「とりあえず冷蔵庫」はダメ!?意外とやりがちな食材のNG保存方法を紹介
2023/10/22
スーパーに行くと1年を通してさまざまな野菜を購入できますが、そのまま冷蔵庫へ…という方も多いのではないでしょうか。
適した環境で保存することで野菜のもつ栄養価をアップさせたり、食材のおいしく食べられる期間をのばすこともできます。
今回は、管理栄養士で野菜ソムリエでもあるhiroさんに、おすすめの保存方法を教えていただきました。
お米の保存方法
気づいたらお米に虫がついていてびっくりした経験がある方も多いと思います。
お米にわく虫は、「コクゾウムシ」などさまざまな種類がいますが、気温が20度以上になると発生し始め、約15度以下の環境で活動を停止します。
特に夏場などは湿気も多いため、虫たちが活動しやすい時期といえます。また温度が高くなるとお米も傷みやすくなるため、できれば冷蔵庫で保存がおすすめ。
難しい場合には、虫が侵入できないような密閉容器に入れて早めに食べきるようにしましょう。
トマトの保存方法
冷やして食べるトマトはおいしいですが、夏野菜ということもあり実は冷たい場所が苦手。
冷蔵庫に入れておくと低温障害をおこしてブヨブヨになってしまうことも…。保存方法を少し意識するだけでも、トマトの栄養をしっかりいただくことができますよ。
トマトの赤色色素でもある「リコピン」は、がん予防効果や身体の酸化を抑制してくれる抗酸化作用が含まれているので、色が濃くなってから食べる方がお得なんです。
まだ青色が残っているトマトを購入した場合は、常温で数日おいて追熟させてから食べるようにしましょう。
ただし赤く熟れきっている場合は傷みやすくなるため、早めに食べきることをおすすめします。
キャベツの保存方法
最近では、すでに芯の部分に切り込みが入っている状態で販売されていることも多いですが、購入したキャベツをそのまま保存していませんか?
キャベツは未熟な状態で収穫されているので、そのままにしておくと葉が黄色くなり栄養価やおいしさも減ってしまいます。
少しでもおいしく食べられる期間をのばすためにも、購入したら芯の部分に切り込みを入れるようにしましょう。
100円ショップなどでも芯の部分にさして使う専用グッズが販売されていますが、まず十字になるように切り込みを入れるだけでも変わってきますよ。
保存方法を見直してみよう
野菜にはそれぞれ適した保存方法があり、生育状況に近い状態で保存することでおいしさをキープできるようになります。
またトマトのように追熟できる野菜もあれば、葉物野菜のように早めに食べた方がよい場合もありますので、保存方法に迷ったときは、スーパーの売り場を参考にするのがおすすめです。
■執筆/hiroさん…管理栄養士、野菜ソムリエの資格を活かした旬の食材を使った簡単レシピや栄養満点な時短レシピが得意。Instagramでは家族が笑顔になるような管理栄養士のおうちごはんを発信中。
Instagramのアカウントは@hiro_recipe5
編集/サンキュ!編集部