スライスのパン、チョコレートクリーム

【管理栄養士監修】気になる「チョコパン」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介

2022/07/20

この記事では「チョコパン」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

>>>管理栄養士 ゆかりの記事をもっと見る

チョコパンを食べると太りやすい?

チョコパンには、チョコレートクリームと一緒のもの、チョコをパン生地に練り込んだもの、パンをチョコレートでコーティングしたものなど、いろいろなタイプのものがあります。

チョコパンに使用されるパンにも種類があり、フランスパン、ドーナツ、クロワッサンなどさまざまです。チョコパンは、種類によってカロリーや炭水化物量が異なるため、選び方次第では太りやすくなるといえます。

食べ方を工夫したりカロリー低めのチョコパンを選ぶことで、カロリーが気になる人でもチョコパンを楽しむことができるでしょう。

チョコパン1食分のカロリー

チョコレートやココアをパン生地に加えたチョコパン1個(83.5g)あたりのカロリーは、239kcalです。

ご飯1膳160gのカロリーは269kcalですが、チョコパンの方が満腹感は少ないのにカロリーにそこまで大きく差がありません。同じようなカロリーであってもグラム数はご飯の方が多いため腹持ちはご飯の方が良いでしょう。

チョコパンの炭水化物量は?

チョコパン1個(83.5g)あたりの炭水化物量は34.73gで、これは138.92kcalに相当します。一方、チョコパン中にたんぱく質は5.93g、脂質は7.96g含まれていることから、炭水化物が大部分を占めていることがわかります。

チョコパンを食べるときのポイント

チョコレートコルネット
bhofack2/gettyimages

チョコパンは、甘みがあることからお菓子のような感覚で食べてしまう人も多いでしょう。太りにくく食べるためには、栄養バランスを整えながら食べるようにするのがおすすめです。

ここからは、チョコパンを食べるときのポイントについて紹介していきます。

間食ではなく食事として食べる

間食とは、1日3度の食事以外にエネルギーとなるものを飲食することを指します。間食における1日の目安カロリーは、200kcalほどといわれています。チョコパンは1個(83.5g)あたり239kcalであるため、間食として食べるとカロリーオーバーとなってしまいます。

チョコパンを間食にする場合は、一度に食べる量を減らして200kcalに収めるようにするのがおすすめです。なお、食事の主食として食べるようにすると、1日の摂取カロリーのバランスが取りやすくなるでしょう。

野菜スープと一緒に食べる

食事にチョコパンを取り入れるときは、野菜を入れたスープと一緒に食べると良いでしょう。

野菜には、チョコパンに不足している食物繊維のほか、ビタミンやミネラルも多く含まれています。例えば、パセリにはビタミンCやカリウムや食物繊維、ブロッコリーにはビタミンB2、グリンピースにはビタミンB1や食物繊維が含まれており、農畜産業振興機構の栄養成分別野菜ランキングでそれぞれTOP10に入っています。

これらの栄養素をバランスよく摂り入れると、糖質の吸収を穏やかにしたり、食べたものを効率よくエネルギーへ変えてくれる働きがあるので、美容や健康維持に役立ちます。

生野菜を1回の食事で大量に食べるのはなかなか大変ですが、スープにすることでかさが減るため、生食よりも野菜を多く摂取しやすくなります。また、数種類の野菜を1度に摂取することもできるでしょう。

運動前に食べる

ダイエットでは、体に蓄積された脂肪を燃焼させるのが理想です。しかし、食事からの炭水化物(糖質)が不足している状態では、たとえ運動したとしても、体脂肪がうまく燃焼されなくなるということが知られています。さらに、空腹の状態で運動をしてしまうと、筋肉を分解してエネルギーに変えてしまう可能性があります。

まったくの空腹で運動を開始するよりは、運動前に多少の糖分を補っておくことが大切です。ダイエット中にチョコパンを食べる際は、運動前に食べるようにすると効率よくエネルギーとして消費されやすくなるでしょう。ただし、脂質が多いほど消化に時間がかかりやすいため、できるだけあっさりとした種類を選ぶのがおすすめです。

よく噛んで食べる

よく噛んで食べることには、消化の助けになることのほか、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐといったメリットもあります。

厚生労働省が発表する国民健康・栄養調査の結果では、肥満(BMI25以上)の人は肥満ではない人に比べて「食べる速度が速い」と答えた割合が高いことがわかっています。

食事の速度が速い人は、満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまうため、肥満になりやすい傾向があります。チョコパンを食べるときは、一気に食べてしまうのではなく、ゆっくり時間をかけてよく噛み、味わいながら食べるようにしましょう。

低糖質のチョコパンを選ぶ

炭水化物には、糖質と食物繊維が含まれています。チョコパン1個(83.5g)あたりの炭水化物量は34.73gで、その中で食物繊維は1.12gしか含まれていません。したがって、チョコパンに含まれる炭水化物のほとんどは糖質ということになります。

チョコパンのように糖質が多い食べ物は、食後の血糖値を急上昇させやすく、体に脂肪を溜め込みやすくしたり食欲を増進させることが考えられます。そのため、食物繊維を含むものと組み合わせて食べたり、低糖質のチョコパンを選ぶようにするとよいでしょう。

チョコパンのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!

チョコパンには炭水化物(そのうちの糖質)が多く含まれており、間食として食べるにはカロリーが高めといった特徴があります。チョコパンは間食よりも食事として食べるのがおすすめですが、その際は栄養の偏りをほかの食品で補うことを考えるとよいでしょう。

チョコパンのカロリーや炭水化物量について正しく把握したうえで、食べ方を工夫していきましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。


参考サイト

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND