中のかたでも、無理にレーズンパンを食パンへ置き換える必要はないでしょう。
レーズンパンに含まれるレーズンの栄養素
レーズンパンに含まれるレーズンには、カリウムや鉄分などの栄養素がたっぷり詰まっています。レーズンは調理不要で手軽に食べられるため、これらの栄養を補える食べ物です。
ここからは、レーズンの栄養素について紹介していきます。レーズンが持つ栄養素とその働きについて知り、ダイエット中も上手にレーズンを摂取してみましょう。
カリウム
レーズンは生のぶどうと比較して約5倍のカリウムを含んでおり、カリウム不足が原因とされる夏バテや、むくみを予防する効果があります。
カリウムが不足すると食欲不振やだるさなどの症状が現れますが、レーズンは1粒1粒が小さいので、食欲が減退していても食べやすく、不足したカリウムを手軽に補うのに適しています。
食物繊維
レーズンは、『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』の2種類の食物繊維を含んでおり、腸内環境を整えておなかの中をきれいにします。
それぞれの食物繊維が持つ特徴や働きには違いがあるため、両方をバランスよく摂取する必要がありますが、ふだんの食生活では水溶性食物繊維が不足しやすい傾向にあります。
水溶性食物繊維は、胃腸内をゆっくり移動することで空腹感を抑えて食べすぎを防ぎ、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。そのため、ダイエット中は水溶性食物繊維を含むレーズンを積極的に摂取するのがおすすめです
鉄分
多くの女性に不足しがちな鉄分も、レーズンには多く含まれています。
鉄分が不足することで現れる症状として、めまいや立ちくらみを思い浮かべるかたも多いでしょうが、疲れやすさや息切れなどの症状も、鉄分不足が引き起こしている可能性があります。
外食に頼らざるを得ないいそがしい日々のなかでも、おやつなどでレーズンを取り入れるようにすると、手軽に鉄分が補給できるでしょう。
ポリフェノール
レーズンには、抗酸化作用の強いポリフェノールも豊富に含まれています。
抗酸化とは、体内の酸化を抑え、老化や生活習慣病などを引き起こす活性酸素を無害化することを意味します。抗酸化作用は、健康な生活を送るのに重要な役割を果たしています。
レーズンにはアントシアニンと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれており、おもに視力回復に効果があるとされています。
レーズンパンを食べるときのポイント
栄養たっぷりのレーズンが入ったレーズンパンですが、甘くて食べ進めやすく、半分以上が炭水化物で占められているため、食べるときには注意が必要です。
ここからは、レーズンパンを食べるときのポイントについて説明します。ポイントを押さえて、レーズンパンをおいしく食べましょう。
ゆっくり噛んで食べる
レーズンパンを食べる際は、よく噛んで、ゆっくり食べるようにしましょう。
レーズンパンは甘味があるため、ついつい食べすぎてしまうというかたも多いのではないでしょうか。よく噛んで食べることで、脳は満腹のサインを受け取りやすく、少量でも満腹感を得やすくなるため、食べすぎを防ぐことができます。
また、よく噛むことで内臓脂肪の分解を促進するとも言われており、ダイエットの効果も期待できそうです。
バターやジャムを塗らない
レーズンパンは、バターやジャムを塗らずにそのまま食べるようにしましょう。
レーズンパンにバターを塗ると、レーズンとバターの風味がマッチしてよりおいしく食べることができますが、そのぶんカロリーが増えてしまいます。ダイエット中などはそのまま食べるのがおすすめです。
夜に食べない
レーズンパンは夕食や夜食として食べることは避け、日中に食べるようにしましょう。
人間の体内にはビーマルワンという脂肪合成を促進するたんぱく質がありますが、16時以降はビーマルワンの働きが活発になるため、脂肪として蓄積されやすくなってしまいます。
日中はビーマルワンの量が減少するので、朝食や昼食、または15時ごろまでのおやつにレーズンパンを楽しむのがおすすめです。
野菜などといっしょに食べる
レーズンパンを食べる際は、野菜などの食物繊維を多く含む食材もいっしょに食べるようにしましょう。レーズンパンにも食物繊維が含まれていますが十分とは言えないため、おかずやスープなどでさらに食物繊維を取り入れる工夫が大切です。
カロリーをとりすぎないことだけでなく、食べたときの血糖値を上げすぎないようにすると、太りにくくすることに繋がります。
空腹時に炭水化物が多い食事をすると、血糖値が急上昇し、インスリンというホルモンの働きによって体に脂肪が溜め込まれやすくなってしまいます。そのため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる食物繊維を多く含んだ野菜、海藻、きのこなどをいっしょに食べることがおすすめです。食事の最初にそれらを取り入れることで、より効果が期待できるでしょう。
レーズンパンのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
レーズンパンは、食パンなどと比較しても特段にカロリーや炭水化物量が高いわけではありません。しかし、栄養豊富なレーズンの甘味で食べ進めやすくなってしまうため、食べ方に注意が必要です。
レーズンパンの食べ方を工夫して、おいしくレーズンの栄養を摂取しましょう。