やらなきゃもったいない!旨味たっぷり&疲労回復に役立つ「えのき茸」の節約常備菜
2023/09/17
秋になると出荷量が増える、きのこ類。現在スーパーで出回るきのこは人工栽培されているため、「旬」と言える時期はなく1年中手に入りますが、もともとの旬である秋は売り場も拡充され、特売などで安く手に入りやすくなるそうです。
今回は、節約の代表食材でもあるえのき茸を使った、作りやすく食べやすい常備菜を、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに教えてもらいます。
旨味と酸味が好相性!えのき茸の梅蒸し煮
えのき茸などきのこが持つ旨味は、梅干しのほどよい酸味と相性抜群!冷蔵も冷凍もできて、体にもうれしい常備菜です。
[材料]3~4人分
・えのき茸…2パック
・梅干し…2個
・酒…大さじ2
・砂糖…小さじ1.5
・醤油…小さじ2
・お好みでかつお節…1袋(5g程度)
[作り方]
1.えのき茸はいしづきを除き、半分の長さに切ってほぐす(お好みで三等分でも可)。梅干しは種を除き、包丁で叩いて梅肉にしておく。
2.フライパンにえのき茸を入れ、酒を振り、フタをして中火で5分蒸し煮にする。
3.砂糖と醤油を加えて全体をなじませる。
4.火を止めて、梅肉を加えて混ぜる。かつお節を使う場合は一緒に混ぜ合わせる。
※きのこから水分が出るので焦げにくいですが、途中で様子を見て水分が少なくなっている場合は酒少々を足して弱火にしてください。
※梅干しやかつお節は好みで多めに入れてもおいしいです。
※冷蔵庫で4日程度、冷凍で1カ月程度の日持ちですが、時間が経つほど風味は感じにくくなるので、適宜梅干しやかつお節を追加してください。
他のきのこでもOK!複数種類使うと旨味の相乗効果も
今回は、安価で手に入りやすく調理もしやすいえのき茸を使用しましたが、しめじや舞茸など他の種類のきのこでももちろんOK。
また、複数の種類のきのこを混ぜて使うと、旨味には「相乗効果」と言って、旨味成分がぐんと増える性質があるのでおすすめです。
梅干しのように酸味や風味がある食材と相性が良く、上記でご紹介したかつお節を加えるアレンジのほか、大葉の千切りをトッピングしたり混ぜ込んだりしても。
お好みの食べ方を見つけてみてください。
疲労回復もミネラル摂取も!栄養ぎっしりのえのき茸を食べよう
えのき茸はきのこの中でも疲労回復に役立つビタミンB群の含有量がトップクラスで、長引く残暑で疲れが溜まりがちな時期の食卓にぴったり。
またさまざまな種類のミネラルや食物繊維も含んでいて、あんなに細いのにもかかわらず栄養がぎっしり詰まっています。
秋になると出荷量が増えて安価に手に入るチャンスも増えるので、ぜひ日々の食卓に気軽に取り入れてください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部