あなたも間違えてるかも!?やってはいけない「りんご」の保存方法
2024/11/11
秋から冬にかけて長く旬が続くりんごは、身近すぎる存在であるがゆえにあまり気を遣わず保存している…という人も多いかもしれません。しかし、野菜のプロからすると、りんごの保存にはついついやってしまいがちな複数のNGが…。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、りんごの保存に関するNGを正しく保存するコツを教えてもらいます。
【NG1】冷蔵庫の野菜室に入れる
りんごは常温でも1カ月ほど持ちますが、長く保存したいときは冷蔵庫に入れます。ただ、このとき野菜室に入れるのはNG。りんごは寒い環境を好む果物なので、野菜室だと「暖かすぎる」のです。
そのため、冷蔵庫に入れるときは野菜室ではなく冷蔵室へ。さらにこのあとの項目で解説するコツを押さえれば、数カ月以上持たせることも可能です。
【NG2】包まずに保存する
りんごを長期間保存しようとして冷蔵庫に入れる場合、包まずそのまま入れるのはNGです。りんごの表面は乾燥に弱いので、キッチンペーパーや新聞紙などの紙で包み、ポリ袋に入れるのがおすすめ。
りんごを買ったときにフルーツキャップ(白い網目状の緩衝材)がついてきた場合は、ぜひそれも活用してください。紙で包んだりんごにフルーツキャップをつけることで、さらに保存環境がよくなります。その場合、作業の順番としては、「紙で包む」→「フルーツキャップをつける」→「ポリ袋に入れる」となります。
【NG3】密閉せずに冷蔵庫に入れる
りんごとほかの野菜・果物を一緒に置いておくと腐りやすい…というのを聞いたことがあるでしょうか。りんごからはエチレンガスと呼ばれるガスが出ていて、このガスは野菜や果物が熟すのを早める働きがあるのです。
そのため、りんごを密閉していない状態で冷蔵庫に入れるのはNG。ほかの食材が傷んでしまいます。りんごは、冷蔵庫に入れる際は、先述のようにキッチンペーパーなどで包んだあとポリ袋に入れ、その袋の口をしっかり閉じて密閉した状態を保ちましょう。
コツを押さえれば長く持つ!りんごを正しく保存しよう
りんごは長く保存できる果物のイメージがあるのに、いつのまにかシワシワになってしまった…という経験のある人もいるのでは。たしかにりんごは長期保存が可能な果物ではありますが、そのためには避けるべきNGがあるのです。今回ご紹介したコツを押さえて、ぜひ今年もりんごの旬を楽しんでくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部