掃除のプロが教える!カビを発生させない掃除術

2022/10/14

カビが発生しやすい季節といえば梅雨ですが、じつは秋も注意が必要。その理由は、気温20~28℃、湿度70~80%以上というのがカビの発生しやすい環境になるからだそうです。

そこで、今回はカビを発生させない掃除術をご紹介。ライターの増田剛己さんがハウスクリーニングのプロに取材してくれました。

WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・...

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先に結論→カビ対策は「当たり前のことをちゃんとやる」

今回、秋のカビ対策というテーマでハウスクリーニングのプロに取材をしましたが、先に結論を言うとカビ対策をするうえで何か特別なことは必要ありません。

当たり前のことをしっかりやれば、それがカビ対策になるわけです。しかし、当たり前のことを当たり前にやるのがじつはむずかしい!以下にご紹介する内容、「そんなのいつもやっているよ」と思わずに、しっかりと実践してみてください。

1.こまめに掃除をする

ハウスクリーニングのプロによれば、カビを増殖させないポイントはカビの栄養を除去すること。具体的にはホコリ、食べ物カス、繊維クズなど。つまり、こまめに掃除をするということですね。なんだ、あたりまえじゃないかと思われるかたも多いかと思いますが、この当たり前のことを怠っているとカビが発生するのです。

お部屋ならば、こまめに掃除機をかけるか、フロアモップを使ってホコリを取りしましょう。お風呂場ならば、皮脂汚れ、石鹸カス、髪の毛といったものがカビの栄養になります。こまめに掃除することをおすすめします。キッチンでは食べ物のカスやぬめりがカビの栄養源になるので、すぐに取り除きましょう。

そのほかの場所も同様にカビの発生、増殖を抑えるためにもこまめに掃除をしましょう。

2.換気をする

ホームルーム天井換気
AndreyPopov/gettyimages

カビを発生させる原因のひとつは湿気です。キッチンやお風呂場などの水まわりの掃除の場合、閉め切って掃除をしていると湿度が高くなってしまいます。そこで掃除をするときは必ず換気をして空気を入れ替えながら行いましょう。

また、掃除のときだけではなく、たとえばキッチンならばお料理をする場合やお皿を洗うときなどは必ず換気をしましょう。

お風呂場なども使い終わったら必ず換気をしましょう。もちろんお風呂場を掃除するときは換気を忘れずにしましょう。

プロのハウスクリーニングの場合、業者によっては大きな扇風機を使って換気をしながら掃除することもあります。

3.水分を残さない

掃除を終えたあと、水滴を残さないようにすることも重要です。ハウスクリーニングのプロは、掃除の最終段階できれいに水滴を拭き取ります。そうることで、カビの発生を防ぐことができるのです。

せっかくきれいに掃除をしたならその状態を保ちたいものです。そのためにもぜひ水滴を残さないようにしましょう。お風呂場の掃除では天井から壁などの水滴を取りましょう。乾いた雑巾で拭いてもいいのですが、スクイジーという水切り道具を使うと簡単です。スクイジーは百均などでも売っているので、ぜひ買って使ってみましょう。

また、キッチンのシンクなども掃除したあとはきちんと水滴を拭き取ります。また、食器洗い用のスポンジなどもしっかり水気を絞っておきましょう。また、古くなったスポンジはいつまでも使わず新しいものに変えましょう。

4.カビの早期発見を心がける

カビは発生してすぐだとカビ取り洗剤などで除去するのは簡単です。大変なのは増殖してしまってから取り除くことです。そこで、まだ小さなうちに発見して取り除くことがおすすめだとハウスクリーニングのプロは言います。

見える場所はすぐに見つけやすいのですが、問題はいつも見ない場所です。たとえば、シンクの下、下駄箱、お風呂場のヘアキャッチャーなど、ふだんは見ない場所もこまめに開けて、カビがあるかどうかをチェックしましょう。

カビを増殖させない方法は早期発見して、早期に除去することです。

家族の健康のためにもカビ対策を!

カビが大量に発生してしまう原因は、湿度と水分です。そして、カビが増えるのは栄養分があるからです。湿度、水分、栄養分になるものを取り除くことで、カビの発生や増殖を抑えることができます。

また、カビが大量に増殖してしまう原因は、最初に発生したカビに気がつかないことです。ふだん目につかないところをこまめに見てまわりましょう。

カビは人体にも悪影響を与えます。家族の健康のためにもカビから家を守りたいですね。


◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。

 
 

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