気になる「カレイの煮付け」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/03/13
この記事では「カレイの煮付け」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。
カレイの煮付けを食べると太りやすい?
カレイの煮付けは、甘辛いタレでふっくらとしたカレイを煮付けた料理です。魚の煮付けということで低カロリーだと考える人も多いのではないでしょうか?
しかし、糖質の高い砂糖やみりん、塩分の多い醤油で煮付けているためダイエット中や健康に気をつけている場合は、注意が必要な料理です。また、ご飯との相性も良よくついつい食べすぎてしまう可能性もあります。
一方で、カレイに含まれる栄養素で期待できる効果もあるため、一概に太りやすいとは言えないでしょう。
カレイの煮付け1食分のカロリー
カレイの煮付け1食分のカロリーは、308g(1尾(可食部))あたり317kcalです。
味付けにみりん、日本酒、砂糖、醤油、生姜を使用しています。カロリーの大部分は、マガレイ250gあたり238kcalとなっています。
調味料によるカロリーは、みりんが15gあたり37 kcal、日本酒15gあたり17kcal、砂糖3gあたり12kcal、醤油15gあたり11kcal、生姜10gあたり3kcalとなっています。
カロリーを抑えたい場合は、カレイそのものの量を減らすか、味付けを控えめにするなど工夫をしましょう。
カレイの煮付けの炭水化物量は?
カレイの煮付け1食分の炭水化物量は、308g(1尾(可食部))あたり12.63gです。
カレイの煮付けに使用されているマガレイ250gあたりの炭水化物量は、0.25gしか含まれておらず、調味料のみりん15gには6.48g、砂糖3gには2.98g含まれているため、この2つの調味料が大部分を占めていることが分かります。
そのため、炭水化物量を抑えたい場合はみりんや砂糖の量を減らしてみましょう。
カレイの煮付けを食べることで期待できる効果
ここからは、カレイの煮付けを食べることで期待できる効果をご紹介します。
ただカレイの煮付けを食べるのではなく、どのような効果が期待できるのかを理解し、知識の幅を増やして、ダイエットや健康に役立てましょう。
中性脂肪やコレステロールを減らす
カレイに含まれるタウリンには、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす効果が期待できます。
タウリンは、含硫アミノ酸様化合物の1つです。胆汁酸と結合することによってコレステロールを消費します。ほかにも、心臓・肝臓の機能向上、視力回復、インスリン分泌の促進、高血圧予防など、さまざまな効果が期待されています。
脂質の代謝を促す
カレイに含まれているビタミンB2には、脂質の代謝を促し皮膚や髪などを整える働きがあります。
ビタミンB2は、水溶性のビタミンです。糖質や脂質、タンパク質の代謝、エネルギー産生に重要な酸化還元酵素の補酵素としての役割があります。
ビタミンB2は、とくに脂質の代謝を助けることで、皮膚・粘膜・髪・爪などの細胞の再生を促進するため、「発育のビタミン」と言われています。発育促進に必要不可欠な栄養素です。
骨を丈夫にする
カレイに含まれるビタミンDには、骨を丈夫にする効果が期待されています。また、骨の健康維持に欠かせない脂溶性ビタミンです。
ビタミンDは、腸管で行われるカルシウムの吸収を促進し、骨の成長を助けたり、血中カルシウム濃度を調節したりなどの重要な役割を担う栄養素です。
ほかにもビタミンDには、殺菌作用のある抗菌ペプチドを生産し、体内に侵入したウイルス・細菌などに対して必要な免疫機能を促進させる効果が期待されています。
カレイの煮付けを食べるときのポイント
カレイの煮付けのカロリーや炭水化物量、食べることで期待できる効果をご紹介してきました。次は、ダイエットや健康などが気になる場合に活用できるポイントをご紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。
調味料の使い方を工夫する
前述でもご紹介しましたが、カレイの煮付けの味付けにはみりん、日本酒、砂糖、醤油、生姜を使用しています。
味付けを濃くしてしまうと、塩分や糖質をとりすぎてしまったり、いっしょにご飯も食べすぎてしまったりする可能性もあるため気をつけましょう。
減塩醤油や、糖質オフのみりん、化学的に合成され作られているカロリーゼロの人工甘味料なども販売されているため、このような調味料を検討してみるのも1つの方法です。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べることは、脳の満腹中枢の活性化や、血液の糖分濃度、全身のエネルギー代謝に関与しています。噛むことによって、脳の後部視床下部が刺激され、この刺激により神経伝達物質である神経性ヒスタミンの生成が促進されます。
この神経性ヒスタミンの生成によって、神経回路が働き満腹中枢が活性化します。そのため、少量の食事でも脳の満腹中枢が働き、食欲が抑えられます。ほかにも唾液の分泌増加により消化を助けてくれるなどの効果もあります。
食事を開始してから20分以上かけて満腹と感じるため、早食いは満腹感を得る前に食べすぎてしまうということです。
食物繊維の多い副菜を添える
カレイの煮付け1食分308g (1尾(可食部))に含まれる食物繊維は、0.22gです。
厚生労働省によると、1日の食物繊維摂取量は、18~64歳の女性18g以上、男性21g以上とされています。そのため、カレイの煮付けを食べる際は食物繊維の多い副菜を食べることで補いましょう。
食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれるため、腸の健康を保つために重要な栄養素です。また、腸の蠕動運動を促進させて便秘を防ぐなどの効果もあります。
いも類であればさつまいもや、里いも、こんにゃく、きのこ類であればしいたけや、しめじ、えのきからも食物繊維は摂取できます。また、主食であるご飯を白米から玄米や胚芽米、麦めしなどに変えてみるとよいでしょう。
生姜を入れる
カレイの煮付けには、生姜が使われており、臭みを消す効果と血行をよくし体を温める効果が期待できます。
生姜の辛みと香りは、ジンゲロールや、ショウガオールからきています。ジンゲロールが脱水し、加熱や乾燥によって生成されてできるのが、ショウガオールです。食材の生臭みを消してくれる消臭作用だけでなく、抗菌・殺菌作用もあります。
ほかにもショウガ成分には、身体を温め代謝の向上や、血行促進、抗炎症作用、鎮痛作用があると言われています。さらに、抗酸化作用も高いため、がんの予防にも期待されています。
カレイの種類に気をつける
カレイには、さまざまな種類があります。そして、種類によってカロリーも異なります。前述でご紹介したカレイの煮付けのカロリーにはマガレイが使用されていました。
カレイの煮付けに使用されているマガレイ250g(1尾(可食部))のカロリーは、238kcalですが、マコガレイ250g(1尾(可食部))のカロリーは248kcalです。わずかではありますが、マコガレイのほうがカロリーが高くなります。
これは、マコガレイは冬になると子持ちガレイへと変わることが理由だと言われています。子持ちになると、卵のカロリーもプラスされるため少しでもカロリーを抑えたい場合は子持ちではないカレイを選ぶとよいでしょう。
カレイの煮付けのカロリーや炭水化物量について知り食べ方を工夫しよう!
本記事では、カレイの煮付けのカロリーや炭水化物量、食べる際のポイントについて紹介しました。カレイの煮付けは、調味料の工夫や、いっしょに食べる副菜でほかの栄養素を補うことで、ダイエットや健康に気を遣う場合でも取り入れやすいメニューになります。
この記事で紹介したようなポイントを守り、おいしくカレイの煮付けを食べましょう。