【旬食材】おいしい「さつまいも」を食べたいときに見るべき場所って?野菜ソムリエおすすめの選び方を紹介
2023/09/15
秋の到来とともになぜか毎年食べたくなる、さつまいも。
最近は、スーパーでも複数の品種が並んでいることがあり、昔から聞き慣れた「鳴門金時」だけでなく、さまざまな品種が手に入るようになりました。せっかくなら、おいしいさつまいも、しかも好みに合った食感のさつまいもを選びたいですよね。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、後悔しないさつまいもの選び方を教えてもらいます。
見た目のポイントは「ふっくら」
おいしいさつまいもを選ぶには、ふっくらしている形のものを探しましょう。
へこんでいる部分があってデコボコしているような形のものは、身がやせてしまっていたり、繊維質が多かったりします。
よく「丸っこいものを選びましょう」という説明も目にするのですが、さつまいもは品種によってもともと丸っこいものから細長いものまでありますし、場合によっては丸々と太りすぎているとおいしくないものもあります。
そのため、「丸い」というより「ふっくら」していてへこんでいない点に注目してください。
また、表面の皮にツヤがあり、すべすべした見た目のものがおすすめ。“すべすべお肌”のさつまいもは、中身もやわらかく、キメが細かい傾向にあります。
ほくほく系?ねっとり系?好みを叶える種類は
「さつまいもが好き!」という人のなかでも、ほくほくした食感が好きな人からねっとりが好みの人までさまざまではないでしょうか。
さつまいもの種類を見ることで、自分の好みに合うさつまいもを選ぶことができます。
天ぷらに最適!ほくほく系
さつまいも特有のほくほく感が存分に楽しめるのが、「鳴門金時」や「紅あずま」といった、ほくほく系のタイプです。
焼きいもにすれば昔ながらの味わいが楽しめますし、天ぷらなど料理全般にも向いています。
焼きいももスイーツも最高!ねっとり系
ねっとりクリーミーなさつまいも、そしてとにかく甘いさつまいもが食べたい人におすすめなのが、ねっとり系。
「紅はるか」や「安納芋」がこのタイプで、もともと生でも糖度が高いですが、焼くと糖度が40度以上(ものによっては60度!)になることもあります。
焼きいもとしておいしいのはもちろん、タルトやプリンなどスイーツにもぴったりです。
人気上昇中!しっとり系
しっとり系はねっとり系ほどの粘りはないけれど、ほくほく系より水分量が多いタイプで、甘さもちょうど両者の間くらいです。しっとり系の品種の代表格は「シルクスイート」。
2010年代に登場した比較的新しい品種で、まだまだ出荷量は少ないものの、テレビやネットで取り上げられることもあり人気上昇中の品種です。
おなかにもお肌にもうれしいさつまいもを堪能しよう!
さつまいもに整腸作用があることはよく知られていますが、最近では美肌食材としても注目されています。
スーパーで気軽に買えるのはもちろん、最近ではめずらしい品種がふるさと納税で手に入るようにもなりました。
なお、さつまいもは長く保存できる野菜ですが、適温が10度~15度くらいのため、冷蔵庫では寒すぎるので、風通しのよい廊下など涼しいところで保管してください。
特に、おいも掘りで手に入れたさつまいもは、採れたてよりも1カ月ほど置いて熟成するとおいしくなります。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部