【管理栄養士監修】気になる「けんちん汁」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/10/26
この記事では「けんちん汁」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
けんちん汁を食べると太りやすい?
けんちん汁とは、ニンジンやレンコン、ゴボウなどの根菜類と豆腐、こんにゃくなどを使った汁物です。一般的なけんちん汁は材料をごま油で炒めて、だしを加えて醤油などで味を調えます。
野菜が多く摂れるけんちん汁は、太りやすい料理とは言えません。ただし、カロリーを気にする人の場合は、食べる際に注意が必要ながもあります。
けんちん汁のカロリーや栄養素などについて見ていきましょう。
けんちん汁1食分のカロリー
けんちん汁のカロリーは、お椀一杯あたり(180g)で67kcalとなります。
なお、このけんちん汁の具材は根菜や豆腐、こんにゃくなどで、醤油と和風だしで作る「すまし汁」がベースです。肉類やうどん、味噌などを加える場合は、カロリーが異なってくるでしょう。
けんちん汁の炭水化物量は?
けんちん汁の炭水化物量は、お椀一杯(180g)で8.93gです。そこから、食物繊維を引いた糖質は6.52g含まれています。
ダイエット中などでカロリーが気になる方は、カロリーだけでなく糖質の量も確認しておきましょう。糖質を減らしたい場合は、具材の量を変えたりすることで調整が可能です。
けんちん汁を食べることで期待できる効果
けんちん汁は、一度に多くの野菜を摂りやすいため、健康に気を使っている方にもおすすめのメニューです。
ここからは、けんちん汁の材料や特徴などから、けんちん汁を食べることで期待できる効果について解説します。
腸内環境を整える
食物繊維には、腸内環境を整えてくる整腸作用が期待できるでしょう。けんちん汁に含まれるごぼうなどの根菜類には食物繊維が多く、お椀一杯(180g)で2.41gも含まれています。
また、根菜類やこんにゃくなどのよく噛む食材は、消化液の分泌を盛んにします。そのため、けんちん汁は食べ物の消化吸収やあごの発達にも良いと言えるでしょう。
バランスよく野菜が摂れる
けんちん汁には数種類の野菜が使われているため、バランスよく野菜が摂取しやすいというメリットがあります。
野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維など人の栄養素を多く含んでいます。そのため、1日350g以上の野菜を摂ることで、食べたものを効率よくエネルギーに変えたり、生活習慣病などの予防や健康維持に役立ちます。一度に多くの野菜を摂りやすいけんちん汁で、野菜不足を解消しましょう。
けんちん汁をつくるときのポイント
野菜をバランスよく食べられ、食物繊維やビタミン、ミネラルを摂取しやすいけんちん汁は、ダイエットなどのカロリーが気になる方も取り入れやすいメニューです。しかし、具材の種類や食べ方を工夫すると、よりけんちん汁のメリットを享受できるようになるでしょう。
ここではけんちん汁を食べる際のポイントについて解説していきます。
根菜類の量を調整する
けんちん汁を取り入れたいけど、糖質が気になるという方は根菜類の量を調整しましょう。
レンコンやニンジン、ゴボウなどの根菜類には他の野菜よりも糖質が多く含まれています。摂り過ぎた糖質は消化吸収されると血糖値を上昇させ、体に脂肪を溜め込みやすくします。
そのため、調理する際は根菜類の量を減らし、代わりに糖質の少ない食材を増やしましょう。根菜類の中でも大根の糖質は少なくなっているため、大根に置き換えるのもおすすめです。
きのこやこんにゃくを増やす
けんちん汁を食べるときは、きのこやこんにゃくの種類や量を追加することをおすすめします。
きのこやこんにゃくは、9割が水分で脂質がゼロに等しく、低カロリーな上に食物繊維が多く含まれている食材です。食物繊維は食べごたえを増やし、満足感を得やすくしてくれます。
そのため、けんちん汁にきのこやこんにゃくを追加すると食物繊維の摂取量がさらに増え、食事全体の食べ過ぎを防いでくれるでしょう。
具材を大きめに切る
けんちん汁をつくるときは、具材を大きめに切ることがおすすめです。
食べ物をよく噛むと消化酵素がより分泌されるため、消化促進の効果があるほか、満腹中枢が刺激されることで肥満予防の効果が期待できます。そのため、けんちん汁の具材を大きめにすることで、咀嚼回数を増やしてそれらの効果が得やすくなるでしょう。
さらに、唾液の量が増えて虫歯を防いだり、神経の伝達を活発にして脳を活性化するといった働きもあります。調理のひと工夫で、健康やダイエットに役立ててみましょう。
けんちん汁のカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
食物繊維やビタミン、ミネラルが多く含まれた根菜類が入ったけんちん汁は、腸内環境を整えたり、野菜不足の解消に役立ちます。低カロリーなので、ダイエット中にも取り入れやすいと言えるでしょう。
ただし、根菜類は糖質が多い傾向にあるため、量や種類に注意しましょう。糖質の多い根菜の量を減らしてきのこやこんにゃくを追加する、具材を大きめに切るなど、工夫して食べることをおすすめします。