じつはメリットだらけ!掃除のプロが「夏にも大掃除するべき」と話す納得の理由
2022/08/08
大掃除と言えば年末に行うものですが、掃除のプロは「夏こそ大掃除のタイミング!」と考えているんだとか。ライターの増田さんに取材してもらいました。
気温の高い夏は水を使った掃除をするのに最適!
ハウスクリーニングのプロによれば、夏は水まわりのお掃除をする最適な時期なんだそうです。というのも、年末は寒くて、水を使う掃除はおっくうになってしまいます。
たとえば、網戸など水を大量に使う掃除や、お風呂場やシンクなどの水まわりの掃除などです。夏だと水を使う掃除はむしろ楽しかったりします。そこで、水を使う掃除や水まわりについては毎年夏に大掃除並みに掃除しておくことをおすすめします。それによって年末の大掃除が楽になること請け合いです。
レンジフードの油汚れは気温の高い夏に取りましょう
レンジフードは年末の大掃除のときに掃除する人が多いかもしれません。しかし、レンジフードのフィルターやシロッコファンの油汚れは冬よりも気温お高い夏のほうが落ちやすいのです。
掃除の仕方ですが、外してすぐにゴシゴシ洗うのはNG。効率よく掃除するには、まず、アルカリ性の洗剤を入れたお湯に浸してしばらく置きます。こうしておけばだいたいの汚れは落ちています。それからこびりついている汚れなどを取って、水洗いします。
これまで年末しか掃除していなかったという方はぜひ夏にやってみてください。汚れの落ち方の違いに気がつくはずです。
窓ガラスや網戸の掃除
外に出て水を使う掃除の代表といえば、窓や網戸の掃除ではないでしょうか。冬はどうしてもおっくうになってしまう掃除ですね。夏の涼しい時間にベランダなどに出て、たっぷり水を使って掃除しましょう。
網戸は外して、表と裏の両側から掃除機をかけてホコリを吸い取ります。次に重曹水を作って、網戸に吹き付けます。まんべんなく吹き付けたら、10分ほどおいて、水で洗い流します。
ガラス窓は、丸めた新聞紙に水をつけて拭きます。新聞紙のインク成分が汚れを取ってくれます。最後は水をかけて汚れを流し、よく水分を拭き取ります。
水を使う浴室まわりの掃除も夏に!
大量の水を使う浴室まわりの掃除も冬はおっくうになってしまいがち。そこで、夏のうちに少しでも汚れを落としておきたいところです。
浴室の掃除の手順を紹介しましょう。まずは、換気をすること。浴室全体に水をかけてざっと洗います。水を流すのは高いところから低いところ。天井から壁、床へ水を流します。
洗剤で洗っていきますが、それも高いところから低いところです。天井はフロアモップにキッチンペーパーを巻き、そこへ洗剤を吹き付けて掃除をします。
天井から壁、浴槽を掃除し、最後に排水口を掃除します。全体の掃除をし終わったら再び水を天井からかけていきます。そして、浴室の掃除の最後は水滴をすべて拭き取ることを忘れずに。水滴を残してしまうと、それが汚れにつながります。
玄関やベランダなど外との境界
夏の掃除がいいのは、日照時間が冬に比べて長いことです。朝や夕方などまだ明るく、気温も高いので、水を使った掃除をしましょう。
玄関などいきなり水をかけてしまうとホコリなどがこびりついてしまうため、まずは箒とちりとりでホコリを取り除いてから、水をかけて、デッキブラシなどでごすります。最後はよく水で汚れを流しましょう。
夏は気温が高く、乾くのも早いのが夏掃除のメリットですね。
夏掃除のまとめ
夏は水を使った掃除をするのが楽しい季節です。とくに子どもは水遊びが好きですから、遊びも兼ねて親子で掃除してみてはいかがでしょう。
ただし、夏の掃除で気をつけてほしいのは、熱中症です。ついつい熱心になることで水分補給を忘れてしまうと、熱中症になってしまう場合があります。こまめな水分補給や休憩しながら掃除をしましょう。
◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。