【野菜のプロ監修】「えのき」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/04/30
この記事では、「えのき」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?えのきの適切な保存方法や期間を紹介
使い勝手がよく、手に入りやすいえのきですが、えのきはほかのきのこ類より傷みやすいイメージをお持ちのかたも多いのではないでしょうか。
えのきの傷みが早い原因は、えのきの水分量の多さにあります。水分が多いと微生物が繁殖しやすく、傷みの進行を早めてしまいます。
また、えのき自体も水分に弱いため、えのきの袋についた水滴や水洗いなどは、えのきにとって大敵です。
きのこ類は水洗いはせず、気になる汚れがある場合は乾いたふきんでふきとる程度にしましょう。
ここからは、えのきの適切な保存方法や期間についてご紹介します。えのきの特性を知り、適切に保存して、おいしくえのきを食べましょう。
冷凍保存
えのきを長持ちさせたいときは冷凍保存がおすすめです。えのきを2~3日で使い切れない場合は、冷凍保存するとよいでしょう。
冷凍保存はえのきを長持ちさせるだけではなく、冷凍してから加熱することで細胞膜が壊れ、酵素の働きによってうまみが増す効果も期待できます。
冷凍保存をする際は、石づきを切り落とし、えのきを1本1本こまかくほぐします。ほぐしたえのきをジッパーつきの保存袋に入れ、平たくならしてから、空気をぬいて封をします。
ポイントは袋に詰めすぎないこと。量が多すぎると、しめじ同士が固まってしまいます。余裕をもって入れることで、必要な分だけを簡単に取り出すことができます。
冷凍保存したえのきは、約1カ月を目安に使い切るようにしましょう。
冷蔵保存
えのきは冷蔵保存も可能ですが、購入後すぐに食べる場合としばらく保存しておく場合とでは、保存方法が異なります。
購入後すぐに食べる場合は、袋のまま野菜室で保存しましょう。この際、立てるように保存することがポイントです。袋のまま冷蔵保存した場合は、2~3日程度で食べ切るようにしましょう。
使いかけのものを保存しておく場合は、石づきの部分を切り落とさずにラップでぴっちり包み、同様に冷蔵庫の野菜室で保存します。
この際、ラップはできるだけ密閉することがポイントです。2~3日は保存が可能ですが、なるべく早く食べきるようにしましょう。
常温保存
えのきは低温の環境で栽培されているため、常温保存には不向きです。購入する際には新鮮なものを選び、早めに食べ切るようにしましょう。
新鮮なえのきを見分けるためのポイントは3つ。
1つめは、袋の内側にある水滴の有無を確認することです。水滴がついているものはすでに時間が経過している証拠であるため、選ばないようにしましょう。
2つめは、えのきのかさの状態を確認することです。かさが小さめで閉じている状態のものを選びましょう。
3つめは、えのきの色を確認することです。えのきの変色は傷んでいる証拠であるため、黄色味がかっていたり茶色っぽくなっていたりしないか確認しましょう。
ただし、ブラウンえのきや味えのきと呼ばれる、茶色が特徴的な種類のえのきもあるため、品種もしっかり確かめるようにしましょう。
えのきを使ったおすすめレシピ紹介
ここでは、えのきを使ったおすすめレシピをご紹介します。ご興味があるかたは、ぜひ試してみてください。
おすすめレシピ1:えのきとレタスのみそ汁
えのきのみそ汁のレパートリーに飽きてしまったら、えのきとレタスのみそ汁で雰囲気を変えてみましょう。
レタスとえのきの異なるシャキシャキ食感を楽しむことができ、いつもとは違ったみそ汁を堪能できます。仕上げに粉チーズを振りかければ、スープのような味わいのみそ汁になるでしょう。
おすすめレシピ2:えのきとチーズの絶品おつまみ
甘辛く炒めたえのきにとろけるチーズをのせれば、ビールもお箸も止まらないえのきとチーズの絶品おつまみが完成します。
一見手の込んだ料理のようですが、えのきを炒めて調味料で味を整え、チーズがとろりと溶けるまで加熱するだけです。
フライパン1つで簡単につくることができ、辛さの調節も可能であるため、あと一品すぐにつくりたいときや、えのきが苦手なかたにもおすすめのメニューとなります。
おすすめレシピ3:絹さやとえのき茸のごま&黒こしょう炒め
最後のおすすめレシピは、絹さやとえのき茸のごま&黒こしょう炒めです。えのきに絹さやを合わせれば、彩りもよくお弁当にもぴったりな、小さなおかずができあがります。
ごまと黒こしょうの風味が香ばしさを引き立て、シンプルな炒め物の中に奥深さを加えてくれます。ごまと黒こしょうがえのきによくからむため、少ない醤油の量でもしっかりとした味に仕上がるでしょう。えのきが中途半端に余ってしまった際にもおすすめのレシピです。
えのきの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
えのきは水分に弱く傷みが早いため、長期の保存には冷凍がおすすめです。冷蔵保存の場合は、保存方法の注意点を確認して、早めに食べるようにしましょう。
この記事を参考にえのきの正しい保存方法を知り、おいしく使い切ってみてはいかがでしょうか。